トップリーグ 2018-2019 カップ戦 第3節 ― 2018/11/28 07:02
熊谷に行ってきた。

来年のワールドカップの向けて準備が進んでます。

ラグビー場まで行くバスもワールドカップ仕様のラッピング。これ、気持ちが盛り上がりますね。

ということで...

改装後初めての熊谷ラグビー場、これまでのメインスタンドがバックになって、芝生席だったバックがメインスタンドになってました。

メインスタンド綺麗だったな。あと、席がたためるタイプなんだけど、座りやすかった、秩父宮もこんな感じになるといいなって感じだね。

メインスタンドに上がる階段もカッコいい。

第一試合は、NECグリーンロケッツと日野レッドドルフィンズの試合。

ほぼレギュラーシーズンと同じメンバーのNECに対し、日野はどうなんだろう?移籍組の木津選手、佐々木選手、林選手、NEW ZEALAND セブンズ代表のカカ選手、キャプテンの村田選手、ん~主要選手が出てなかったんだけどなって思ってたら、案の定、ボコボコにNECにやられちゃってました。

しかも、後半にはフロントローが怪我でスクラムもノーコンテスト、公式戦でノーコンテストになったの初めて見た。
日野は、とにかくいところがなかったですね。蹴っては、カウンターでトライまで持っていかれるって場面が何度もあって、ボールを動かす攻撃に切り替えたときは時すでに遅しって感じでした。

一方、NECは昨季まで東芝にいたスティーブン・ドナルド選手がよかったですね。パス、ラン、キックどれを取っても的確で、リーグ戦の時にこれができてたら上位トーナメントに残れたんじゃないかってくらい良い出来でした。
あと、トライ4本をあげたヒギンボッサム選手もよかったですね。とにかく献身的にフォローしてました。
バックスでは、ウイングで出場した釜池選手がスピードのある走りで何度もチャンスに絡んでましたし、マリティノ・ネマニ選手はフィジカルをいかして何度もラインブレイクしてました。
とにかく、リーグ戦でこの試合ができていればね...。

73対0、日野は今週末から始まるトーナメントの東芝戦に標準を会わせて主力を温存したってことなんかな...それにしても、ちょっと悪すぎる内容でした。

第二試合は、パナソニックワイルドナイツとキヤノンイーグルスの試合。

パナソニックは主力がJAPANで遠征中ってことがあるのにメンバーが豪華でしたな。まぁ、キヤノンも負けてないか...。
先制したのはパナソニック、センターの権選手がキヤノンのパスをインターセプトして自陣からゴールラインまで走りきりました。この後も、森谷選手のペナルティゴールに笹倉選手のトライと開始10分で17点。

このままの流れで行くのかななんて思っていたら、この日は先発で7人の外国人選手を擁するキヤノンも早くてテンポのある攻撃でパナソニックゴール前に迫り、最後はフィジカルにものをいわせたハヴィリ・リッチー選手が笹倉選手を弾き飛ばしてトライ。このトライから徐々に調子を取り戻したキヤノン、このあと、SOのフレッド・ゼイリンガ選手がトライをあげて追い上げました。

パナソニックは両ウイングに、元々のポジションはセンターの梶選手と百武選手が出場していたのですが、二人の動きがよかったですね。百武選手は人に強くて、梶選手はスピードとバランスが抜群でした。梶選手、ずーっと試合に出られてなかったのですが、この試合は、すごく良い動きでアピールできたんじゃないかなぁ、MOMもとったしね。ということで、前半は24対14とパナソニックが10点リードで折り返し。

後半も先制したのはパナソニック、15点差がついてこのままの流れかなと思っていたら、キヤノンが息を吹き返しました。この日のキヤノンのラインアウトからのモール、完璧でした。反則しないと止められない状態、動き出すと20mくらいは楽に前進。結局、パナソニックは後半、このモールに苦しむことになりました。

後半20分にはキヤノンが逆転、流れがキヤノンに流れかけたのですが、パナソニックがまたまた梶選手のトライで再逆転、その後もトライを重ねて10点差のリード。このまま試合が終わるかと思ったのですが、キヤノンはフォワードの4番以降の5人をすべて外国人選手で固めてパワープレイに...後半32分にパナソニックの反則からゴール前のラインアウトを選択、この日、絶好調のモールでトライ、ゴールも決まって、1トライ1ゴールで逆転できるところまで追い上げました。

残り時間をフォワードでポイントを作ることでしのぐパナソニックと、どうしてもあと1トライ欲しいキヤノン。最後の最後で、パナソニックボールのスクラムでペナルティを奪ったキヤノンが、ホーンが鳴った後に試合を継続、あともう少しでトライまで持っていけるところまで意地を見せましたが、最後はミスで追い付くことができませんでした。

41対36、プレーしているプレイヤーは大変だったと思いますが、みている方は、面白くてあっという間の80分間でした。ところでパナソニックは主力が抜けててもこの選手層、トップリーグに2チームあっても良いんじゃないかって思えるくらい充実してる。
ところで、梶選手の2本目のトライ、レフリーの立ち居地が悪くて、結果キヤノンのタックルを邪魔する、いわゆるオブストラクション。これ、トライじゃなくて、パナソニックボールの5mスクラムで再開でも良かったんじゃないかな?
さて、今週末からリーグ戦の順位決定トーナメントが始まります。上位のチームは実力が拮抗してるので面白い試合がみられると思います、今から楽しみだ。