我が家の小さな海

　秩父宮に行って来た。

　WARATAHSとの前回の対戦は2016年シーズン、前半はいい試合だったんですけどね...後半、突き放されちゃいました。今季、SUNWOLVESは開幕から5連敗、そろそろ一つ勝っておきたいところなんですけどね。

　前日までは暖かかったのに、この日は少し肌寒くて、しかも風が強かった。SUNWOLVESの課題のラインアウトに不安が...ロックに本職のワイクス選手とムーア選手が帰ってきて期待したのですが、この風が邪魔しなければ良いのですが...。

　風下のSUNWOLVES、キックが戦略的に使えないのと、やっぱりラインアウトが安定しなくて苦戦しました。やっぱり、風がね...。スタッツを見たら、ラインアウトの成功率、SUNWOLVESは80％、一方WARATAHSは100％でした。でもね、WARATAHSのノットストレート、レフリー見逃してんだよなぁ...。

　スクラムやラック、モールでは負けてなかったんだけどね、やっぱりラインアウトが課題だな。GEORGIA代表のフッカーのブレグヴァゼ選手、ラインアウトのスローイングもいいみたいだから堀江選手の代わりに一度先発させたらどうなかぁ。ペナルティでもスクラムを選択することが多かったんだけど、ゴール前はやっぱりラインアウトでモールが定石だよね...風が強くってって言うのは分かるんだけど、やっぱりプレーの選択が限られちゃうの厳しいよね。

　バックスはアタックは良かったんだけどね...松島選手は相変わらず人に強かったし、リトル選手は、自分のトライも含めワイクス選手とマシレワ選手のトライをアシストしてたしね。特にリトル選手は良かったですね。ワイクス選手のトライに繋がる前の走り良かったです。スタッツで見たら122メーターでチーム一番でした。ちなみに、2番はマシレワ選手、マシレワ選手のトライのときのランも力強くていい走りでした。

　フォワードはバックスリーが良かったです。姫野選手は相変わらず負けてなかったし、トライもきっちり取りました。徳永選手の走りは良かったですよね、最後は阻止されちゃったけど、あと少しでトライって場面もあったもんね。ラブスカフニ選手のディフェンスは安定というか相変わらず良かったですね。

　あと、2人のロックもね。ムーア選手はタックル数12でチーム一番、ワイクス選手はリトル選手をフォローしてトライしましたもんね。

　でも、やっぱり勝てないんだよね...。WARATAHSはディフェンス”が”良かったイメージがあったんだけど、攻撃も良かったですね。SUPER RUGBYのチームはやっぱり攻守の切り替えが早いというか、チャンスになったとたんのゴールに向かう選手の動きがすばやい。ボールを持った選手をフォローする選手が1人や2人じゃなくて、そのフォローの厚さが凄い。

　前半19分、WARATAHSゴール前のSUNWOLVESのパスミスを拾ったハニガン選手のプレッシャーも凄かったけど、それを忠実にフォローしてフィニッシュまで持っていったミラー選手も良かったです。そんな、厚いフォローの場面が何度も見られました。

　もちろん、ディフェンスも良かったです。ラインも常に綺麗に揃ってましたからね。要は、局面での切り替えと集中が凄いってことですね。

　パナソニックにいたナイヤラボロ選手にやられちゃいました。一人で止められなくて人数をかけなくちゃならないので、ナイヤラボロ選手自身もトライまでもっていく力があるので危険なのに、ナイヤラボロ選手のポイントになるとディフェンスが薄くなってしまうのでやっぱりピンチを迎えてしまうという場面が何度もありました。

　てことで、29対50、トライ数で4本と7本とやっぱり点差が開いて負けちゃいました。

　いい場面もあるんですけどね。課題はディフェンスかな。やっぱり、簡単に前に出られすぎだし、「穴」できすぎです。フィジカルで負けちゃってるのかな...リロードが甘いですよね。まだまだ、厳しい試合が続きますが早く一勝が欲しいです。

　AUSTRALIA代表9人はやっぱり強い。フーパー選手の働きは凄かったし、ビール選手の動きも良かったですもんね。あと、フーパー選手がシンビンの間の時間の使い方とか、反則ギリギリのプレーとか、試合巧者って感じでした。SUNWOLVESのミスは、全部トライまで持っていかれちゃたイメージがあるな。

　ん～、SUNWOLVESはそういう意味で、まだ余裕がないというか、まじめな感じがするよなぁ。

　なんて思ってたら、そのあたりについてNHKのラグビー解説をされている砂村さんが解説された記事が公開されてました。そうなんだよなぁ、砂村さんの言うとおりだと思う。

　あっ、そうそうレフリーがちょっとWARATAHSよりの笛を吹いているようなとこがあって、それもちょっと気になった。WARATAHSボールのラインアウトで、スタンドから見ていても明らかにノットストレートだったのに取らなかったり、ロックのケプ選手がラックで思いっきり寝ながら手を使ってたのに笛吹かなかったり、ラックの立ち居地で、何度か明らかにパスのコースに立ってましたしね...どうなのかな。オーストラリア協会のレフリーって言うのもどうかと思う。そういえば、ヨーロッパ代表の最終予選のスペイン代表とベルギー代表戦でスペインが負ければワールドカップの切符が手に入るルーマニア協会のレフリーが試合を担当してスペインが負けたってことで、試合の公正さを欠くということで再戦って話になったみたいですね。SUPER RUGBYもやっぱりそこのところ考慮して欲しいなぁ。

　秩父宮のサクラはすでに葉桜に。昨年よりやっぱり早かったんだね。