Roxy by Proxy 収録曲 ― 2014/04/05 08:15
全体を通して聞くと、ちょっと、荒削りなところもありますが、ここから、Over-Nite Sensation、Apostrophe、Roxy & Elsewhere、One Size Fits Allと続く、師匠が一番ロックしてたときの名作が生まれていくんですね...。なんて思いながら、パーカッションのルース・アンダーウッドが書いたライナーノーツを読んでたら、「師匠はこの音源を世間に出すことは考えていなかったはず」って書いてあった。どうやら演奏が納得できなかったらしいというか、師匠の求めるクオリティになってないらしい。でも、それでも普通じゃないよねこの演奏は。
ということで、曲の感想を...
01."Carved In The Rock" 3:42
「Hello Folks!」
の一言からショーが始まります。
02.Inca Roads 8:21
いつものイントロから始まると思いきや、ジョージ・デュークのジャズバーのようなおしゃれなスローテンポのエレピとボーカルから始まります。ルースによると「ラウンジスタイル」なんだそうな。でも、演奏とボーカルのリズム合って無いなwww。ルースのマリンバでいつものパターンになると思いきや、またおしゃれな演奏に逆戻り。で、徐々に変拍子とユニゾンのフレーズがやってきてやっといつものパターンになって、さて、ギターソロと思いきや、またもや、おしゃれ~なエレピソロ、うまくはぐらされてます。変拍子のユニゾンをはさんで、今度はトロンボーンソロ。で、結局、ギターソロは無いまま曲は終わり。ラストの「On Ruth On Ruth That's Ruth!」の掛け声も無し。ん~、演奏もゆっくりで、なんか変な感じ。
03.Penguin In Bondage 5:52
この曲は、いつもと同じですね。2分30秒あたりから始まるギターソロも、この時期おなじみのグニャグニャのZAPPA節全開ですwww。
04.T'Mershi Duween 1:56
ヘルシンキ・テープの演奏より、パーカッションのイントロ、軽めな感じですね。でも、変拍子のユニゾンはそのまんま。2ドラムに1パーカッション全開な曲ですね。ひょっとして師匠もパーカッション叩いてるのかな?ちなみに、ルースによるとドラムのラルフ・ハンフリーは「変拍子の師匠」なんだそうな。
05.Dog Breath Variations/Uncle Meat 4:14
重厚なギターのイントロに続いておしゃれなフレーズのテーマが続きます。この曲も他のCDと変わらない演奏ですね。時として映画音楽のようなフレーズになるのが好きな曲です。じっくり聞くとベース結構忙しいですね。Uncle Meatに入ると、今度は打楽器の怒涛のアンサンブル。師匠も叩いてるんだろうなぁ。
06.RDNZL 5:23
イントロからの、細かいユニゾンが入るところのフレーズがちょっといい加減ぽいかなwww。イントロから続いてすぐ師匠のギターソロ。Penguin In Bondageよりスピードがあって、音質はクリアで後期の音に似てますね。変拍子ユニゾンに続いて、ジョージ・デュークのシンセサイザーソロと続きます。
07.Village Of The Sun 3:24
イントロのギターのフレーズがちょっとぎこちない。演奏スピードはちょっと他のCDより遅いですね。よく聞くと、この曲のベースラインが結構、複雑ですね。
08.Echidna's Arf (Of You) 4:00
ブルースのトロンボーンが活躍する曲です。師匠のギターとテーマを分け合います。ルースのマリンバのフレーズも印象的ですね。
09.Don't You Ever Wash That Thing 5:28
で、そのままメドレーでこの曲に続きます。この3曲はセットってことですね。この曲、ユニゾンの間のパーカッションとドラムのフレーズと曲の途中の変拍子と休符を含むユニゾンもかっこいい。この曲のトロンボーンソロがこれまたジャジーなんですね。最後は、チェスター・トンプソンとラルフのドラムソロ、かっこいい。というか、師匠ってドラムとかパーカッション好きなんでしょうね。ちなみに最初がラルフで、次がチェスターの順です。
10.Cheepnis Percussion 5:24
で、前のドラムソロからそのままなだれ込むようにこの曲につながります。この曲は、ドラムスとパーカッションだけの演奏。マイナスワンCDみたいですね。でも、この3人だけの演奏で立派に曲になってます。Black Pageのアイデアの元になってるのかな?
11.Cheepnis 3:35
こちらは、他の楽器も入ったアンサンブル版。ボーカルもしっかり入ってます。
12.Dupree's Paradise 15:12
ジョージのクラビネットから始まって、エレピ、シンセサイザーと続きます。ジョージ、大活躍ですね。5分20秒まで独壇場です。ここからトロンボーンのテーマが始まっておなじみの曲になります。で、テーマが終わるとナポレオンのフルートソロ。これがまたおしゃれなんですね。その次はベースソロ、ロックバリバリな感じ。9分過ぎにMONTANAのフレーズが出てきます。最後は師匠のギターソロ、ここもバックの演奏がおしゃれ。最初は綺麗なフレーズを弾いていた師匠も最後はいつものようにグニャグニャに。で、最後はテーマに戻っていつものようにメンバーの名前を言って終了。
13.King Kong/Chunga's Revenge/Mr Green Genes 9:13
アンコールってことですね。このメドレーも凄い、しかも、ジョージ、大活躍。シンセサイザーソロかっこいい。で、Chungaはやっぱり、テーマに続くギターソロですよね。師匠のソロもかっこいいのですが、ここでもバックのジョージのエレピのフレーズがかっこいいんですよね。最後は、ギターソロからのMr.Green Genesのテーマに入ります。最後は全員でテーマをユニゾンで終了。
録音は、The Roxy, Los Angeles, CA December 8-10, 1973
メンバーは、
The Mothers Of Invention:
FZ guitar, vocals
Napoleon Murphy Brock tenor sax, flute, vocals
George Duke keyboards, vocals
Bruce Fowler trombone
Ruth Underwood percussion
Tom Fowler bass
Ralph Humphrey drums
Chester Thompson drums
でした。
そういえば、マスターテープの販売はどうなったんでしょうねぇ。目標の1000名は無理だよねぇ。