2022リーグワン 第4節 リコーブラックラムズ東京 vs 東京サントリーサンゴリアス ― 2022/02/03 07:53
秩父宮に行ってきた。
やっとブラックラムズみれたよ。
コロナウイルスのせいで、第2節と第3節の試合が中止になったブラックラムズ、地元東京に満を持して登場。対するは今季、開幕から絶好調のサンゴリアス、相手にとって不足無しですねぇ。といっても、サンゴリアスは、マッケンジー選手はお休みだし、流選手もお休みだし、キャプテンの中村選手もお休みだし...前節から10人スコッドが変わってるし、今季初スコッドが3人(といっても、1人はワイルドナイツから移籍した森谷選手だし、1人はストーマーズ出身のジョシュア・スタンダー選手だからね、残りの1人は、明治大学出身の2年目の片倉選手ですね。)だからなぁ...飛車角落ちって感じかな。ということで、なめられた感あるんだけど、ここは、ブラックラムズとしては一泡吹かせてやらないとですな。
とはいえ、早稲田大学が優勝した大学選手権決勝で対戦した、明治大学と早稲田大学のキャプテンがスタメンで、しかも両チームのキャプテンで対決するのが楽しみかな。いずれにしても、ブラックラムズがサンゴリアスの鉄壁のアタックとディフェンスをどう崩していくかが見ものですよね。
で、結果からいうと...ブラックラムズ勝てたよなぁ...それにしても、やっぱサンゴリアス強いや。
ブラックラムズ、よかったんだけどな。アイザック・ルーカス選手は相変わらずのファンタジスタぶりを魅せてくれてたし、レッドハリケーンズ戦では、いまひとつ大きな見せ場のなかったメイン平選手も何度も見せ場を作ってたし、キャプテンの武井選手も接点で相手ボールに何度も絡んでましたし、ホント、いいプレーが随所に見られたんですけどね。
やっぱ、サントリーは強いや、特にフォワード3列のマクマーン選手、ツイ選手、タタフ選手は強烈でした、ボールをもったら、マジ止まらない。この3人で何度ラインブレイクしたことか...。サンゴリアス最初のトライは、タタフ選手の突進からフォローしたマクマーン選手のものでしたからね。
そして、バックスの選手達、抜けたと思っても、しっかりタックルで止めに来るところ、さすがでしたね。で、サム・ケレビ選手は人にも強いし、オフロードパスも変幻自在、前半30分の成田選手のトライも、ケレビ選手の技ありの長いオフロードパスが、ツイ選手、成田選手と渡ってのものでした。
前半はブラックラムズが勝ち越してたんですよ。38分まで、サンゴリアス3トライに対し、ブラックラムズは1トライのみ、このまま、点を取れないのかと思いきや、ここからブラックラムズが立て続けに2本のトライを返して逆転、21対17の4点リードで折り返しました。ペナルティーからゴール前ラインアウトで、フォワードが縦について何度も撥ね返されながら、最後はキャプテンの武井選手が5ポインターに。で、そのあとのプレーが凄かったですね。このトライのあとのサンゴリアスのキックオフボールを確保して、果敢に自陣からボールをつなぎ、左のタッチライン際を平選手が駆け上り、最後はフォローしたマッガーン選手がトライ。マッガーン選手のフォローも良かったけど、このランの間にパスとキックのフェイクを入れてサンゴリアスの田村選手を振り切って60m近くゲインした平選手のプレーが凄かったですね。
それにしても、この間2トライに繋がる、タタフ選手のレッドカードとなったプレーはいただけませんでした。サンゴリアス陣22m手前のラックを形成している松橋選手への肩から首の辺りへのノーバインドでのヒット。最近のラグビーでは一番危険とされているプレーですからね。SHの高橋選手がボールを出そうとした瞬間でのヒットなので意味もほとんどなく、悪質性が高いと取られてもしょうがないプレー。代表としてプレーするプレイヤーとしては最も避けなければならないペナルティーですからね。これで1人減ったサンゴリアス、この2トライは、ブラックラムズの仕掛けが良かったと思いますが、サンゴリアス側からみれば、与えなくても良かったトライだったと思います。
それでも、やっぱ、サンゴリアスは強い、1人少ない中で、ブラックラムズとほぼ互角に渡り合って、後半立ち上がりに立て続けに2本のトライ。とにかく、寝ている選手がほとんどいなくて、常にフォローし続けるというサンゴリアスならではのプレーは人数が少なくても変わりませんでした。これで、サントリーが再び逆転、21対29と1トライ、1ゴールでは追いつけない8点差に。
でも、ブラックラムズも負けてませんでした。ペナルティーキックで前に出るとラインアウトからモールでサンゴリアスのゴール前へ、後半10分以降からは、サンゴリアスは防戦一方。ブラックラムズのモールは綺麗で教科書どおりで、サンゴリアスはペナルティーしか防ぐ方法がないって感じでした。そんな攻撃の中で、14分にルーカス選手がギャップを突いて5ポインターに、その後もゴール前のポイントでサンゴリアスをゴールラインに釘付けにして35分に松橋選手が意地のトライ、ゴールも決まって、33対29と再度ブラックラムズが逆転。
で、このまま、ブラックラムズが逃げ切ると思ったのですが...前日のワイルドナイツとスティーラーズの試合での逆転劇もあったので、安心できないなって思ってたんですけどね...。
この得点のあとのサンゴリアスボールのキックオフで、ルーカス選手の蹴ったボールをサンゴリアスの祝原選手がチャージ、そのボールがすっぽり祝原選手の胸に納まりそのままトライ。再びサンゴリアスが33対36と逆転をしました。このときすでに後半39分、最後まであきらめずにサンゴリアスゴール前に攻め込んだブラックラムズでしたが、最後はラインアウトからのボールをノッコンしサンゴリアスボールスクラムとなって、さらには、そのスクラムでホイールの反則を取られてサンゴリアスに逃げ切られてしまいました。
ん~、この試合、勝てた試合だったなぁ...最後のペナルティ、ペナルティゴール狙って同点ってことも出来たんじゃないかなぁ...まぁ、シーズン長いからね、次、取り返そうや。
ところで、サンゴリアスゴール前での反則の繰り返し、カードを出ても良かったんじゃないかなぁ。この試合、試合開始のキックオフ直後の攻防の中でのマッガーン選手へのツイ選手のノーバインドのヒットだったり、2本目のトライのときのタタフ選手のプレーも一連の動きといえばそうかもしれないけど、タックル後にひざを地面に付いていたのに、ボールを置かずにそのままプレー継続してたりと、何度か?って思う場面があったんですよね。後半、あのタイミングで、サンゴリアスに警告なり、カードなり出ていたら流れが大きく変わっていたかもしれませんね。ちなみに後半、ブラックラムズはペナルティ1つ、サンゴリアスは10でしたからね...。
ということで、負けちゃったけど、やっぱ、ブラックラムズのラグビーは面白い。サンゴリアスのようなスター選手も少ないけど、たたき上げの選手たちがそんな選手と互角に渡り合ってると思うとワクワクしちゃいます。
次節、ブラックラムズはアウェイでトヨタヴェルブリッツと、サンゴリアスもアウェイでNTTドコモレッドハリケーンズとの対戦、ブラックラムズには2勝目を目指してがんばってもらいたいです。