2022リーグワン 第12節 東京サントリーサンゴリアスvsNTTドコモレッドハリケーンズ大阪 ― 2022/04/11 07:19
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場(正式名、長すぎだな)に行ってきた。
試合前の時点で、勝点46で1位のサンゴリアスと、昨季はオールブラックスのTJペネナラ選手と、南アフリカのマカゾレ・マピンピ選手の活躍で好成績を残したのに、今季は低迷し、来季は親会社の事業整理として活動を縮小すると先日発表のあったレッドハリケーンズ、リーグ初年度からいろいろあるけど(D3のブルースの来季の活動休止とかね...)、残り5試合、がんばってもらいたいところです。
そのレッドハリケーンズが序盤、サンゴリアスを自陣に釘付けすることになろうとは、ちょっと想像できなかったですね。レッドハリケーンズはすばやい出足と球回しで、サンゴリアスに付け入る隙を与えていませんでした。というか、サンゴリアスがいつものサンゴリアスじゃなかったですね、ミスにペナルティの連続と、これって本当にサンゴリアス?って思ってしまうようなプレーの連続。唯一の救いは、レッドハリケーンズの詰めが甘いところかな。結局、サンゴリアス陣で攻め続けたのに、獲得できたポイントは、ペナルティーゴール1本だけ。
流れを切りたいサンゴリアスは、20分にレッドハリケーンズ陣で得たペナルティで、ペナルティーゴールを選択。この選択も、らしくないと言えば、らしく無かったですもんね、で、このゴールは失敗。その後も、レッドハリケーンズの攻撃に耐える感じで、30分過ぎにやっといい形で、レッドハリケーンズ陣へ攻め込み、最後は、抜群のアングルとスピードでマッケンジー選手のパスを受けた飯野選手が5ポインターに。この日のサンゴリアスの3列(飯野選手、小澤選手、タタフ選手)は、いつもどおり、アタックにもディフェンスにもいい仕事してました。
前半終了間際には、ペナルティから齋藤選手が速攻を仕掛け、この日、何度もいいアタックを見せていたテビタ・リー選手、サム・ケレビ選手とボールをつなぎ、ケレビ選手がゴールラインを超えました。リー選手は相変わらずのスピードだったし、ケレビ選手は、さすがワラビーズって感じで、80分間手を抜かないプレーを見せてくれました。
ということで、前半は14対3、点差ほど差があるように見えない内容でした。まぁ、レッドハリケーンズは攻めてるんだけど、取り切るところまで行けない、その部分での意地、精度が足りないって感じ。一方のサンゴリアスは、ホントどうしちゃったの?って感じでした。
後半も立ちあがりは、サンゴリアスはらしく無かったですね。最初のトライは、後半15分。そこまでは、レッドハリケーンズに押されていたし、ミスも多かったように思います。15分のタタフ選手のトライも、前半の飯野選手のトライ同様、スピードもアングルも抜群でしたね。もちろん、その前のケレビ選手のランも良かったと思います。
レッドハリケーンズは、前半の勢いが徐々になくなってきて、アタックもワンパターンな感じで、サンゴリアスのディフェンスを崩すことは出来なくなってきました。ポイントに掛ける選手が多すぎて、アタックできる選手がポイントができるたびに減ってました。やっぱり、来季の方向性が勢いをそいじゃってるのかも知れませんね。
後半20分にリザーブを投入したサンゴリアス、ここから、いつものサンゴリアスが戻ってきました。アタックで、ボールが動き続けるポイントでリズムが崩れない、いつものサンゴリアスに。やっぱり、流選手の動きがいいですね。ポイントを作るところと、フォローしてボールを動かすところの緩急の付け方がさすがの一言、で、決して、アタックのリズムを崩さない。周りの選手もそれにすばやく反応して、30分過ぎから3本立て続けにトライ。レッドハリケーンズの足が止まったってこともあると思いますが、この試合終盤の強さがサンゴリアスですね。
ということで、終わってみれば、サンゴリアスが6トライの42得点、レッドハリケーンズは前半のペナルティゴール1本のみ。やっぱ、サンゴリアス強いや...それにしても、前半はなんだったのかなぁ。
マッケンジー選手の蹴るボールをケレビ選手が押さえるところを見られるのは、日本のリーグワンならではですね。
このパネル、なんか良くない?
チームの中の良さが伝わってくるよね。