パンダの死体はよみがえる2018/01/20 07:03

 またまた、クレイジージャーニー。昨年末の「遺体化学 動物の死体を解剖し「進化の秘密」に迫る」に出演された東京大学総合研究博物館教授の遠藤英樹先生の本を読んだ。

 昨年のパンダのシャンシャン誕生記念ということで、「パンダの7本目の指が見つかった」っていうエピソードが載っている「パンダの死体はよみがえる」。パンダの6本目の指は有名だけど(実際は指じゃないんだけどね、親指の機能をつかさどる骨があるってやつ)、7本目は自分も知らなかった。パンダってクマだから、親指の付き方の向きは他の指と同じ方向、で竹を握るためには、人間の親指のように反対から支えるものが必要ってことで、6本目の指が見つかったってことは有名なんだけど、もう一つあったとはね...自分が知らなかっただけかな?
パンダの死体はよみがえる
 で、この本、そんな楽しい、新しい発見のエピソードがたくさん。アリクイやセンザンコウの下顎のことだったり、ツチブタとモグラの手の形のことだったり、面白かったですね。こういった動物がらみのエピソードは楽しかったんだけど、研究の環境のエピソードが後半に出てくるんだけど、その苦労についての恨み節が、ちょっと気になった...。まぁ、研究なんて楽しいことばっかりじゃないし、環境だって資金がたんまりあれば良いけど、そんな都合のいいことばっかりじゃないからね...仕事って大変だからこそ楽しいんだけどね...その大変なところを嘆いてもね。

 とはいえ、道を究めた人の書いた本はやっぱり面白い、また、今度、遠藤さんの本読んでみよう。そういえば、へそまがりさんの作品集のコメント書かれてるんだよね、それも、もう一度読み返してみようっと、あと、国立科学博物館の「大地を駆ける生命」というコーナーも遠藤さんが関係してるってことなんで、今度また見に行ってみようと思う。