トップリーグ2021プレーオフトーナメント 一回戦 ― 2021/04/19 07:44
秩父宮に行ってきた。
一昨日からプレーオフトーナメントが始まりました。トップリーグ16チームとトップチャレンジリーグ上位4チームの計20チームで行われるトーナメント、このトーナメントの成績が、来期スタートする新リーグのグループ分けにも影響するので、これまで以上の真剣勝負が見られると期待してます。
昨日は、トップリーグレッドカンファレンス8位の宗像サニックスブルースとトップチャレンジ2位の近鉄ライナーズの試合。宗像サニックスブルースのプレーを見るのは今季初めて、JAPANのジェームス・ムーア選手に元JAPANのカーン・ヘスケス選手、今村雄太選手、元SUNWOLVESのジェイソン・エメリー選手、ダン・プライヤー選手と実力のある選手の活躍が楽しみです。あと、サニックスといえばランニングラグビーですよね、それも楽しみの一つです。
近鉄は、オーストラリア代表のウィル・ゲニア選手、クウェイド・クーパー選手のハーフ団ですね。あと、キャプテンの元SUNWOLVESのマイケル・ストーバーク選手も楽しみだな、天理大学出身のルーキーのシオサイア・フィフィタ選手の活躍も楽しみ。
それ以外の選手も、両チームとも個人技でも魅せる選手がたくさんいて楽しみ。
この日、先制したのはサニックス。近鉄ゴール前のラックからムーア選手が抜け出して、フッカーの王選手につないでゴールポスト下にトライ。この日、ミニFMのゲストで出演されていた今泉さんが、近鉄はラックの後ろのディフェンスが甘い(人がいない)というのがあって、サニックスに上手くそこを突かれたって言ってたけど、似たような場面が何度か見られましたね。
近鉄は、開始数分の先制のチャンスのゴール正面のペナルティーで、ゴールを狙わずにスクラムを選択しました。負けたら終わりのトーナメントは、得点できるところは獲っておくっていうのがセオリーなんですけどね...。個々の当たりが強くて、自信があるってことなのかな...まぁ、その後のプレーから考えて、キッカーのクーパー選手のキックのあたりが良くなかったっていうのもあったのかも...。
前半、目に付いたのは、両チームともオフサイドが目立ったことかな。リロードで戻りきれてないって事なんだと思うけど、ディフェンスの時だけじゃなくて、攻撃でも、キッカーの前の選手が、戻らずにボールに向けて走り出したりとか、何度もありましたからね(これも、オフサイドです)。あと、ノットロールアウェイかな...これもリロードの意識だよね。こういうところが、出来ていないのが、今のチームの実力を表してると思うんだよね。
で、近鉄は、やっぱり個々の当たりが凄い、特にロックのサナイラ・ワクァ選手が目立ってました(まぁ、身長203cm、体重120 kgなので、嫌でも目立ちますよね)。彼がボールを持つと必ず前に出てましたからね。
そしてやっぱり、ウィル・ゲニア選手、クウェイド・クーパー選手ですね。この二人のコンビネーションはぴったりだし、クーパー選手は人に強かったし(トライもそれがでてました)、ゲニア選手は、後半30分過ぎの片岡選手のトライに繋がった技ありのキックみたいに個人技が凄かった(このプレー以外にもたくさんの「さすが」って言わせるプレーがありました)。ワラビーズのキャップ110は伊達じゃないです。
サニックスも得意のランニングラグビーを見せてくれたんですけどね...近鉄の壁はちょっと、硬かったですね...華麗なパス回しを期待したんだけどなぁ。
でも、SUNWOLVESで活躍したプライヤー選手の元気な姿が見られたのが嬉しかったですね。ワークレート凄かったもんなぁ...とにかく、ポイントというポイントに顔を出してたって感じでしたもんね。
近鉄は、後半3分にNo.8のロロ・ファカオシレア選手が危険なプレーでレッドカード。ここから、14人で闘うことになったんだけど、ひとり少ないことを感じさせないような試合運びでした。というか気迫がね、14人になってからのほうが、締まったいいプレーが随所に見られました。与えたトライは1つで、獲ったトライが2つですからね。
サニックスも後半31分には、あわや逆転っていう3点差まで追いついたのになぁ...21対31、トライ数がサニックス3本に対し近鉄5本という結果。とはいえ、近鉄はミス(特にオフサイドね)が無ければ、もっと楽に勝てたんじゃないかなぁ。
サニックスもランニングラグビーを見せてくれたんですけどね...近鉄の硬い壁を越えることが出来ませんでした。来季はラグビー部の強化はしない方向っていう発表をして、外国人選手の一部とは契約しない(ホントかな)って発表したけど、チームはどうなるんでしょうね。この日の結果にも少なからず、影響あったんじゃないかなぁ...。
近鉄は、やっぱり、下部リーグにいるようなチームじゃないと思います。得点力を高めればもっと上を狙えると思う。それにしても、ゲニア選手とクーパー選手、来期の契約はどうするんだろう...?
さて、プレーオフトーナメントの1回戦、トップチャレンジの上位チームと、トップリーグの下位チームの対戦が終わりました、結果は...、
三菱重工ダイナボアーズ 24-17 コカ・コーラレッドスパークス
豊田自動織機シャトルズ 24-25 NECグリーンロケッツ
清水建設ブルーシャークス 20-48 日野レッドドルフィンズ
宗像サニックスブルース 21-31 近鉄ライナーズ
ということで、トップリーグの3チーム(三菱重工、NEC、日野)、トップチャレンジの1チーム(近鉄)が次の試合にコマを進めました。