リポビタンDツアー2024 JAPAN vs URUGUAY ― 2024/11/23 07:27
先週の16日土曜日に、ヨーロッパ遠征でURUGUAYとの対戦がありました。URUGUAYとは2022年6月の日本での対戦以来、その時は2試合して2勝でした。
で、今回の対戦前のランキングはJAPANが14位、URUGUAYは19位。ちなみに、JAPANがFRANCEと対戦した日に、URUGUAYはSPAINと対戦し33対24で敗れています。ところで、JAPANとURUGUAYのランク内にいる国は、15位 PORTUGAL、16位 USA、17位 SPAIN、18位 TONGAですからね。で、おそらくこの5カ国の間に大きな実力差は無いんじゃないかと...まぁ、順当にJAPANが勝利すると思いますが、簡単に勝てるって感じでは無いように思いつつ観戦。
ということで、JAPANのメンバーは以下。
01 岡部 崇人(横浜イーグルス/関西学院大学 6)
02 原田 衛 ◯(ブレイブルーパス東京/慶應義塾大学 9)
03 為房 慶次朗(スピアーズ船橋・東京ベイ/明治大学 8)
04 Epineri ULUIVITI(相模原ダイナボアーズ/ラトゥ カダヴレヴスクール [FIJ] 4)
05 Warner DEARNS(ブレイブルーパス東京/流通経済大学付属柏高校 20)☆
06 ファカタヴァ アマト(ブラックラムズ東京/大東文化大学 12)
07 下川 甲嗣(東京サンゴリアス/早稲田大学 12)
08 姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 34)
09 齋藤 直人 ◎(スタッド・トゥール―ザン [FRA]/早稲田大学 22)☆
10 松永 拓朗(ブレイブルーパス東京/天理大学 2)
11 濱野 隼大(神戸スティーラーズ/ロトルアボーイズ高校[NZ] 1)
12 Siosaia FIFITA(トヨタヴェルブリッツ/天理大学 14)☆
13 Dylan RILEY ◯(埼玉ワイルドナイツ/ボンド大学 [AUS] 26)☆
14 Jone NAIKABULA(ブレイブルーパス東京/摂南大学 15)
15 Malo TUITAMA(静岡ブルーレヴズ/スコッツ高校 [NZ] 6)
Replacements
16 松岡 賢太(神戸スティーラーズ/明治大学 3)
17 森川 由起乙(東京サンゴリアス/帝京大学 3)
18 Opeti HELU(スピアーズ船橋・東京ベイ/ニューイントンカレッジ[AUS] 1)
19 Sanaila WAQA(花園ライナーズ/ヘイスティングスボーイズ高校[NZ] 8)☆
20 Isaiah MAPUSUA(トヨタヴェルブリッツ/慶應義塾大学 4)
21 藤原 忍(スピアーズ船橋・東京ベイ/天理大学 8)
22 Nicholas MCCURRAN(トヨタヴェルブリッツ/帝京大学 5)
23 梶村 祐介(横浜イーグルス/明治大学 5)☆
TATAFU選手は明日の試合に向けて温存ということなのかな...10番、15番の薄さが気になりますね。一応、ブラックラムズから中楠選手、伊藤選手が招集されたけど、まだフィットできていないということなんでしょうね。そういう意味では、松田選手とか山沢選手とか行けたんちゃうんかなぁ。FRANCE戦でも書いたけど、キックのスペシャリスト、ゲームメイクのスペシャリストは必要だと思うんだけどなぁ。今のJAPANでエディさんの掲げる高速ラグビーを試合開始から継続して、国際試合で最後までフィジカルを維持できる選手いないと思うんだけどなぁ。そういう意味で、飛び道具のスペシャリストは、プレースキックだけでなく、フィールド内の局面でのキックについても必要だと思うんですけど、どうなのかなぁ。FRANCE戦のDUPONT選手やRAMOS選手のようなキックパスなんか、今のRUGBYではできて当たり前だもんね。
URUGUAYのメンバーは以下。
01 Mateo SANGUINETTI(Uruguay Peñarol 32 87)
02 Guillermo PUJADAS(United States Chicago Hounds 27 34)☆
03 Diego ARBELO(France Rouen 30 24)
04 Ignacio DOTTI(United States Old Glory 30 63)
05 Manuel LEINDEKAR ◎(France Oyonnax 27 35)
06 Santiago CIVETTA(Uruguay Peñarol 26 33)
07 Lucas BIANCHI(Uruguay Peñarol 23 15)☆
08 Manuel DIANA(Uruguay Peñarol 28 44)
09 Santiago ÁLVAREZ(Uruguay Peñarol 22 9)☆
10 Ícaro AMARILLO(Uruguay Peñarol 20 -)
11 Ignacio FACCIOLO(Uruguay Peñarol 25 1)
12 Juan Manuel ALONSO(Uruguay Peñarol 23 12)
13 Felipe ACROS PÉREZ(Uruguay Peñarol 23 11)
14 Bautista BASSO(Uruguay Peñarol 23 8)☆
15 Juan GONZÁLEZ(Uruguay Peñarol - -)
Replacements
16 Joaquín MYSZKA(Uruguay Peñarol 22 1)
17 Mateo PERILLO(Uruguay Peñarol 24 2)☆
18 Ignacio PÉCULO(United States Chicago Hounds 25 19)☆
19 Felipe ALIAGA(Uruguay Peñarol 25 11)
20 Carlos DEUS(Uruguay Peñarol 23 9)
21 Joaquín SUÁREZ (Uruguay Peñarol 21 2)
22 Ignacio ÁLVAREZ AKIKI(Uruguay Peñarol 22 34)
23 Gastón MIERES(Uruguay Peñarol 35 84)
先発のバックス、リザーブのフォワードに若手を配したって感じかな。とはいえ、総キャップ数538とJAPANより多いです、JAPANは228ですからね...そういえば、2022年の対戦の時もそんな感じだったな、ちなみに、バックスの選手はセブンスの代表を兼ねている選手が多いようです、それも、要注意かな。ウルグアイのSUNWOLVESことUruguay Peñarol(アルゼンチンのJaguares XV、アメリカのAmerican Raptors、カナダのUBC Old Boys Ravensとが参加していたChallenge Cup of the Americasに参加)の選手が18人ということを考えると、そのコンビネーションのことを考えると簡単な相手ではないようにも思えますね。
ちなみに、名前の後ろの◎がキャプテン、〇がバイスキャプテンです。プロフィールの最後に☆があるのが2022年の試合に出場していた選手です(JAPAN、URUGUAYともに6人)。
案の定、厳しい立ち上がりでした。JAPANはURUGUAYのフィジカルに押されていた印象でした。先制点もURUGUAY、JAPANゴール前でオフロードパスが奇麗に決まってNo.8のDIANA選手にトライを獲られてしまいました。ここに至るまで、JAPANのタックルは今一つというか、ダメダメな感じでした。
その後、3分後に姫野選手がトライ、その後、スローフォワードでノートライとなったプレイを挟んで、26分に濱野選手、36分にラインアウトからのサインプレーで下川選手がトライと前半計3トライ。松永選手のコンバージョンが3本ともゴールをそれて、1本のペナルティゴールを挟んで18点。一方、URUGUAYはトライこそ1本でしたが、コンバージョンと2本のペナルティゴールで13点と前半は5点差で折り返し。
正直、JAPANは、中盤までタックルが高くてURUGUAYのフィジカルに押し負けてましたし、松永選手のゴールキックだけでなく、フィールド上でのキックも効果的なキックがみられず今一つでした。キックに関してはURUGUAYの方が効果的なものが多かったと思います。やっぱり、田村選手や松田選手、ロングキックが魅力の山中選手のようなキックのスペシャリストが欲しいところです。
なんかなぁ、解説の大西さんもハーフタイムに言ってましたが、圧倒して欲しかったですね。良かったところを強いてあげると、姫野選手のワークレートの高い頑張りと、要所でいいプレーを魅せてくれて、ボールを獲得してくれたDEARNS選手のプレーかなぁ。
後半も入りが悪かったですね...齊藤選手のイエローカードで14人と少なかったということもありますが、前半と同じくURUGUAYに細かくパスをつながれて、再びDIANA選手に大きくゲインされて、BIANCHI選手にトライを奪われ、コンバージョンも決まって逆転されてしまいました。ん~、どうも試合の入りに勢いがないのが気になります。この後、URUGUAYのミスと反則に助けられて、ラインアウトモールからNAIKABULA選手のトライ、齊藤選手の2つのペナルティゴールで29対20とリード。
リードしているのはいいんだけど、やっぱりフォワードの接点で押し負けていたり、ラインアウトモールで押し込まれたりピンチが続きました。そうして、66分にはDEARNS選手がレッドカードで退場。14人になって厳しい状況でしたが、ここからJAPANに気合が入ったのか、70分頃のURUGUAYの猛攻を耐え、76分には、ペナルティでゴール前に迫られたものの、ラインアウトモールからWAQA選手がボールを取り返し、カウンターアタック、松永選手が40m近くを走り、最後はRILEY選手にボールが渡りダメ押しのトライ、コンバージョンも決まって36対20、最後の10分間を守り切りJAPANが勝利を手にしました。
ん~、観ていてモヤモヤ、ハラハラする試合でした。4本のコンバージョン=8点があれば、もう少し楽に勝てたんじゃないかと正直思ってしまいましたね。そして、プレースキックだけでは無く、フィルード上でのキックもやっぱり有効なキックが蹴れていなくて、陣地も上手く稼げず、逆にピンチとなる場面も多かったと思います。やっぱり、今のJAPANは10番、15番が手薄のような気がするなぁ...ラグビーって、このポジションがキモだと思うんだけど...。
JAPANは、DEARNS選手が退場した後の約15分間の戦い方が、80分できれば、もっといい試合ができると思うんですけどね。この試合は、そこでの頑張りはあったけど、後半のURUGUAYのミスに助けられたって感じですな。
さて、明日はENGLANDとの試合、この試合のレッドカードでDEARNS選手がいないのは痛いですが、何とか僅差の勝負に持ち込んで欲しいですねぇ...。