我が家の小さな海

　国立競技場へ行ってきた。

　

　この日の観戦場所はこんな感じ。秩父宮では、ピッチに近い席をなるべく確保するようにしてるんだけど、今回は抽選。ということで、3層からの観戦だったんだけど、思ったより試合が良く見えましたね。難があるとすれば、誰が動いているか、密集周辺だと分かりづらいところかな。

　さて、先週末イーグルスに快勝したワイルドナイツと、サンゴリアスとの死闘を制したスピアーズとの対戦。スピアーズは決勝に初進出、リーグ戦での対戦成績は30対15でワイルドナイツが勝利、この試合でワイルドナイツは、リーグ１位のトライ数と得点のスピアーズをノートライに抑えてますからね、失点がリーグ最小ディフェンス力は伊達じゃないですね。

　ん～、力的にはワイルドナイツかなぁ...でも、スピアーズにも意地を魅せてもらいたいところです。

　そういえば、このブログで最初に書いたラグビーの話がスピアーズの試合でした。ん～、その当時のことを思うとちょっと感慨深いな。

　ということで、このチャンピオントロフィーを手にするのはどっちのチームか...。

　決勝戦の場としての国立競技場、荘厳な感じがして良いですよね、国歌斉唱も決勝にふさわしいいい感じでした。

　試合は、序盤からスピアーズがワイルドナイツ陣に攻め込む展開。スピアーズの圧は凄い、体の大きなフォワードがガツガツと体をぶつけてましたからね。これを堅守で答えるワイルドナイツ。決勝戦らしい締まったいい試合展開でした。

　前半10分までは点数が動かない堅い試合内容。

　もちろん、ワイルドナイツも受けるだけじゃなくて攻撃も、バックスのスピードを生かした攻撃でスピアーズを苦しめます。これをがっぷり四つで受けて立つスピアーズ、ヒリヒリとした緊張感を感じるいい試合内容でした。

　で、得点のチャンスは10分にワイルドナイツに...なんだけど、このペナルティーゴールを松田選手がはずしてしまいました。結局のこのゴールキックが勝負の綾になっちゃいました。まぁ、このときはそんな展開になるなんて思わなかったですけどね。

　一方、この後、今季大活躍のルーキー木田選手を生かした攻撃で、スピアーズがワイルドナイツゴール前まで攻め込みましたが、コロインベテ選手がトライセービングタックルでもう少しでトライのところをタッチに押し出しました。いや、マジ痺れる試合展開でしたね。

　結局、前半は両チームともペナルティゴールのみで、ワイルドナイツ3点、スピアーズ9点で折り返しました。まぁ、先週の試合を考えると、このままワイルドナイツが終わるわけはありませんよね...。

　後半、早々にもスピアーズがペナルティで加点、この時点で9点差、1トライ1コンバージョンでは追いつけない点差に。ここで、ワイルドナイツはラスボスこと堀江選手の登場。ここまで、ワイルドナイツは、スピアーズの厳しいプレッシャーに、ワイルドナイツらしからぬミスを連発、あと少しでスピアーズの裏に出られるところでパスが通らないっていうシーンが何度もありました。でも、ラスボス登場でワイルドナイツの動きが1段ギアが上がった感じがしましたね。ここで、堀江選手がゴール前のラインアウトからのモールでトライ、山沢選手のコンバージョンも決まって2点差へ。

　この後も、その勢いでスピアーズゴールに迫り、65分にルーキーの長田選手が体の強さを見せてトライ、ラスボス登場から15分でワイルドナイツは15対12と試合をひっくり返しました。

　でも、ドラマはこれで終わりませんでした。藤原選手のボックスキックで大きく前に出たスピアーズが、ゴール前のラックからのボールを立川選手が木田選手へキックパスしてそのままトライ。スピアーズが再び試合をひっくり返しました。この後の残り10分、2点のリードをスピアーズが守りきって勝利しました。

　スピアーズはラインアウトで苦戦していましたが、バックスラインにいる選手がカバーして確実に攻撃につなげていましたし、準決勝でイーグルスを翻弄したコロインベテ選手の動きを封じて思うように走らせていませんでしたし、自分が観てきた中で一番強いスピアーズでしたね。

　ちなみに、下の写真が試合終了のホーンが鳴った後に、フォーリー選手がボールをタッチに蹴り出す瞬間です。藤原選手がこぶしを突き上げているの分かるかなぁ...。

　15対17、スピアーズは悲願の初優勝。低迷したトップリーグ時代、そして、確か立川選手が加入した年か、その前の年は下部リーグのトップイーストにいたこともありました。それが、リーグワンがスタートして2年、初年度はベスト4、そして今季は堂々の優勝ですからね、その躍進たるや目を見張るものがあると思いますし、選手や関係者の努力の賜物だと思います。

　で、この日の試合、カードもTMOも無く、クリーンで精度も高くて、日本一を決める決勝に相応しい試合だったと思います。

　そんな歴史的瞬間をスタジアムで観た41,794人の一人になれたこと、マジ、幸せなことだと思います（ちなみに、昨年の決勝は33,604人でした）。

　初優勝の瞬間に立ち会えるなんて幸せですよね。

　バックスタンドからだったので、上の写真は裏側で、表はこんな感じでした。

　ワイルドナイツの連覇は叶いませんでしたが、この日、ラムまるくんがマスコット総選挙で連覇しました。

　ということで、スピアーズのブーストシャツの下にブラックラムズＴを仕込んでいたので記念に写真撮ってきました。

　来季は、ブラックラムズがこの場に立っているのを期待しながら、家路に着きましたとさ...。