スクラップ・アンド・ビルド2016/02/14 07:02

 結局、読んでみた。

 昨年、「火花」と同時に芥川賞をを受賞した羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」。テレビで著者自ら、本の写真のTシャツ着て宣伝してましたからねぇ...。
 今回は、事前に書評やWikiを見ずに読んでみました。
スクラップ・アンド・ビルド
 介護老人の「祖父」と無職の青年「孫」の日常を描いた作品。自分には、「火花」より読みやすかったし、面白かったかも。祖父が本当にボケてるのか弱ってるのか...読む側の想像を思いっきりかきたててくれますな。大きな事件が起こるわけでもなく、淡々と日常がつづられていて、主人公の心の動き以外の、その他の登場人物の思いは想像するしかないってとこが面白いと思う。もうちょっと、何かあるのかなと思うくらいですう~っと終わってしまうのも良い。

 主人公の人生の本の数ヶ月をちょっと、切り取ったという感じで、最近、こんな感じの小説読んでなかったのでちょっと、新鮮だった。
 大きな盛り上がりはないけど、これはこれで良いんだよね...?