ROXY THE MOVIE2015/11/16 07:04

 1973年12月だから42年前ですね...ロサンゼルスのロキシーで撮影された映像がやっと、手元に届きました。本当はもっと早く、日の目を見るはずのものだったそうなのですが、機器の不具合によって、映像と音のシンクロができなかったそうな。で、42年たってテクノロジーの進歩によって、やっと、修復できたんだそうな。1974年に「Roxy & Elsewhere」でその音が最初に発表になり、1年前の2014年の春に発売された「Roxy By Proxy」で音だけは完全版を聞くことができたのですが、やっと、動くマザースのメンバーを見ることができました。感動、感激ですね。
ROXY THE MOVIE
 メンバーは、ギターとボーカルでZAPPA師匠、キーボードとボーカルにGeorge Duke、サックスとフルート、ボーカルにNapoleon Murphy Brock、ドラムスにChester Thompson、この3人が入ったことにより、ちょっとブラック=ファンキーなエッセンスがマザースに加わりました。ツインドラムのもう一人にRalph Humphrey、ベースにTom Fowler、トロンボーンにBruce FowlerのFowler Brothersこの3人がJazzっぽいところ担当ですね、そういう意味では、George Dukeはどっちもだな。これに、紅一点のパーカッションのRuth Underwoodと、総勢8人、演奏技術の高い選りすぐりのメンバー。音は既出なので、その質の高さは折り紙つきなんだけど、これの動いているところが見られるなんて、長いことファンでいたかいがあるってもんです。
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 Blue-rayとDVDの2種類が発売になったんだけど、DVDを買いました。おまけに、サウンドトラックのCDがつきます。そして、国内版にしました。なぜなら、字幕つきだからなんですね~。
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 映像のほうは、本編と映像特典も収録されてます。
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1. "Something Terrible Has Happened"
 ショーが始まる前のMCです。ZAPPA師匠が「今日はとんでもないことが起こってる」って、映像を収録してるって事を伝えてるんですね。ところで、この「とんでもないこと」て機会の不具合のことなのか、この映像を残していることなのか、その意味が難しいですね。ステージの上にいる師匠がカメラのトラブルのことは知ってても、それがどれだけひどい状態かは分からないと思うので、ステージの映像化のことを言ってると思うんですけどね。
2. Cosmik Debris コズミック・デブリス
 「Apostrophe(’)」に収録されている曲、このアルバムのものよりジャージーでブルージーな演奏です。それにしても、イントロのGeorgeさんの短いエレピソロ、おしゃれでカッコいいですな。ところで、メンバー全員ジーンズに黒のTシャツ、ZAPPA師匠、この映像のために、4ステージを行っているんだけど、すべて同じセットで、服装も同じ、そうすることによって、編集しやすくしてるんだそうな、さすが、頭のいい人は違うよね。
 ちなみに、Napoleonさんのテナーサックスソロ、Georgeさんのおしゃれ~なエレピソロ、ZAPPA師匠のギターソロ、それぞれ、の味が出ててカッコいいですね。
 それにしてもこの歌詞、宇宙のごみ=コズミック・デブリスを売りつけようとするペテン師の話なんだけど、なんか比喩があるのかなぁ...?
3. Penguin In Bondage ペンギン・イン・ボンディッジ
 それにしても、ハチャメチャなようできちんと計算してるんだね、カメラが入ってて客がいつもと違う反応をしないように気を使うとかね、まぁ、客が本気にしているかどうかは別だけど...。
 この曲、タンバリンはダビングだと思ってたんだけど、Ralphさんが叩いてたんだね。ZAPPA師匠のギターソロがカッコいいなぁ、これ、師匠が編集したらきっと、Bruce Bickfordさんの粘土人形のアニメとかかぶさっちゃうんだろうなぁ...。
4. T'Mershi Duween ティマーシ・ドゥウィーン
 ドラムとパーカッションのユニゾンで始まる曲。それにしても、これだけ複雑なリズムでメロディの曲をユニゾンでよく決められるよなぁ...。
5. The Dog Breath Variations ドッグ・ブレス・ヴァリエーションズ
6. Uncle Meat アンクル・ミート
 この2曲は「Uncle Meat」からの曲なので、イメージとしては映画音楽のサントラなんだけど、パーカッションのRuthさんのために書いたような感じですね。ZAPPA師匠も、途中からパーカッションを叩きまくってましたから、やっぱりパーカッション好きなんだよね。
7. RDNZL リダンズル
 無茶苦茶カッコいい、インストの曲、RはパーカッションのRuthさん、DはキーボードのDukeさん、NはANDZはもちろんZAPPA師匠、LはこのバンドにはもういないバイオリンのJean-Luc Pontyさんの意味らしい。NNapoleonさんって説もあるみたいだけど、最初に録音されたとき、まだ、メンバーじゃなかったからね。それぞれのソロがカッコいいんだけど、Dukeさんのピアノソロの後ろのTomさんのベースのラインが自分はカッコいいと思うのだ。
 曲が終わった後に、ZAPPA師匠の指揮で、客と一緒に遊ぶシーン、ちょっと、いいよね~。そこに自分もいたいくらいだ。そういえば、タモリさんの手拍子を切るときの合図思い出した。
8. Inca Roads インカ・ローズ
 「Roxy By Proxy」で聞ける、ちょっと、ジャージーでムーディーな感じのGeorgeさんのボーカルで始まるバージョン。「One Size Fits All」のバージョンもいいけど、自分は、こっちも、ちょっと好きかも。師匠のギターソロじゃなくて、Bruceさんのトロンボーンソロが入っているとこも好きだな。
9. Echidna’s Arf (Of You)  エキドナズ・アーフ
10. Don't You Ever Wash That Thing?   ドント・ユー・エヴァー・ウォッシュ・ザット・シング
 この2曲のインストのメドレーは何度聴いてもスゲーな。変拍子に複雑なユニゾン、演奏技術が高いとこんな曲もできるのね~。それにしても、「ハリモグラのあくび」に「あそこを洗うな」だもんな、ふざけてるよな絶対。曲のほうは、トロンボーンのバックの師匠のギターのコードカッティングがカッコいいのと、やっぱりドラムソロだよね。ChesterさんとRalphさん、それぞれ、やっぱり特徴がありますよね。
11. Cheepnis – Percussion チープネス - パーカッション
 前の曲のドラムソロからそのままこの曲に入ります。歌ありの曲のリズム隊だけの演奏。ジャジーなRalphさんと、手数って感じのChesterさん個性が出ますね。ちなみに、この映像で気がついたのですが、お二人のバスドラの細かさ、スゴいと思います。Chesterさん、Ralphさん、Ruthさんのリズム隊、完璧ですね。Ralphさんがバイブ弾けるって知らなかったなぁ。
12. Cheepnis  チープネス
 前の曲の歌ありバージョン。怪獣映画への愛があふれる曲ですね。ゴジラすきなんですよね師匠、そんでもって、怪獣映画は、安っぽければ、安っぽいほうがいいそうだ。裏側が見えちゃうような感じがいいそうな。
13. I'm The Slime  アイム・ザ・スライム
 曲紹介するときに、よく見てるとBruce兄さんの頭、結構きてますね(笑。この曲、この年の春に発売されたOver-Nite Sensation」には収録されているので、ビデオの頭のほうでこの曲を演ってて観客にリクエストされてたな。ギターのワウワウソロがカッコいい。
14.  Big Swifty ビッグ・スウィフティー
 前の曲のギターソロからそのまま始まります。この演奏のアレンジが自分は一番好きです、Dukeさんのエレピソロがカッコいいんですよね~。ところで、化粧直しはパフォーマンスだよね?
15. Be-Bop Tango (Of The Old Jazzman's Church) ビーバップ・タンゴ
 しかし、どこらあたりがBe-Bopで、Tangoなんだろう?トロンボーンとサックスの掛け合いがBe-Bopなんかな?「Baby Snakes」でも、観客をステージに上げて変なリズムでらせてたけど、このリズムでらせるのは、どう考えても無理があるなぁ...。
16. Don't Eat The Yellow Snow ドント・イート・ザ・イエロー・スノー
17. Father O'Blivion オブリビオン神父
 この2曲は、エンドロールに流れる曲、 Don't Eat The Yellow Snowのほうはスタジオでリハーサルかレコーディングをしている映像も流れるけど、Father O'Blivionのほうは音だけ。それにしても、お腹いっぱいだな...。
18. [Vonus Track] Pygme Twylyte ピグミー・トワイライト
 ストリッパーのおねいさんのハチャメチャ振りがなんだかね...。ギターソロがカッコいいのね。
19. [Vonus Track] The Idiot Bastard Son ジ・イディオット・バスタード・サン
 前の曲からメドレーでそのままこの曲に入ります、途中で終わっちゃうけどね。
20. [Vonus Track] Dickies's Such An Asshole ディッキーズ・サッチ・アン・アスホール
 最後は、アンコールなのかな、曲に入る前に観客と最後の締めのお願いをしてます。「Dickies's Such An Asshole」をみんなでハモるってやつね。これ、本人も言ってるけど、放送はできないよね、今はできるかもしれないけど、当時は絶対ダメだな...。

 最新の技術でビデオが修復できたってとこがミソだね。ご本人も完成したもの見たかっただろうなぁ...。

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