天才感染症 / The Genius Plague ― 2019/02/01 07:23
Kindle Unlimitedで見つけた。
本国アメリカでは、2017年秋、日本では2018年夏に発刊されたSF小説。アマゾンで真菌(カビやキノコのこと)に感染した人の知能が飛躍的に伸びて(これが、天才感染症ってことね)南北アメリカを巻き込んだ一大事件に発展していくって話。
ベースになってるのは、寄生生物(この小説の場合は真菌ね)が宿主(人のことです)の行動を変えてしまうこと。例えば、ロイコクロリディウムが、宿主のカタツムリの行動を変えて日向に現れるようにするとか、ハリガネムシが繁殖の際、宿主のカマキリを水辺に行くように仕向けることなんかが有名ですね。菌が意思を持っているわけではなく、ただ人の知能を向上させるってことでもなく、菌に感染した人が菌に有利に動くように仕向けるってことが軸になってます。あとは、ハリウッド映画並みのどんでん返しに、主人公が南北アメリカを縦横無尽に駆け回るって話。そういう意味で、少し先が見えちゃうところがあるけど、テンポで読ませてくって感じで、面白いエンターティメント作品でした。
映画化の話を聞いてないけど、映画になってもおかしくないですね。
そういえば、真菌が人を操るってところで、昔に観た東宝の特撮映画の「マタンゴ」のことを思い出しちゃった。ジャングルのキノコが人に寄生して、最後は都会にやってくるって話なんだけどね。子供のときに観たから怖かったなぁ...。
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