EXOTICA'90 / Martin Denny ― 2020/06/05 07:11
数日前、高橋幸宏さんがTwitterでこんな呟きを...

そういえば、昔買ったCDにこの曲入ってたなと...で、探しました。30年前に買ったマーティン・デニーさんの企画アルバムのEXOTICA'90。日本とハワイで録音された日本制作のアルバム、プロデューサーはヤン富田さん。YMOがデビューアルバムでマーティンさんのFIRECRACKERを収録したのが1978年、その12年後の企画盤ってことですね。このときマーティンさん79歳、このアルバムの前のリリースが1982年だから、8年ぶりの新譜リリースってことになります。とはいってもメインで活躍されてたのは主に50年代から60年代ですからね、自分もYMOで聴くまで存じ上げなかったんですよね。

マーティンさん、自分はハワイの方だとばっかり思ってたのですが、出身はニューヨークで、ロスで育ったんですね...その後、ハワイでバンドを始めて、南国の楽園の雰囲気のEXOTICAってジャンルを生んで活躍されました。
で、日本企画盤ということでこのアルバム、日本のマーティンさん信者の方々がたくさん参加されてます。といっても手拍子とか、歌?コーラスですけどね。プロデューサーのヤン富田さんはじめ、ジャケットの絵を描いている河村要助さん、あがた森魚さん、近田春夫さん、いとうせいこうさん、中西俊夫さん、小西康陽さん、桑原茂一さんなど多数。YMOの細野晴臣さんも参加したかったそうですが、スケジュールが合わなかったそうです。

収録曲は以下の17曲。
01 TOKYO MELODY
02 BURMA TRAIN
03 BLUE PARADAISE
04 SAKE ROCK
05 YELLOW BIRD
06 CHOTTO MATTE KUDASAI
07 JUNGLE FLOWER
08 JUNGLE RIVER BOAT
09 ROSE, ROSE, I LOVE YOU
10 MAYUMI
11 QUIET VILLAGE
12 HAPPY TALK
13 SAMBA DE CARNIVAL
14 JUNE (WHEN LOVE WAS YOUNG)
15 FIRECRACKERS
16 FROM MAUI WITH LOVE
17 RETURN TO PARADISE
02 BURMA TRAIN
03 BLUE PARADAISE
04 SAKE ROCK
05 YELLOW BIRD
06 CHOTTO MATTE KUDASAI
07 JUNGLE FLOWER
08 JUNGLE RIVER BOAT
09 ROSE, ROSE, I LOVE YOU
10 MAYUMI
11 QUIET VILLAGE
12 HAPPY TALK
13 SAMBA DE CARNIVAL
14 JUNE (WHEN LOVE WAS YOUNG)
15 FIRECRACKERS
16 FROM MAUI WITH LOVE
17 RETURN TO PARADISE
まぁ、昔のハワイのイメージってこんなだったなぁって思わせる曲と、おしゃれな曲が入り交じった不思議な音楽空間を味わえます。幸宏さんが呟かれてたQUIET VILLAGEはおしゃれな曲です。60年代の映画音楽って感じかなー。FIRECRACKERは、どっちかというとおちゃらけた感じですかね、中国雑技団って感じもあるな...。
昔買った、CDも面白いのあるかもな...また、掘り起こしてみよっと。
Pre-Order ― 2020/05/15 07:04
今月7日、Twitterに1970年のThe Mothersの音源が6月26日にリリースされるって告知が...。

1970年、ドラムスがAynsley Dunbar、キーボードにGeorge Duke、Ian Underwoodが管楽器とキーボード、 ベースにJeff Simmons、そしてボーカルにタートルズのFlo & EddieことHoward KaylanとMark VolmanというメンバーになったThe Mothersの6月21日、22日ロンドンはトライデントスタジオで録音された音源と、6月18日のオランダのテレビ番組VPRO、8月21日のSanta Monica、9月17日のSpokane、9月26日のPortlandのPepperlandでのライブ、あとZappa師匠のテープレコーダーで録音した音源が4枚のCDに収録されてるそうです。詳細は、ZAPPA.COMのページを読んでね。
1970年のThe Mothersって以前はあんまり好きじゃなかったんだけど、最近になって、やっと良さがわかってきた...。Aynsleyさんのドラムがねちょっと好きじゃ無かったってのがあるんだけど、良く聴きこむと、あの重いバタバタした音がいい感じなんじゃないかと、そして、好き嫌いのわかれるFlo & Eddieのボーカルも、自分は嫌いじゃないですよ。
ということで、Pre-Orderの申し込みが始まってるってので申し込んだ。

ここしばらく、ZAPPA Recordsの直販じゃなくて米国のAmazon.comで買ってたんだけど、どうやら通販の仕組みが整理できたみたい、Hifi24/7っていう会社と契約したみたいですね。この会社、いろんなミュージシャンのメディアや雑貨の通販を扱ってるみたいです。

CDセットがUS$59.95(約6,395円)、送料US$33.30(約3,552)の合計US$93.25(約9,948円)、予約した時に、日本のAmazonにはまだ掲載されてなかったし、米国のAmazonではMP3音源しか掲載されてなかったので、まぁこんなもんかなと...。
6月26日発売、今回はどのくらいで着くかなぁ。
そうそう、CDの4枚目に収録されていてYoutube でも聴けるPortuguese Fendersの音源のダウンロードがおまけで付いてきたので、それ聴いて到着を待ってます...。
More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE ― 2020/04/18 07:00
昨日に続いて、1978年10月20日に収録された曲による2枚目「More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE」も買いました。

オリジナルが2日目の10月21日の録音なので、それと比べると初日と言うこともあってか、ちょっと荒削りな感じがありますね。特に大村憲司さんのRhythm Roadは演奏の違いが顕著です...。
01 Rhythm Road
大村憲司:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion
特に、小原礼さんのベースが...フレーズが固まっていないというか、遊びがあるっていうか、特に短いベースソロの後のギターソロのバックのフレーズ、遊びまくってます。2日目のカチッとしたフレーズを延々弾くのも嫌いじゃないけど、どっちかと言うと自分はこっちのほうが好きかも。ちなみに、小原さんだけじゃなくて、全員このギターソロの裏で好き勝手やってます(特にポンタさんは...やりすぎじゃない?)www。これだけ、好き勝手やってても、まとまっちゃうんだからこのバック陣は最強ですね。ところで、初日は教授のエレピソロは無かったのかな?
02 Central Park
秋山一将:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳:Keyboards、横山達治:Percussion
メロウでおしゃれな曲です。ゆったりとしたリズムから始まって、ギターソロで一気に盛り上げるって感じで、ギターソロのバックの小原さんのベースがカッコいい。ちなみに、この曲もギターソロの裏でポンタさんは叩きまくってますwww。秋山さんのギターはこの4人の中では一番Jazzyだよね。7分からの笹路さんのピアノソロも大人な感じで、めっちゃおしゃれで美しい。
03 Day Dream
森園勝敏:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion、中村哲:T.Sax
森園さんの曲は、このシリーズのVol.1にも収録されている曲。スタジオ版よりすごく跳ねたリズムになってて、皆、楽しげに演奏してます。中村さんがサックスでギターと一緒にテーマを吹いているので音の厚みがいい感じ。その中村さんのサックスソロもレイドバックした感じでカッコいいです。3分30秒からの、サックスとギターとエレピのソロの回しもカッコいい。よく考えるとロックしてるよね...憲司さんと山岸さんはブルース、秋山さんはジャズ、森園さんはロックとそれぞれのルーツが見て取れるのもこの企画の魅力かな。
04 Please Send Me Someone to Love
山岸潤史:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、難波弘之:Keyboards、ペッカー:Percussion
イントロからムッチャ、ブルース。オリジナルに収録されているCorkscrewとはまた違った味わいですね。どこを切ってもブルース...山岸さんのギターソロはもちろんのこと、難波さんのピアノソロもムチャクチャブルース。当時、Corkscrewの方向に行くもんだと思ってたんだけど、山岸さんブルース道まっしぐらになりましたよね。1995年にはニューオーリンズに移住しちゃったくらいだもんね。
05 Oki Dokie Stomp
大村憲司、森園勝敏、山岸潤史、秋山一将:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳、坂本龍一、難波弘之:Keyboards、ペッカー:Percussion、中村哲:T.Sax
この曲も明るくてご機嫌なシャッフル。冒頭のギターソロは憲司さん、ブルースフィーリング溢れるソロ、音は憲司さんだけどね。2人目は森園さん、ちょっととぼけた感じのソロです、弾きまくってる感はありませんwww。続くエレピソロは笹路さん、やっぱこの方はおしゃれだ...ブルースなのにメロウだもん。サックスソロは中村さん、さすが、つぼを押さえてるというか安定でおしゃれなソロだね。3人目のギターソロは山岸さん、やっぱブルースだよね、でも、憲司さんとは違うのね、時折、挟み込まれる早弾きは山岸さんならではだな。最後は秋山さん、秋山さんもとぼけてるな...もしかするとブルースあまり得意じゃないのかも、なんかジャズ風味でフィットしてないもん、途中から4ビートに切り替えるあたり、計算なのかアドリブなのか知りたいな。ピアノソロは教授ですね、何じゃこの前衛な感じ、ペッカーさんのアフリカンなパーカッションがいい感じだけどね。最後のシンセソロは難波さん、音はシンセだけどフレーズはブルース、難波さんといえばシンセのイメージだもんな、とにかくいろんな音で攻めまくってます...一応、シャッフルなんだけど...。

42年前、こんな音が聴ける場所があったんだよね...そして、20代の若者が夜な夜なこんな音を出してたなんて日本の音楽シーンも捨てたもんじゃないよね。
タイムマシーンがあったら、あのときに戻って同じ空間に行ってみたい...。
Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE ― 2020/04/17 07:57
4年前にもこのブログで紹介した「GUITAR WORK SHOP Vol.2 LIVE」のアウトテイク集を買った。
前にも書いたけど、当時リリースされたのは、1978年10月20日と21日に六本木のピットインで行われたライブのうち、2日目の21日に演奏されたうちの5曲だけ、17年前にこの2日間のライブを全曲収録したCDがビクターさんから発売されたんだけど、いまや中古でも2万円を超えて入手困難な状態。そんな中で、少しでもこうやってリリースしてくれると、当時を知るファンとしては嬉しいですね。で、今回、リリースされたのは初日の演奏のうちの5曲、この後、もう一枚出るので、当日演奏された16曲のうち10曲は改めて聴くことができるってことですね。
ちなみに、この日演奏された曲は以下の16曲。
Bamboo Bong、Rainbow in Your Eyes、RHYTHM ROAD、この3曲は大村憲司さん、I Believe in You、RED BARON、Central Park、この3曲は秋山一将さん、Lady Violetta、Day Dream、Glass Dolphins、Out Of Blue、この4曲は森園勝敏さん、Mellow Syndicate、Please Send Me Someone To Love、Corkscrew、この3曲が山岸潤史さんで、Another Star、Samnba De Unity、Okie Dokie Stompの3曲が4人全員での演奏でした。

01 Bamboo Bong
大村憲司:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion
この曲は、いろんなバージョンを聴いてるけど、この演奏が一番カッコいいんじゃないかなぁ。ミドルテンポの曲なんだけど、リズムがもったりするところも無く、緊張感の中でも楽しんで演奏してるのが伝わってくる。ちなみに、ポンタさんがこの曲が一番緊張するって何かのインタビューで言ってたな。でも、このときの演奏は本当にカッコいいのだ。
02 I Believe in You
秋山一将:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳:Keyboards、横山達治:Percussion
サンバに4ビートにとリズムが何度も切り替わる曲。それにしても、ポンタさんと小原さんのビートは凄いな、このスピードでリズムがよれることも無くキープできるのってプロだから当たり前だけど、やっぱ凄いと思う。20代後半で勢いのある演奏が詰まってる曲ですね。秋山さんのジャジーなギターはもちろんだけど、笹路さんのエレピソロもムッチャカッコいい。
03 Lady Violetta
森園勝敏:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion、中村哲:T.Sax
いわずと知れた名曲ですね。この曲も四人囃子、プリズムといろんなバージョンがあるけど、この曲も名演だ...。やっぱ、リズム隊の演奏が安定してるってのが大きいんだな。森園さんの泣きのギターがいい感じだし、教授のエレピもカッコいい。YMO結成前の教授の演奏、おしゃれでカッコいいと思う(山下達郎さんのIt's A Poppin' Timeの演奏なんて抜群ですよ)。
04 Mellow Syndicate
山岸潤史:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、難波弘之:Keyboards、ペッカー:Percussion
スローなレゲエですな。レイドバックした感じが出てますね...何度も書くけど、リズム隊がしっかりしてるから、どんなリズムの曲でも安心して聴けますね。山岸さんのワウ(オートワウかな)のギターソロがカッコいい、あと、後半のソロは何気でブルースフィーリング溢れてます。そんでもって、この曲はキーボードの難波さんが、シンセにエレピにと活躍してます、エレピソロカッコいいもんね。で、極めつけは、ペッカーさんですね、日本人で、このグルーブを出せるのペッカーさんくらいなんじゃないかなぁ?特に、ティンバレスのフィルがカッコいい。
05 Samba De Unity
森園勝敏、秋山一将、大村憲司、山岸潤史:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion
全員による演奏。サンバのリズムに乗って楽しそうに演奏する感じが伝わってきますね。それぞれの演奏より、皆で演奏するほうがリラックスできたのかな。ギターソロの順番は、森園勝敏⇒秋山一将⇒大村憲司⇒山岸潤史の順で、ロック⇒ジャズ⇒ブルースとそれぞれの個性が出てます。憲司さんと山岸さんは二人ともブルースがルーツだけど、微妙にニュアンスが違いますね。キーボードソロは、最初のエレピが笹路さん、後のピアノが教授ですね、笹路サンはおしゃれ、教授はちょっとジャズを意識した感じかな。
ちなみに、この曲の作曲は、Roland Princeさんっていうアメリカのジャズギタリストなんだけど、この方のオリジナルもおしゃれでカッコいいので、YOUTUBEで探して聴いてみてね。Rolandさんのギターもいいけど、ベースがいい感じなんだわ。

とにかく演奏技術が高くて、勢いがあるのに安定してる、ここに当時の日本の音楽シーンを牽引していた若者の音が凝縮されてて、後世まで残すべき名演だと思う。また、全曲再発されないかなぁ...。
Reincarnation. / Neko Hacker ― 2020/03/11 07:03
Neko Hackerさんの3rdEPのReincarnation.がリリースされました。
今回は、同人誌的な販売方法だったのかな...3月1日に行われた、音楽やメディアの同人即売会イベントM3で販売されたそうなのですが、残念ながら、その情報を入手したのが当日だったので行くことができず、イベント終了後に通販するってアナウンスがあったので、即、申し込み。販売するメロンブックスさんから入荷のお知らせがあったので受け取りに秋葉原まで行ってきた。メロンブックスさんの利用、初めてだったんだけど、息子にそのことを話したら、同人誌のイベント終了後の通販の受け取りで有名なんですね。それにしても、このビジネスモデルも面白いと思う。

ということで、手渡されたのはこんな感じでパックされたものを渡されました。このまま、通販で送られてきてもおかしくないですね。

ということで、Neko Hackerのお二人のイラストのジャケット。描いてるのは、Minamoさん。Minamoさんのtumblrでジャケットを開いた画が見られます。この画、ちょっとカッコいいんじゃないかな。

収録曲は、以下の4曲。
01 Pictures feat. 4s4ki
イントロの歌が終わった後の、seraさんのギターのメロディがカッコいい。ところで、4s4kiってどう読むのかって思ってたらアサキさんなんだね。ラップも入るちょっとアンニュイだけど骨っぽいボーカルがカッコいい。
02 Sigh feat. をとは
イントロのseraさんのギターのリフがカッコいい。それに乗ってるをとはさんのカワイイボーカルの対比がいい感じだね。もっと聴いていたいってとこで終わっちゃうのがいいのか悪いのか...。
03 Shadows feat. Such
スカっぽいリズムから、いつものNeko HackerさんのFuture Rockに変わってくカッコカワイイ曲。Suchさんの声はカッコいいってイメージだね。疾走感のあるカッコいい曲。
04 Moonlight feat. ぷにぷに電機
一転、スローなバラード。相変わらず、スローな部分と少しテンポを上げた部分の対比がカッコいいというかにくいですな。この曲のseraさんのギターもいい感じ。
4曲とも2分程度の短いので小品集って感じたし、音が抜けた感じじゃないので、これまでのNeko Hackerさんのアルバムとちょっと雰囲気が変わってるけど、seraさんのギターは相変わらずだし、Kawaii Future Rockしてるんでいいんじゃないかな。

次は、4月のワンマンライブ...楽しみなんだけど、コロナウイルス、終息してるかなぁ。