2022-2023リーグワン 第10節 ブレイブルーパス東京vs神戸スティーラーズ ― 2023/03/05 07:57
秩父宮に行ってきた。
前節までで4勝5敗と黒星が先行し、プレイオフに進めるかギリギリの順位につける2チーム、勝ち点と得失点差でわずかにブレイブルーパスがリードか...とはいえ、一時は常に優勝を争うような伝統と歴史のある両チームですからね熱い試合が観られると思いながら秩父宮へ...。ちなみに、両チームとも上位の4チーム(ワイルドナイツ、スピアーズ、サンゴリアス、イーグルス)に土をつけられ、ブレイブルーパスはシーズン当初勢いのあったダイナボアーズ、スティーラーズは今季調子の上がらないヴェルブリッツに負けているという状況、残り7試合、どちらもこの試合を落とすわけには行かないって感じですよね。
キックオフからスティーラーズが攻め込み、前半のかなりの時間がブレイブルーパス陣で試合が進みました。スティーラーズはタックルされても一歩前に進んで前に進んでたんですけどね...ブレイブルーパスにタックルで阻まれゴールラインを割ることはなかなか出来ませんでした。
一方、ブレイブルーパスもライン攻撃ではなかなか前に進むことは出来なかったのですが、キックでゴール前ラインアウトを得てモールを押し込みフッカーの橋本選手がトライ、テイラー選手のゴールも決まって7対0と先行。前節でラインアウトで苦戦したブレイブルーパスですが、この試合は立ち上がりからラインアウトは安定していました。その後も一進一退の攻防が続きましたが、テイラー選手がペナルティゴールを決めて10対0とブレイブルーパスがリード。
スティーラーズは、近場をフォワードがゴリゴリ行く攻撃でじわじわとブレイブルーパスゴールに迫りますが、スカッと抜けてトライを奪うという場面はありませんでした。強くて速いバックスがいるからそこで勝負をかけてもいいと思うんですけどね...。スティーラーズのトライは、前半30分、ウイングの井関選手に繋がる山中選手のキックパスから、この日の山中選手は一人、気を吐いてましたね。縦に長いキックに、ギリギリの間合いでのパスなど、さすがJAPANの活躍でした。
前半は、競った内容で13対5で折り返し。
後半はブレイブルーパスの試合でした。攻撃にバリエーションが無いスティーラーズとフォワード、バックスが有機的に連携して攻撃するブレイブルーパスの違いが得点にはっきり出てきました。
3分のピアス選手のトライから合計6トライ、ここまで差が付くとは思いませんでした。スティーラーズは、またまた山中選手の技ありのフェイントからのパスでモエアキオラ選手があげたトライのみ。でもね...このときデコイで走りこんできた小瀧選手と北出選手はのプレーはオブストラクションだったんじゃないかなぁ...リーチ選手が梶原レフリーにかなり長い時間、食い下がってたもんね。
この日は、いつものノッコンのような小さなミスも少なくて、強かったときのブレイブルーパスが戻ってきたって感じでした。そうそう、そういえばリーチ選手が何度もボールに絡んで、声だし応援が出来るスタジアムに「リーチ」コールが響いてました。リーチ選手といえば同期の豊島選手のプレーが光ってましたね。POMは眞野選手だったけど、自分の中では豊島選手ですね。ライン際でのスピードに乗ったランに、チャンスを生み出す的確なキックとさすがベテラン(豊島選手も33歳のベテランですもんね)といえるプレーを魅せてくれてました。
スティーラーズは代表格の選手を多く擁しているにもかかわらず、なんか強さを感じなかったですね。ベテランの日和佐選手や山中選手をはじめ個では随所でいいプレーがあったんですけどね。チームとしての攻撃の形が出来てないというか、なんか強さを感じられませんでしたね。5年前の優勝したときのチームのようないやらしい強さはありませんでした。
51対12、後半ここまで点差が広がるとは思いませんでした。
ブレイブルーパスは、現時点ではプレイオフに少し遠い位置にいますが、この調子でいければひょっとするとひょっとするかも...スティーラーズは、同じ日に柏の葉で行われた試合でブラックラムズが勝利したのでかなり後退しちゃいました。上にも書いたけど、攻撃の形を組みなおさないと中位も難しいかも...李選手が怪我で不在なのも影響してるのかなぁ...。
さて次週末は久しぶりのナイター観戦、しかもブラックラムズの相手はスティーラーズですからね、これは面白い試合になりそうです。