リポビタンDツアー2024 JAPAN vs ENGLAND ― 2024/11/30 07:52
今秋の最終戦のENGLAND戦を観戦。
先々週末のURUGUAY戦はかろうじて勝利を収めたものの、Tier1の国からはなかなか勝利できてなかったので、期待してたんだけどなぁ(厳しいのはわかっていたけどね)。初夏の日本での対決は、17対52と完敗、攻撃ではいいところあたんだけど、ディフェンスがダメダメでしたからね。まぁ、秋のシーズンのこれまでの試合もディフェンスはどの試合もフィジカルで押されていて厳しかったですから...この試合では切り替えてくると思ったんですけどね。
一方、こちらも秋のシーズンは勝利の無いENGLAND(対NEW ZEALAND 22対24、対AUSTRALIA 37対42、対SOUTH AFRICA 20対29、というか、初夏にJAPANに勝利してからNEW ZEALAND遠征で2敗しているから5連敗だからね。)、ここはJAPANに勝って来年の6NATIONSにつなげたいところですよね。
ということで、JAPANのメンバーは以下。
01 岡部 崇人(横浜イーグルス/関西学院大学 7)
02 李 承爀(相模原ダイナボアーズ/帝京大学 -)
03 竹内 柊平(浦安D-Rocks/九州共立大学 12)☆
04 Sanaila WAQA(花園ライナーズ/ヘイスティングスボーイズ高校[NZ] 9)☆
05 Epineri ULUIVITI(相模原ダイナボアーズ/ラトゥ カダヴレヴスクール [FIJ] 5)
06 下川 甲嗣(東京サンゴリアス/早稲田大学 13)
07 姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 35)
08 Faulua MAKISI(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 14)☆
09 齋藤 直人 ◎(スタッド・トゥール―ザン [FRA]/早稲田大学 23)☆
10 Nicholas MCCURRAN(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 6)
11 Jone NAIKABULA(ブレイブルーパス東京/摂南大学 16)☆
12 Siosaia FIFITA(トヨタヴェルブリッツ/天理大学 15)
13 Dylan RILEY ◯(埼玉ワイルドナイツ/ボンド大学 [AUS] 27)
14 長田 智希(埼玉ワイルドナイツ/早稲田大学 16)☆
15 松永 拓朗(ブレイブルーパス東京/天理大学 3)
Replacements
16 松岡 賢太(コベルコ神戸スティーラーズ/明治大学 4)
17 森川 由起乙(東京サンゴリアス/帝京大学 4)
18 為房 慶次朗(スピアーズ船橋・東京ベイ/明治大学 9)☆
19 秋山 大地(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 1)
20 Tevita TATAFU (ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA]/東海大学 19)
21 Ben GUNTER(埼玉ワイルドナイツ/ブリスベンボーイズカレッジ[AUS] 8)
22 藤原 忍(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 9)☆
23 梶村 祐介(横浜イーグルス/明治大学 6)
まさか、MCCURRAN選手10番とは思わなんだ、キックではかなわないから力技で押し切るってことだったのかなぁ...まぁ、リザーブも6人フォワードだしね。でも、フィジカルでも難しいような気がするんだけどなぁ...って思ってたんよね。
ラムズファンとしては、中楠選手と伊藤選手って選択肢無かったのかなって、ちょっと残念ですよね。池田選手も出番なしだったしなぁ...。
ENGLANDのメンバーは以下。
01 Ellis GENGE(Bristol Bears 65)
02 Jamie GEORGE(Saracens 96)☆
03 Will STUART(Bath Rugby 44)☆
04 Maro ITOJE(Saracens 87)☆
05 George MARTIN(Leicester Tigers 18)☆
06 Tom CURRY(Sale Sharks 55)☆
07 Sam UNDERHILL(Bath Rugby 39)☆
08 Ben EARL(Saracens 36)☆
09 Jack VAN POORTVLIET(Leicester Tigers 15)
10 Marcus SMITH(Harlequins 38)☆
11 Ollie SLEIGHTHOLME(Northampton Saints 4)
12 Henry SLADE(Exeter Chiefs 68 2)☆
13 Ollie LAWRENCE(Bath Rugby 30)☆
14 Tommy FREEMAN(Northampton Saints 14)☆
15 George FURBANK(Northampton Saints 13)☆
Replacements
16 Luke COWAN-DICKIE(Sale Sharks 43)
17 Fin BAXTER(Harlequins 5)
18 Asher OPOKU-FORDJOUR(Sale Sharks -)
19 Nick ISIEKWE(Saracens 14)
20 Chandler CUNNINGHAM-SOUTH(Harlequins 10)☆
21 Harry RANDALL(Bristol Bears 10)☆
22 Fin SMITH(Northampton Saints 5)☆
23 Tom ROEBUCK(Sale Sharks 2)☆
ENGLANDはベストメンバーですな、そりゃ、連敗してますからね、JAPANには負けられないってことですね。6月に対戦した時の選手、JAPANは6人に対し、ENGLANDは16人ですからね、チームとしてのフィットも差があるんじゃないかなぁ...。Cap数はもうカウントする気にもならないな~(ちなみに、JAPANは247、ENGLANDは645でした...とほほ)。
案の定、先制したのはENGLAND、まぁ、開始10分なので、そこまでは何とか試合になっていたって見方もあるけど、正直、ミスが多すぎるし、やっぱり、攻撃にちぐはぐな感じは否めないな。キックの精度は良くない、距離も出ない、観ていて心躍るようなプレーがみられないのが本当に残念。フィールドプレーでのキックが本当に中途半端、次の攻撃につなげられるような有効なキックがほとんど見られなかったですね。
で、キックだけじゃなくてディフェンスでも元気がないというか、流れをバシッと変えられるような強いドミネートタックルも無くて、ほぼすべてのタックルで相手に差し込まれていた印象でした。なんかね、静かな試合で、声も出てないんじゃないの?って感じでしたね。
良かったのは35分の齋藤選手のトライだけでした。ポイントからRILEY選手までパスが奇麗につながってスピードのあるラン、そしてしっかりフォローしていた齋藤選手が5ポインターに、で、自らコンバージョンも決めて7点を返したってところですね。齋藤選手は早稲田時代からこういったフォローでトライを獲るシーン多かったですもんね。
ということで、前半5トライを獲られて7対35で折り返し。やっぱり、厳しかったのはタックルミスかな、52回で16回のタックルミスで成功率69%、これではちょっと、得点を抑えるのは厳しいですよね...方や、ENGLANDはタックル成功率84%だからなぁ。
後半の立ち上がり10分くらいのJAPANの動きは良かったですね。こういったテンポのある攻撃はJAPANの持ち味ですよね。とはいえ、トライまでもっていくことができなかったのが、今のJAPANの実力ということなんだと思います。ENGLANDに2本トライを獲られた後、藤原選手、森川選手、TATAFU選手が入ってテンポアップ、長田選手がTATAFU選手のオフロードパスを受け取って大きくゲイン、この後、森川選手がボールをつないで姫野選手がゴールポスト脇に飛び込んでトライ。いや、こういったシーンが観たかったのよ、応援しているファンとしてはね。
後半残り10分のアタックでENGLAND陣に入ったJAPAN、ここで取り切れれば良かったんですけどねぇ...。
59対14、結局9トライも獲られて負けてしまいました。ん~、6月から進歩していないってことになっちゃうのかなぁ。まぁ、世界も伸びているけど、後れを取ってしまってるってことなんだろうなぁ。
中継で田中選手も言ってたけど、「しんどいと思うけど、もっと努力しなくちゃだめ」ってところなんだろうなぁ。
それにしても、世界との差が広がっているのと、一方で狭くなりつつあるのを感じる秋のシーズンでした。JAPAN、GEORGIA、SAMOA、USA、PORTUGAL、SPAIN、URUGUAY、TONGAこの辺りの国の力の差はほぼなくなりつつある。2015年、2019年のワールドカップで快進撃を魅せたJAPANは、正直、後れを取っちゃた感が否めないな...。
ヘッドコーチ変えるだけじゃなくて、システム自体の見直しを進めないとまた置いて行かれちゃうような気がしますねぇ。
まぁ、応援は続けるけどね...。