Jun Fukamachi & New York All Stars2014/12/17 06:04

 ちょっと、間が開いちゃいましたが、ブレッカー・ブラザースつながりで、このCD買っちゃいました。今から36年前、ランディ氏が、その前の年にアルバムを一緒に作った深町純氏に日本で何かやりたいっていったのがきっかけで実現したコンサートのLIVE盤です。メンバーもRandy氏が声をかけたそうです。今思えば、凄いメンバーですが、当時は知名度はそれほどでもなかったそうです。

 メンバーは、次の9名。
・深町 純 キーボード
 バンドのリーダーってことなんですかね。でもあまり目立ってません。ソロはかっこいいですけどね。4年前に64歳でお亡くなりになってます。
・Randy Brecker (ランディ・ブレッカー) トランペット
 ブレッカー・ブラザースのお兄ちゃんです。先月、生で見ました~。
・Michael Brecker (マイケル・ブレッカー) テナーサックス
 ブレッカー・ブラザースの弟さんですね。この方のサックスは暖かい音がしますな。リリコンというウインドシンセサイザー奏者でもありました。残念ながら7年前に57歳でお亡くなりになってます。
・David Sanborn (デビッド・サンボーン) アルトサックス
 この方のサックスは、すばらしい。泣きのサックスですね。80年代のアルバムにはドライブでお世話になりました。
・Richard Tee (リチャード・ティー) ピアノ
 この方のプレイは一発で、わかりますね。ワンパターンともいえますが、自分は好きです。20年ほど前に49歳の若さでお亡くなりになってます。
・Steve Khan (スティーブ・カーン) ギター
 実は、この方のプレイ、きちんと聞くのは初めてです。結構好きかもです。この方だけ、今回のメンバーの中で、深町氏の「On The Move」に参加していません。
・Anthony Jackson (アンソニー・ジャクソン) ベース
 メンバーの中で最年少。自分のイメージは、リー・リトナー氏のジェントルソウルのメンバーですね。椅子に座って弾く独特なプレイが印象的でした。
・Steve Gadd (スティーブ・ガッド) ドラムス
 神です。昨今のドラムのフレーズはこの方のプレイが基になっているものがたくさんあります。でも、唯一無二ですね、この方のプレー。カッコよすぎます。
・Mike Mainieri (マイク・マイニエリ) ヴィブラフォン
 この方の存在を知ったのは、渡辺香津美氏のアルバムのプロデューサーとしてでした。しかも、ちょっと、ロックよりのアルバム。こんなに、綺麗な音とフレーズでヴィブラフォンを叩く方とは思いませんでした。 
Jun Fukamachi & New York All Stars
 長いこと、CDを探していたのですが、(再発、廃盤を繰り返していたようです)、先日のLIVEの夜、Amazonで見つけました。音を聞いてびっくり。音の綺麗さもさることながら、演奏が凄すぎます。これだけうまかったら、楽しいだろうなぁって思います。フレーズの難しい曲もアンサンブルバッチリですもん。どの程度オーバーダビングしているのか知りたい。
Jun Fukamachi & New York All Stars
 さて、曲は以下の9曲。
1.ロックス (Rocks)
 ブレッカー・ブラザースの曲。テーマのすぐ後の、テナーとアルトのソロの掛け合いがカッチョ良すぎます。最後は、トランペットとギターのソロ、これもかっこいい。
2.サラ・スマイル (Sara Smile)
 ホール&オーツ作曲のバラード。アルトサックスのテーマとヴィブラフォンのバッキングがおしゃれぇ。ホール&オーツのほうも聞いたら、これもおしゃれでしたな。
3.ヴァージニア・サンデー (Virginia Sunday)
 リチャード・ティーの曲。サックスのテーマがいいす。ほんでもって、ソロもかっこよすぎ。
4.インサイド・アウト (Inside Out)
 シャッフルのかっこいい曲、でも、テーマはブレッカー・ブラザースなのでかなり、複雑。深町純氏のシンセソロがかっこいい、ちょっと、ヤン・ハマーっぽいフレーズもあったりして、あと、ベースのバッキングもかっこよいです。
5.アイム・ソーリー (I'm Sorry)
 マイク・マイニエリ氏のバラード。氏のヴァイブの音は独特ですね。テナーもかっこいい。以外にリチャード・ティーのバッキングがかっこいい。
6.ダンス・オブ・パラノイア Op.2 (Dance Of Paranoia Op.2)
 深町純氏の「On The Move」に収められている曲。ブレッカー・ブラザースのために書いたような曲ですな。ランディのエフェクターのかかったトランペットソロがいいす、出だし、ギターかと思った。
7.ジプシー・ジェロ (Gypsy Jello)
 スタッフのエリック・ゲイルのソロに入っている、リチャード・ティーの曲。氏のお得意のフレーズ出しまくりです。マイク氏のヴァイブソロもとってもファンキー。
8.ジャック・ナイフ (Jack Knife)
 ランディ氏の曲、このアルバムでの演奏が最初なんだそうです。スピード感あふれる曲。
9.ラヴ・プレイ (Love Play)
 マイク氏のアルバムタイトル曲。おしゃれな曲ですな。曲の中盤からサンバっぽいリズムになります。で、ガッド氏のドラムソロ、やばいっす。早くて細かいいだけでなく、ファンキーなグルーブが最高です。

 リアルタイムに聞ける環境があったのになぁ、でも、今、こうして楽しめるから、まぁいいか。

 かっこいい、連発してますが、とにかくかっこいいんです。深町純氏の「Triangle session」というLIVEアルバムでもブレッカー・ブラザースと競演しているのですが、残念だけど、リズム隊はガッド、ジャクソンのコンビにはかなわない、曲のキレやキメの決まり具合が違いすぎるな...。