RWC2023 ENGLAND vs ARGENTINA ― 2023/09/10 05:06
JAPANと同じプールDのENGLANDとARGENTINA、この2チームに勝たないとJAPANの決勝トーナメント進出はあり得ません、そういういう意味でこの後のJAPANとの対戦を考えるとファンとしては見逃せない1戦。
ちなみに、前回大会ではENGLANDが勝利、ランキングはENGLANDが8位、ARGENTINAが6位、昨年の南半球四カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップでAUSTRALIAとNEW ZEALANDに勝利して勢いのあるARGENTINAと、ここの所、負けが込んでいるENGLAND、しかもENGLANDはキャプテンのFARRELL選手、No.8のVUNIPOLA選手が大会前の試合のレッドカードで出場していないので、どんな試合内容になるかっていうところも興味のあるところ。
それぞれのメンバーは、
ENGLAND
01 ELLIS GENGE
02 JAMIE GEORGE
03 DAN COLE
04 MARO ITOJE
05 OLLIE CHESSUM
06 COURTNEY LAWES
07 TOM CURRY
08 BEN EARL
09 ALEX MITCHELL
10 GEORGE FORD
11 ELLIOT DALY
12 MANU TUILAGI
13 JOE MARCHANT
14 JONNY MAY
15 FREDDIE STEWARD
16 THEO DAN
17 JOE MARLER
18 WILL STUART
19 GEORGE MARTIN
20 LEWIS LUDLAM
21 DANNY CARE
22 MARCUS SMITH
23 OLLIE LAWRENCE
ARGENTINA
01 THOMAS GALLO
02 JULIAN MONTOYA
03 FRANCISCO GÓMEZ KODELA
04 MATIAS ALEMANNO
05 TOMAS LAVANINI
06 PABLO MATERA
07 MARCOS KREMER
08 JUAN MARTIN GONZALEZ
09 GONZALO BERTRANOU
10 SANTIAGO CARRERAS
11 MATEO CARRERAS
12 SANTIAGO CHOCOBARES
13 LUCIO CINTI
14 EMILIANO BOFFELLI
15 JUAN CRUZ MALLIA
16 AGUSTÍN CREEVY
17 JOEL SCLAVI
18 EDUARDO BELLO
19 GUIDO PETTI PAGADIZABAL
20 PEDRO RUBIOLO
21 RODRIGO BRUNI
22 LAUTARO BAZAN VELEZ
23 MATÍAS MORONI
でもね、まさかこんな展開になるなんて誰も想像できなかったと思います。
前半開始早々、ENGLANDのフランカーのCURRY選手がレッドカードで退場するという展開、強力フォワードでゴリゴリ攻めてくるARGENTINAに対し、フォワードが一人少ないENGLANDは不利な戦いを強いられると思ったんですけどね...。
ラグビーってフットボールだったんですよね。1995年にSOUTH AFRICAが優勝した試合も、2003年にENGLANDが優勝した試合も、勝利を分けたのはゴールキックでしたからね。JAPANが、ここの所の2回のワールドカップで勝利を手にしたのもゴールキックの成功率といっても過言ではないですからね。
で、この試合もゴールキックで勝負がつきました。ENGLANDは、一人少ない中、互角以上に渡り合い、スタンドオフのFORD選手の6本のペナルティゴールと、3本のドロップゴールの計9本のゴールキックで27点を挙げて勝利しました。一人少なくなったからこういう戦術に変えたってこともあるのかもしれないけど、それにしても凄すぎます。JAPANは、ENGLANDに自陣に入られた時のペナルティーと、ポイントからの奇麗な球出しをさせないようにプレッシャーを掛けないと、この試合同様に得点を重ねられてしまうことになります。
さらには、一人少ない中でのディフェンスも脅威ですね。早い飛び出しで前で止める、確実に仕留める、そして早いリロード、一人少ないってことを感じさせないそのディフェンスは素晴らしいの一言でした。
あと、スクラムですね。フランカーに入ったのがサモア出身のセンターのTUILAGI選手とはいえ、強力フォワードのARGENTINAにスクラムで押し負けていなかったですからね...というか、勝ってましたから。
一方、負けたとはいえ、ARGENTINAの強力フォワードの突進は脅威だと思います。この試合では、ENGLANDゴールに迫ったのは2回(そのうちの1回はトライまで持っていけましたが)、大きなフォワードの突進とオフロードパスによるボールのつなぎ、ポイントからの早い球出しは要注意です。
いずれにしても、この2チームから勝利を挙げるのはかなり難しいってことを確認できた試合でした。でもね、4年前にSCOTLANDとIRELANDに勝利したJAPANですから、この試合での分析次第でアップセットはできるものと信じてます。
いや、それにしても凄い試合でした...。