リポビタンDチャレンジカップ2024 JAPAN vs NEW ZEALAND ― 2024/10/28 07:50
2年前の国立競技場の対戦では、31対38とあともう少しで勝てるかな...なんて思ったんだけどなぁ...やっぱり、NEW ZEALANDは強いやね。ということで、新生JAPANがどこまで勝負できるのかに注目の1戦。もちろん、横浜まで観に行きました。
JAPANのメンバーは以下。
01 岡部 崇人(横浜イーグルス/関西学院大学 4)
02 坂手 淳史(埼玉ワイルドナイツ/帝京大学 46)
03 竹内 柊平(浦安D-Rocks/九州共立大学 10)
04 Sanaila WAQA(花園ライナーズ/ヘイスティングスボーイズ高校[NZ] 7)
05 Warner DEARNS(ブレイブルーパス東京/流通経済大学付属柏高校 18)
06 ファカタヴァ アマト(ブラックラムズ東京/大東文化大学 10)
07 姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 32)
08 Faulua MAKISI(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 12)
09 藤原 忍(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 6)
10 立川 理道 ◎(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 60)
11 Malo TUITAMA(静岡ブルーレヴズ/スコッツ高校 4)
12 Nicholas MCCURRAN(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 4)
13 Dylan RILEY(埼玉ワイルドナイツ/ボンド大学[AUS] 24)
14 Jone NAIKABULA(ブレイブルーパス東京/摂南大学 13)
15 矢崎 由高(早稲田大学/桐蔭学園高校 6)
Replacements
16 原田 衛(ブレイブルーパス東京/慶應義塾大学 7)
17 茂原 隆由(静岡ブルーレヴズ/中央大学 5)
18 Opeti HELU(スピアーズ船橋・東京ベイ/ニューイントンカレッジ[AUS] -)
19 Epineri ULUIVITI(相模原ダイナボアーズ/ラトゥ カダヴレヴスクール[FIJ] 2)
20 下川 甲嗣(東京サンゴリアス/早稲田大学 10)
21 小山 大輝(埼玉ワイルドナイツ/大東文化大学 6)
22 長田 智希(埼玉ワイルドナイツ/早稲田大学 14)
23 松永 拓朗(ブレイブルーパス東京/天理大学 -)
プロップの離脱選手が厳しかったけど、満を持してHELU選手登場ということで、後半の登場に期待ですね。そして、松永選手もね、10番でも、15番でも出られるってとこが強みですからね、出番に期待です。久しぶりに登場の姫野選手がどこまで暴れてくれるか期待してます。ちなみに、総キャップ数は300、NEW ZEALANDのほぼ半分、まぁ、PNCの時の200台よりちょっと経験値が上がっているという感じかな。
NEW ZEALANDのメンバーは以下。
01 Tamaiti Williams(Crusaders 14)
02 Asafo Aumua(Hurricanes 15)
03 Pasilio Tosi(Hurricanes 3)
04 Sam Darry(Blues 5)
05 Patrick Tuipulotu ◎(Blues 46)☆
06 Samipeni Finau(Chiefs 4)
07 Sam Cane 〇(東京サントリーサンゴリアス 100)☆
08 Wallace Sititi(Chiefs 5)
09 Cam Roigard(Hurricanes 5)
10 Damian McKenzie(Chiefs 56)
11 Mark Tele’a(Blues 15)
12 Anton Lienert-Brown 〇(Chiefs 79)☆
13 Billy Proctor(Hurricanes 1)
14 Sevu Reece(Crusaders 30)☆
15 Stephen Perofeta(Blues 5)☆
Replacements
16 George Bell(Crusaders 1)
17 Ofa Tu’ungafasi(Blues 63)☆
18 Fletcher Newell(Crusaders 20)
19 Josh Lord(Chiefs 6)
20 Peter Lakai(Hurricanes -)
21 TJ Perenara(リコーブラックラムズ東京 87)
22 David Havili(Crusaders 28)☆
23 Ruben Love(Hurricanes -)
◎がキャプテン、〇がバイス、チーム名の後ろの数字がキャップ数、☆が前回出場の選手、23人中7人なので、確か当時怪我で離脱していたPerenara選手と、McKenzie選手を入れると約半数がベテラン、残りが若手って感じかな。総キャップ数は603だけど、Cane選手とPenenara選手、Lienert-Brown選手が引っ張てるからな...ちなみに、ノンキャップとキャップ数1桁の選手が11人なので、JAPANも一泡吹かせるチャンスあるかも...。あと、Cane選手にPenenara選手とリーグワンに所属している選手がいるのも今回のNEW ZEALANDの特色かもね。
お馴染みのハカはカマテでした。
今季からブラックラムズに加入するTJ Perenara選手のリードでした。人気の選手で、かつ、今季からリーグワンに参戦する選手が(しかも、自分のお気に入りのチームですからね)ハカをリードするっていうのは、なんかうれしいよね。
で、Perenara選手のハカは良かったんだけど、試合の方はね...結果からいうと、19対61とNEW ZEALANDの圧勝。トライ数もJAPANが3つ、NEWZEALANDは10ですからね...。
前半の20分、DEARNS選手のキャンセルとなってしまった独走トライまでは、もう少し点差が詰まった試合ができたような気がしたんですけどねぇ...。ここから、ほぼ5分おきに5本のトライを決められちゃいましたからね。
立ち上がり5分のラック際の藤原選手のNAIKABULA選手へのノールックパスで、ディフェンスの裏に出て2人を引きずってのトライ、19分のゴール前ラインアウトからラックを連取してフリーになったMAKISI選手のトライ(この時、ファカタヴァ選手もすぐ横にいたので、どちらもトライのチャンスがありました)、そして、DEARNS選手の幻のトライまでは良かったんですけどね。結果、ノッコン(McKenzie選手がパスしたボールに、MAKISI選手がタックルに入る前に体に触れていた)になったMcKenzie選手へのMAKISI選手の強烈なタックルとか、要所では良かったんですけどね...。
選手たちも試合後のインタビューで話をしていたように、このトライのキャンセルで緊張の糸が切れたというか、勢いがなくなってしまいました。
チームが若いからしようがないということもあるのかもしれませんが、こういった流れを変えられないと厳しいですよね、しかも、連続5トライですからね...NEWZEALANDだからしようがないといえばそれまでですが、この後のヨーロッパ遠征や、NEW ZEALANDがほぼ1.5軍てことを考えるとね。これまででいうと、堀江選手やリーチ選手、福岡選手や田村選手のように流れを変えられる選手がもう少しいると違ったのかもしれません。頼みのキャプテンの立川選手もこの日は少し精細を欠いていましたしね。
とはいえ、やっぱり、スキルもスピードもフィジカルもNEW ZEALANDが圧倒していました。攻撃時のボールの動きはめまぐるしい、タックルを受けてもはじき返す体幹、基本に忠実なダブルタックルと、タックル後のリロード。とにかく、何をとっても素晴らしいの一言。アタックでは、JAPANのタックルをことごとく跳ね返していて、JAPANのタックル成功率はなんと62%、JAPANは、これまで決めていたダブルタックルは鳴りを潜めちゃってましたし、単独ではスピードの乗ったNEW ZEALANDの選手を止めるのはやっぱり難しいですよね。
で、ディフェンスでもダブルタックルをしっかり決めていたのは、NEW ZEALANDの方で、下に入る低さと、ボールに絡む巧さ、リロードの速さはさすがの一言。JAPANが果敢にボールを散らしても、NEW ZEALANDの選手の人数は減らず、ラックでの球出しに人を掛けなければならないJAPANの方の人数が減る始末。それにしても、Tele’a選手をはじめ、NEW ZEALANDの選手のバックスの体幹凄すぎです。
とはいえ、良かったところもあったので...前半のスクラムとか、矢崎選手の抜群のスピードとステップとか(後半、あわやトライかと思われたところ、McKenzie選手につかまってしまいましたけどね。これ、ハンドオフでかわせれば完璧だったんですけどねぇ)、初キャプのHELU選手の初トライとか(この時のステップ?は良かったですね。McKenzie選手かわしてのトライ、やはりあの体躯で、あのランで走れれば、1対1で止められるバックスの選手はいないんじゃないかなぁ)、後半15分から出場した松永選手の動きも良かったと思います。彼が入って、JAPANの動きも良くなったように見えましたからね。
前回は、翌年のワールドカップメンバーでの対戦ということを差し引くと、現時点でのJAPANの実力がここで、まだ伸びしろがあるってことなんでしょうな。
ヨーロッパ遠征では、TATAFU選手に齋藤選手が合流するので、チームに活力を与えて欲しいですよね。まぁ、スタンドオフとフルバックの選手層が薄いのが気になりますけどね...。
ハーフタイムに登場。
レンジー、やっぱりカワイイ。
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