我が家の小さな海

　秩父宮に行ってきた。

　先週、雷のために中止になったサントリーサンゴリアスと東芝ブレイブルーパスの試合の再戦。昨日、たまたま試合の無かったバイウィークだったってこともあって、再戦が決定しました。これ、バイウィークがなければ、引き分け扱いになってたんだろうなぁ...。

　東芝はここまで1勝、2節のクボタスピアーズとの試合もピッとしなかったもんなぁ...好調で、かつ、ベストメンバーのサントリーにどこまで対抗できるかって思ってたんだけどね。

　サントリーはここまで3戦全勝、得失点差150点と断トツですからね。フィジカルでガツガツ来るであろう東芝相手にどんなラグビーを見せてくれるかと思ってたんだけど、まさか、こんな結果になるとはね。

　序盤は、東芝もいい感じでいけるんじゃないかと思ってみてたんですよ。出足の早いディフェンスで、サントリーのセンター陣の攻撃を封じてたんですけどね...。ジョニー・ファウリ選手とサントリーのオーストラリア代表のサム・ケレビ選手のマッチアップなんて見ごたえあったもんね。

　でも、試合の流れは圧倒的にサントリー。東芝陣でペナルティーを得ると、バレット選手のキックで得点を刻んでいく。開始13分の時点でペナルティーゴール3本の9点、一方の東芝は、得点チャンスでゴールを狙わず、ミスで得点チャンスをつぶすという結果に...。

　しかも、この場面だけじゃなくて東芝はミスが多かった、攻撃の最後が攻めて終わるんじゃなくて、いずれもミスで終わるっていうまさかの展開。しかも、上の写真のようにラインアウトもマイボールの確保が出来ない。ペナルティーをもらっても、次のラインアウトで上手くいかないから有効な攻撃にならないっていう悪循環に陥ってました。

　サントリーの攻撃はそつが無くて、まるでテストマッチでも戦っているかのよう。

　東芝は、ポイントへの寄りも良くなかったですね、タックルされた時の二人目が遅いので、ノットリリースやボールがこぼれて相手ボールになるっていう場面が何度も見られました。一方、サントリーは人が減っていくっていう場面がほとんど見られませんでした。攻撃でもディフェンスでも人数は常にサントリーのほうが多いって感じ。

　下のケレビ選手のトライのときも...

　タタフ選手のトライのときもサントリーは楽にトライを獲ってたって感じ。

　東芝は、攻撃が単調で、しかも、孤立することが多い。まるで、常に個々がギャンブルを仕掛けているような感じでした。逆にサントリーはチームとしての意思統一がしっかりされていてチームとして一つになって攻撃していましたね。

　局面では、いい場面もあったんですけどね。最初に書いたファアウリ選手のケレビ選手へのマークとか、下の写真のセタ・タマニバル選手とケレビ選手のマッチアップとかね。下の写真でも、オールブラックスのタマニバル選手、バレット選手、ワラビーズのケレビ選手が同じ写真にいるって贅沢な試合ですよね。

　で、東芝の動きが良くなったのは、後半も試合が終わろうかというころ。ラインアウトも決まるようになって、チーム一丸になってボールをつないでサントリー陣へ...。

　最後は、ペナルティーのタッチキックからラインアウトでしっかりボールをキープ。

　そのままボールを押し込んでマット・トッド選手がトライ。

　後半残り10分、このときサントリーは、7トライ、4ペナルティーゴールで59点と大量得点。しかも、この残り10分に2トライを追加して、最終的には73対5とこの2チームの試合で一番の得点差になっちゃいました。

　ミスもそうだけど、ペナルティーが多すぎですね、正直、東芝はペナルティーで自滅したって感じの試合でした。そうそう、そういえば率直な感想として、東芝はすべてのプレーが雑でしたね。

　この日もバレット選手は、4ペナルティーゴール、6コンバージョンの24得点と大活躍。鋭いランも見せてくれたし、オンフィールドでのキックも上手いし、一流のプレーを見せてくれました、これで入場料2,000円だからお得だよね。

　まさかこんな得点差になるとは思ってもいませんでした。これで、サントリーは勝ち点でも得失点差でも断トツの1位、東芝は勝ち点に変化が無いので5位をキープ、次の金曜日のNTTコム戦で、4位にあがれるかの勝負どころって感じです。

　それにしても、今季は、第1節のパナソニック、リコー戦が55対14、第2節のクボタ、東芝戦が39対7、第3節のヤマハ発動機、NECが59対31と、大差の試合ばかりで数点差を追う接戦を見れて無いなぁ。やっぱ、リコー、神戸製鋼戦、見に行くんだったなぁ...。