無私の日本人 / 殿、利息でござる!2016/06/28 07:04

 映画「殿、利息でござる!」の原作を読んでみた。
 映画のときにも書いたけど、「武士の家計簿」の原作者で、歴史学者の磯田道史さんの作品。あとがきに書いてありますが、「武士の家計簿」を見た吉岡に住む方の一通の手紙からこの作品が生まれたそうです。映画でもうるっときましたが、小説も読んでてやっぱりうるっときてしまいました。当時の日本人って、すごいというかかっこよかったなあと、商人とはいえもともとはお百姓さん、磯田さんも書かれていますが、当時の日本人のプライオリティ、どこかに置いてきちゃったんでしょうかねぇ...。お百姓さんが自分の身代を含めお金を集めて、殿様にお金を貸して利息を取り、しかもその利息を地域の住民に配り、これによって、町が滅びることなく存続したって言うんですから、ものすごい話だと思います。これが実際にあったことって言うんですから...。
無私の日本人 / 殿、利息でござる!
 お上の理不尽さは、今も変わらないと思いますが、庶民の「親切心」や「やさしさ」は当時の方が強かったのかも知れませんねぇ。そして、尽力した方たちが子々孫々に向けて「自分たちの行いを人に話さないように」と戒めてきたってところもすごいよね。ホント、日本人ってすばらしいって思える小説と映画でした。
 この本には、あと2人、江戸時代の儒学者の中根東里さんと、京都の尼僧の大田垣蓮月さんの話が収録されています。このお二人もすごい方たちなのですが、学者と僧侶ですからね...庶民の穀田屋十三郎さんのインパクトにはかないません。
 
 とにかく、映画でも小説でも、どちらでも良いので触れてもらいたい作品です。

 日本人って、すばらしいんだぁ。

 あぁ、そういえば、SUNWOLVESのマーク・ハメットヘッドコーチが今季限りで退任して、来期はハイランダースのアシスタントコーチになるんだって。昨年のワールドカップ前の、ごたごた続きの立ち上がりから、よくヘッドコーチを引き受けてくれたと思います。ここまで、1勝10敗1分け、納得の行く結果ではなかったと思うけど、頑張ってくれたと思います。あと、先日のCANADA戦とSCOTLANDの2試合の計3試合のJAPANのヘッドコーチ代行の仕事も、われわれは忘れていません。心から、ありがとうと伝えたいですね。今週末の試合で何とかその気持ちを伝えられないかなぁ...ハマーさんもすばらしいんだぁ。

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