第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝2021/01/13 07:46

 国立競技場に行ってきた。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 例年と違う状況の中で行われる全国大学ラグビー選手権大会の決勝戦、今年は、昨年優勝の早稲田大学と準決勝で早稲田大学に敗れた天理大学の対戦。昨年のスコアは早稲田大学52点、天理大学14点と早稲田大学の圧勝。
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 そのときは天理大学が勢いでいけるんじゃないかと思いながらテレビ中継を見ていたのですが、結局、経験値というか早稲田大学の試合巧者ぶりと、ラインアウトが安定せず天理大学は勝利を手にすることが出来なかったんですよね。
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 2日の明治大学準々決勝の経済産業大学との試合を観て、そのスピードとセットプレイの安定感、堅いディフェンスから、今年は行けるんじゃないかと思いながら国立競技場に来ました。もし天理大学が優勝すると、関西の大学としては同志社大学の三連覇以来の36年ぶりなんだそうです。そういう意味では、歴史の瞬間をこの目で見てみたいですよね。
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 ちなみに、早稲田大学OBでクボタスピアーズの岸岡選手は予想でどっちに転ぶか分からない接戦、結果は皆さんのご想像にってかかれてましたが、自分も接戦になると思います...とはいえ、やっぱり天理大学に期待しちゃいますね(実は祖父が早稲田大学ラグビー蹴球部のOBなので、早稲田大学贔屓ではあるんですけどね)。
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 注目選手は、両校ともバックロー陣かな、早稲田大学のキャプテンの丸尾選手、天理大学のキャプテンの松岡選手、二人のマッチアップは見ものですね。早稲田大学は、監督のご子息の相良選手、1年生ながら先発の村田選手、天理大学の服部選手、山村選手の運動量とハードワーク、これは期待してみちゃいますね。両校のハーフバック団、早稲田大学の小西選手と吉村選手、天理大学の藤原選手、松永選手のゲームメイキングも見ものだと思います。この4名のゲームメイキングはここに来るだけあって大学生では群を抜いていると思います。そして、やっぱり天理大学のフィフィタ選手ですよね。SUNWOLVESの参加で、確実にスキルアップしていて、大学生一のセンターだと思います。これを、早稲田大学の対面の平井選手が如何に抑えるか、これ見もの以外の何ものでもないですよね。

 もうニュース等で紹介されて皆さんご存知のように、天理大学の圧勝で終わりました。55対28、自分もここまでの点差になるとは思っていませんでした。55点、現時点で、大会史上の最高得点だそうです。
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 上にも書いたように、同志社大学の優勝以来36年ぶりの関西勢の優勝ということになりました。これもテレビで見た方がたくさんいらっしゃると思いますが、キャプテンの松岡選手の試合後のインタビュー良かったですね。優勝への思い、仲間への思い、そして応援してくれた家族や関係者への思い、そんないろいろが詰まったいいコメントだったと思います。お世辞じゃなくて、こんなキャプテンの下でラグビーが出来る部員たちは幸せだと思います。
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 先制したのは天理大学、開始3分、この日4トライと大活躍の市川選手のトライでした。このトライで、この日の試合が決まったような気がします。
 試合開始のキックオフでボールを深く蹴り、天理大学の蹴り返したボールを確保して自陣からボールを展開していく早稲田大学を、鉄壁のディフェンスで抑え、ターンオーバーしたところからこのトライが生まれました。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 早稲田大学は攻めても、天理大学のディフェンスに押し返されてしまったという場面が何度も見られました。
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 今日の勝因の一つはディフェンスですね。早稲田大学の攻撃が始まるときには、天理大学のディフェンスラインが綺麗に揃っていて、かつ、立っている人数も多い。この日、会場で放送されていた秩父宮FMのゲストの元同志社大学ラグビー部監督の山神孝志さんが、天理大学はポイントへの人数の掛け方が良く鍛えられていて、人数を掛けるときと、掛けないときの緩急のつけ方の選択がすばらしいって言ってましたが、ホント、その部分は見ていてよく分かりました。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 早稲田大学は、攻めても黒い壁が目の前にあるって感じだったんじゃないかなって思います。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 もちろん、ディフェンスだけじゃなくて攻撃も凄かった。フィフィタ選手やロックのモアラ選手のようなペネトレーター役がいるので、どうしても早稲田大学はそこに人をかけなくてはならないってことはありますが、それ以上にハーフバック団の動きが良かったですね。ハーフの藤原選手の球捌きのスピードは驚異的です、あのスピードでモールを裁いていってそれに対応する選手達も凄いと思いますし、ラックを形成している選手達が、すばやく継続することを意識してボールを生かすことを意識して実践していることも凄いと思います。
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 天理大学は、ディフェンスも攻撃も本当に良く鍛え上げられたチームでした。前半後半4トライずつの計8トライ、勢いが止まらなかったって感じです。
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 そうそう、昨年のウイークポイントだった、ラインアウトも高い獲得率で、ほぼミスが無かったんじゃないかな。
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 まぁ、見ているほうからするとフィフィタ選手がもっとガツガツ行くシーンを見たかったっていうのはありましたけどね。パスは上手いし、キックも良かったんでしけどね...何度かオフロードパスでチャンス作ってはいましたけど...。
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 早稲田大学のキーワードは個人技ですね。プロップの小林選手は、バックスかと思うようなラン、ステップ、パスを見せてくれましたし、後半12分にトライをあげた河瀬選手、トライは無かったもののフランカーの相良選手、村田選手はチャンスを何度も作ってました。
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 もちろんキャプテンの丸尾選手も、何度もそのスピードのあるランでチャンスを作ってました。
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 ただ、その攻撃も天理大学の鉄壁の壁をこじ開けることは難しかったですね。それでも前半のトライは一つでしたが、後半は3トライ、まさしく意地を見せたって感じでした。
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 フィフィタ選手のオフロードの場面をおすそ分け。これ、目の前で見てましたが、綺麗なオフロードでした、というかフィフィタ選手はプレーの一つ一つの動きに無駄が無くて綺麗ですよね。
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 得点差27点、普通ここまで得点差があると面白くなくなっちゃうんだけど、この試合は無茶苦茶面白かったです。楽しい試合を見せてくれた選手達に感謝ですし、大会を開催、運営してくれた関係者にも感謝ですね。
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 両校とも3年生以下の選手が多く出場していたので、来季以降も楽しみですし、4年生の上位リーグでの活躍も楽しみですね。

 ラグビー協会の公式マスコットに就任したレンジーが活躍してました。
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 試合開始前に連獅子を見せてくれたし...
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 ハーフタイムには会場を一周するグリーティングをしてくれました。
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 レンジーカワイイ。早く、もっと触れあえる日が来るといいなぁ...。

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