トップリーグ 2017-2018 5~8位決定トーナメント 2日目 ― 2018/01/16 07:01
秩父宮に行ってきた。
一日前の決勝戦に引き続き、5位から8位を決める試合。一週間前の1日目の結果から、5位決定戦は東芝ブレイブルーパスと神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合、7位決定戦はリコーブラックラムズとNECグリーンロケッツの試合。
ということで、1試合目はNECとリコーの試合。
試合序盤からパンチの打ち合いって感じでした。どちらもディフェンスに定評のあるチーム、取っては取り返すという展開。
リコーは元オールブラックスのタマティ・エリソン選手とコリン・ボーク選手を軸に攻撃を組み立てて、点数をあげました。ボーク選手は前半2つのトライの内、1本は自らトライし、もう1本は中村選手のトライのお膳立て、とにかく、こんなNo.8はイヤだなって敵に思わせるプレーでチームを引っ張ってました。後半も2トライをあげて、この日はハットトリックを達成しました。
タマティ選手は、この日の試合で目立ってましたね。これぞオールブラックスというプレーでチームに貢献してました。SOで出場することもあったのですが、やっぱりセンターでのプレーがいいですね。力強い走りで何度もラインブレイクしてました。
NECはジョージ・リサレ選手ですね。前半32分にはトライも挙げましたが、何度もアタック、ディフェンスともにビッグヒットを繰り返し、チャンスを作ってました。前半37分にはオフサイドでノートライの判定になっちゃいましたが、キックに反応したそのチェイスは良かったですね。流通経済大学出身なので、JAPANも狙える位置にいます。まだ、加入2年目の24歳、これからが楽しみです。
前半、NECはセブンズ代表の後藤選手が快速を飛ばしてトライをあげ、両チームともトライ2本、それぞれコンバージョンも成功させ、ペナルティゴールがNEC1本、リコー2本ということで、17対20でリコーの3点リードで前半を折り返しました。
後半もこのまま、競った内容で行くのかと思ったんですけどね...。
後半10分にペナルティでNECが同点に追いついたところまでは良かったんだけど、中盤からNECの足が止まってきて、リコーの独壇場になってしまいました。
リコーの両ウイング、渡邊選手と長谷川選手の快速も良かったですし、最後の砦の中澤選手の力強いプレーも良かったです。そうそう、木上選手もセンターとしても、後半のSOでのプレーもキレキレで良かったです。あとはやっぱり、アマナキ・ロトアヘア選手、この日も人に強い力あふれるプレーで後半に勢いをつけてました。
20対44
前半だけみたら、ここまで差がつくとは思えなかったんですけどね、結果6トライでリコーの快勝、リコーは来季に繋げられるいい形で終わることができました。
NECは、今季の序盤、調子を上げられなかったのですが、ディフェンスから切り返す伝統が戻ってきました。この調子を来季に繋げて欲しいですね...好きなチームの一つなので、これからも応援します。
やっぱ、うれしいですね~。本来であればこの日の2試合目に進んで欲しかったんですけどね...でも、今季は課題のディフェンスを克服して1段階上のステージにいけたので、次はアタックです。アタックの強度を上げて、4強を狙って欲しいです。毎年書いてるけど、このままを維持して強度を上げられれば来季は手が届くと思います。期待してます!
2試合目は、東芝と神戸製鋼の試合。両チームともファーストジャージが赤なので、神戸製鋼は水色のセカンドジャージでした。
こんな試合になると思わなかったんですけどね...前半、東芝は無得点。ペナルティーゴールもなく「0」、こんな、結果になるなんて思いもよりませんでした。決して、悪くなかったと思うんですけどね、どこか微妙にずれていたんだと思います。
リーチ選手がいなかったくらいなんだけどな...ピンチのときにチームの雰囲気を切り替えられるそんなプレーヤーがいなかったってことなのかな?攻めても、神戸製鋼の厚い壁に阻まれミスを繰り返すという感じでした。
前半3トライ差、ペナルティゴールもあって22点での折り返し。東芝は声も出てなくてなんかちぐはぐでした。
ポゼッションだけみたら、たぶん東芝の方が勝ってたと思います。特に後半はほとんどの時間、神戸製鋼陣内で試合が行われていたはずなのに、なかなか、東芝は得点をあげることができませんでした。
東芝が最初に得点を挙げたのは後半33分、5トライで34点と神戸製鋼が勝利をほぼ手中に納めてから。その後も、神戸製鋼にはトライを追加され、東芝も2本のトライを追加しましたが追いつくことはかないませんでした。東芝の追加のトライも、明らかに、後半、神戸製鋼が手を抜いていたというか、運動量が落ちてからでしたからね。ちょっと、複雑です。
神戸は、誰がってことはなかったのですが、身長208cmの巨漢ロックのアンドリュー・ベッカーが仕事してました。というか、ムチャクチャ目だってました。デカいってだけで、目立つのに、アタック、ディフェンスともに、この日は本当に仕事していました。
ボールを持って走ってはフォワードとは思えないスピードで、守っては、ボールを上手くコントロールできないように絡んで、何度も、モールでのボールアンプレイアブルで相手ボールを奪ってました。ベッカー選手だけってことは無いと思いますが、ベッカー選手の好調さが、東芝がリズムを崩した原因の一つではあったと思います。
17対41
後半の得点だけ見たら、あまり差がないように見えますが、東芝の完敗ですね...。
神戸製鋼は来季に繋げられたんじゃないですかね...ペナルティが少なくなれば、上位にまた戻れるんじゃないかなぁ...。
ミスで自滅しちゃったって感じでした。やっぱり、東芝は強くないとね。来季に向けての頑張りに期待します。
ということで、トップリーグはこの日でレギュラーシーズン終了。で、今季の順位は、以下となりました。
01位 サントリーサンゴリアス -
02位 パナソニックワイルドナイツ ↑
03位 ヤマハ発動機ジュビロ ↓
04位 トヨタ自動車ヴェルブリッツ ↑
05位 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ↓
06位 東芝ブレイブルーパス ↑
07位 リコーブラックラムズ ↓
08位 NECグリーンロケッツ ↑
09位 NTTコミュニケーションシャイニングアークス ↓
10位 キヤノンイーグルス ↓
11位 クボタスピアーズ ↑
12位 豊田自動織機シャトルズ ↑
13位 宗像サニックスブルース ↓
14位 コカ・コーラレッドスパークス -
15位 NTTドコモレッドハリケーンズ
16位 近鉄ライナーズ ↓
※右の矢印は昨季の順位との変化
そして、今週末の入れ替え戦ですべての試合が終了します。
来季は、来年のワールドカップに向けて変則的なシーズンになります。試合が減っちゃうので残念ですが、一つ一つの試合に集中して強度の高い試合を見せてくれることに期待したいと思います。
次は1ヵ月後、2月24日のSuper Rugbyの開幕戦のSUNWOLVESとBRUNBIESの試合。いまから楽しみです。
第55回日本ラグビーフットボール選手権大会 決勝 ― 2018/01/15 07:05
秩父宮に行ってきた。ん~、2年連続、負けちゃいました...。
今季の日本選手権は、トップリーグの順位決定戦を兼ねています。ということで、第1試合は3位決定戦、トヨタ自動車ヴェルブリッツとヤマハ発動機ジュビロの試合、第2試合は決勝戦、サントリーサンゴリアスとパナソニックワイルドナイツの試合。先週の試合から、1試合目はトヨタ、2試合目は接戦だけど、パナソニック応援してるからね、パナソニックの勝ち...って思ってたんだけどなぁ。
前半4分にマレ・サウ選手の反則を誘うまでの攻撃は良かったんだよなぁ...。
キックオフからこの4分までのトヨタの攻撃はテンポもスピードもあって、この日の試合は面白くなりそうだって思ったんですけどね...。
トヨタは、この後のヤマハが1人少ない有利な状況を得点に生かすことができませんでした。先週の勢いだったら、ここで得点を取れてたはずなんですけどね...まるで、違うチームのようでした。
一方、ヤマハは、先週のサントリー戦とは打って変わって動きも良かったですね、特に前に出る意識が高くて、タックルも良かったです。
五郎丸選手もキックで活躍してましたし、最後の砦としていいディフェンスしてましたね。タックルも良かったですよ。
前半トヨタはペナルティーゴールの3点のみ、一方、ヤマハは3トライで、コンバージョンもすべて決めて21点で折り返し。この時点でほぼこの試合決まっちゃってました。
後半立ち上がりで、トヨタが切り替えてこれると思ったんですけどね...ダメでしたね。後半もトヨタは防戦一方でした。後半4分にマレ・サウ選手がトライを取ったあと、試合終了4分前にトヨタがトライを獲るまで得点は動かなかったんだけど、トヨタが反撃できるようには思えませんでした。
ラインアウトは安定せず、スクラムもヤマハの強力フォワードに押されちゃって全然ダメでしたね。後半は何度も攻めていたんだけど、最後の最後でヤマハの壁に阻まれ、ゴールラインを割ったのは、上にも書いたように終了間際の4分前。後半、トヨタは声が出てなくて、選手間の連携もいまひとつでした。とにかく、フォワードが負けてたので、元気がなくなっちゃってました。
一方、フォワード戦で有利に立っていたヤマハはノリノリでした。後半中盤に見せた日野選手の独走なんてホント良かったですもんね。
28対10 得点差以上にヤマハの圧勝でした。
この日の勢いだったらリーグ戦でももう少し良い成績を残せたんじゃないかなぁ。そういえば、この試合、大田尾選手の引退試合となりました。引退試合勝利でよかったですね、自分の「大田尾、お疲れ!」の声に反応して手を振ってくれました。
昨季の8位からここまでよく調子を取り戻したと思います。やっぱりトヨタは強くなくちゃね。ルーキーのキャプテン、姫野選手も良くやったと思います。来季は、順位を上げて欲しいチームです。
いや~、この2チームはやっぱり格が違います。オフェンス、ディフェンスともにスキルが高くて、かつ、そのスピード、速すぎです。80分があっという間でした。
ロースコアのゲームって、つまらない試合が多いのですが、この試合はピリピリするぐらい緊張感のあるゲームでした。実際、いつも撮っている写真も枚数が少なかったですし、気がつくと自分も息をしていない瞬間が何度もありました。固唾を呑むってこのことって思うほど緊迫した試合でした。
たらればですが、パナソニックは、前半10分で攻撃の要のバーンズ選手を怪我で欠き、守備の要のポーコック選手も執拗にマークされ、いつものプレーを十分にみせることがないまま前半で交代...と、要の選手がもっと機能していれば、試合の結果も変わっていたかもしれません。
まぁ、パナソニックはいつものようなプレーをさせてもらえなかったってことなんですけどね。
それほどまでに、サントリーの方がこの日の試合は動きが良かったですね。タックルは一人目が確実に止めていて、かつポイントでも体を張ってパナソニックの球出しを遅らせたり、ボールを取り返してました。
リーグ戦のときと明らかに違い、この1戦にかける、この1戦に勝利するという意識が随所に感じられました。
パナソニックの攻撃も決して悪くなかったんですけどね。サントリーの圧に負けちゃってたって感じ。
あと、パナソニックはディフェンスが良かったはずなんですけどね。一人目が確実に止めるってところが、この日は少なかったですね。あれ?、こんなにディフェンス雑だったっけ?って思うほど、サントリーが前に出れてました。
12対8
明らかに、サントリーの試合巧者ぶりが目立った試合でした。いつものパナソニックじゃなかったな...というかサントリーがイケイケだったってことなのかな?リーグ戦では勝ったんですけどね、まぁ、その試合もどっちが勝ってもおかしくなかったですけどね。
バーンズ選手が完璧だったらもっと違ってたかなぁ?松島選手目立ってたけど、福岡選手も、山田選手も、藤田選手も今ひとつ目立ってなかったもんなぁ...点差以上の完敗でした。
SOのバーンズ選手対ギタウ選手のワラビーズ同士のマッチアップは、バーンズ選手の怪我で勝負つかず、バックローのポーコック選手とマクマーン選手のマッチアップは、結果論だけど、マクマーン選手かな?いずれにしても、パナソニックの負けでした。
悔しかったのか、山沢選手、泣きじゃくってましたね。大学の先輩の福岡選手がやさしくなぐさめてました。その悔しさをバネに、来季「バーンズがいなくても俺がいる」って気持ちで中心選手としてチームを引っ張って、リーグの頂上を狙って欲しいです。
公式戦記録見たら、ペナルティはサントリーの方が多かったんだね...それ生かせなかったってことだよなぁ。ん~、2日たったけど、なんか悔しい...。
さすが頂上決戦、いつものトップリーグの試合よりたくさんの観客でした。公式発表では2試合目の決勝戦は23,416人、今季、一番の観客数だったんじゃないかな?レギュラーシーズンもこのくらい集まると良いのになぁ...。
ライガーくん。一所懸命、応援してたけどね。残念な結果でした。来季はがんばってね~。
ラガマルくんもいました。
なんか、人気者だった...。
第55回日本ラグビーフットボール選手権大会 1日目 ― 2018/01/12 07:21
録画しておいたラグビー日本選手権を見た。
今年は、トップリーグの順位決定戦が選手権をかねるという変則的な形。ということで、1日目のこの日は、ホワイトカンファレンス1位のパナソニックワイルドナイツとレッドカンファレンス2位のトヨタ自動車ヴェルブリッツ、レッドカンファレンス1位のサントリーサンゴリアスとホワイトカンファレンス2位のヤマハ発動機ジュビロの試合が行われました。
第一試合のパナソニックとトヨタ、やっぱりフォワード勝負になるんだね...。両チームともガツガツと体をぶつけてきますね、両チームとも、体の大きな外国人選手には上下にタックルに入って確実に止めてました。それにしても、パナソニックのポーコック選手、ワイクス選手ら外国人は仕事してますね。ポーコック選手の接点でのボールへの働きかけはすばらしい。ワイクスは機動力が凄すぎです。トヨタは、やっぱりフォワードのジェイソン・ジェンキンス選手かな、彼も献身的に体張ってましたね。
バックスでは、パナソニックは、福岡選手がキレキレというか調子が良かったんじゃないかな?惜しいのは山沢選手、ここぞというときのランや判断は良いんだけどね、すべての得点に絡んでるのでいいちゃっいいんだけど...キックオフのボールが長すぎたり、ハイパントがタッチに出ちゃったりとミスがありました。バーンズ選手に比べるとちょっと見劣りしちゃうかな。トヨタは、SOのクロニエ選手、フルバックのアプロン選手を軸にボールを大きく動かしてパナソニックに揺さぶりをかけてました。
それにしても、後半のトヨタのスクラム良かったですね。最初からこのスクラム組めてたら試合、少し変わったかも...。
17対11、試合巧者はパナソニックってことですな。最後の時間のかけ方、明日の決勝を考えて無理しないって感じでした。
第二試合は、ヤマハがどこまで調子を取り戻しているかに注目です。
それにしても、サントリーは狭いスペースでよくボール動かしますね、そして、一人一人の前に出る圧力が凄い。捕まっても、簡単には倒れず足を掻き続ける意識が強いというか凄いです。
ヤマハも1本獲られたあとにサントリー陣で勝負していたんですが、サントリーを崩すことはできず、逆にターンオーバーからボールを繋がれ松島選手にトライをされてしまいました。
このときのサントリーの選手の反応、良かったですね。そして、その後にも一気に攻められて江見選手にトライを献上しちゃいました。
ん~、サントリーの動きも良いんだけど、ヤマハの動きが悪すぎます。一人目が一発で止められなくて、あれだけゲインされてしまうといかんともしがたいですな。
49対7
サントリーは攻守ともに意思の統一が図れていて、ヤマハはいまひとつチームの意思疎通が図れてなかったって感じかな。
明日の決勝はパナソニックとサントリー、3位決定戦はヤマハとトヨタ自動車、決勝は分からないなぁ...3位決定戦はヤマハが修正できてなかったらトヨタかな...。
世界の... ― 2018/01/09 07:05
先週の土曜日、世界のアシュリークーパー選手が神戸製鋼テント前にいたので一緒に写真を撮ってもらった...。
と、その前に日本が世界に誇る仕事人ロックの伊藤鐘史選手と...。2015年RWCのスコットランド戦でリザーブで先発のトンプソン選手と交代出場しました。世界のロックのサイズとしてはそれほど大きくありませんが、献身的なランとタックルが持ち味の選手です。そうそう、リコーのOBでもあります。
そして、この方が世界のアダム・アシュリークーパー選手。オーストラリア代表のキャップを116個持つミスター・ワラビーズ。2015年のRWCでも活躍してました。そんな、選手のプレーを日本で生で見られるなんて幸せです。でも、先日、そんな凄い選手なのに、芝生直すの手伝ってた...いい人じゃ。
この日は、秩父宮デビューの甥っ子と観戦。バックスタンド裏にいたリコーの選手と写真を撮ってもらいました。向かって左が高平選手、東海大学出身で、フルバックとキッカーをつとめています。リーグ戦は13試合中11試合に出場、中澤選手が出場するようになってからは、ウイングでの出場も増えました。この日はローテーションでお休みだったのかな...。右はセンターの小浜選手。この2季は出場がないのでピッチに戻られるのを待ってます。
そして、もう一人の世界の選手、リコーのタマティ・エリソン選手、彼も元オールブラックスですからね。今季は7試合出場、センタープレイヤーとして自分の好きな選手の一人、でも、リコーにいるときよりSUPER RUGBYのチームにいるときのほうが、プレーがキレキレに見えるのはなぜなんだろう?
試合後の東芝の皆さん、先頭はコンラッド・バンワイク選手、その後ろは小瀧選手です。バンワイク選手はキックでいいプレーを見せてました。ちなみに、この日はグリーティングはなかったはずなのですが、キャプテンのカフィ選手の一声でファンサービスが始まりました。カフィ選手、いい人じゃん。
こちらは、NECの皆さん。まずは明治大学出身の榎選手。彼が出場すると必ず「マオちゃん」の黄色い声援が起こります。風貌に似合わぬその名前(音がですよ)と、その愛くるしい笑顔で人気のある選手です。あっ、もちろん、プレーが一番人気であることは言うまでもありませんwww。
東芝の森選手とNECの吉廣選手、握手する姿がなんかいい感じですね。その後ろは香港代表のカド・リー選手、カド選手、今日はプレッシャーからかあまり良いプレー見せられなかったですね。
前から、亀井選手(たぶん)、森田選手、モヒカンといえばの土井選手、ジョーダン・ペイン選手、リサレ選手です。行儀よく並んでてかわいい。
ペイン選手とリサレ選手、なんかじゃれあってました。後ろに立っているのは、フランカーの大石選手。大石選手は今季初先発、昨季は出場がないので久しぶりの公式戦でした。
皆さん、今週の日曜日は頑張ってくださいね~。
トップリーグ 2017-2018 5~8位決定トーナメント 1日目 ― 2018/01/08 07:03
秩父宮に行ってきた。
今季のトップリーグは、レッドとホワイトの2つのカンファレンスに別れ、そのカンファレンスの順位ごとに順位決定トーナメントが行われます。
ということでこの日の試合は、ホワイトカンファレンス3位のリコーブラックラムズとレッドカンファレンス4位の神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合と、レッドカンファレンス3位の東芝ブレイブルーパスとホワイトカンファレンス4位のNECグリーンロケッツの試合の2試合が行われました。ちなみに、勝ち点の順位で言うとリコーが9勝4敗の勝ち点43、東芝が8勝5敗の勝ち点39、神戸製鋼が7勝5敗1分の勝ち点37、NECが6勝7敗の勝ち点26という順番。昨季までの順位で言うとリコーが5位、東芝が6位、神戸製鋼が7位、NECは9位ってことになります。昨季までの順位だとNTTコムが8位なんですよね...まぁ、こんな感じになるのはリーグ開始時から分かっていたので、それを踏まえたうえで努力するってことなんでしょうけど、ファンとしてはちょっと腑に落ちない感じがしますね。
ということで、1試合目のリコーと神戸製鋼の試合。
序盤から、試合が途切れず、攻防が入れ替わる緊迫した試合。実力が近いためかヒリヒリとした緊張感が伝わってきます。最初に得点をあげたのは神戸製鋼、やっぱり神戸製鋼の攻撃力は良いですね~。攻め込まれた自陣からのターンオーバーで、一気にリコーゴール前までボールを運び、ロックの張選手がトライをあげました。
リコーはディフェンスは良いんですけどね...特に、タックルの後のジャッカル。神戸製鋼のクセもあるのかもしれませんが、神戸製鋼のペナルティは、ほぼノットリリース・ザ・ボール。リコーの選手が絡んでいてボールを離せないというのがほとんどでした。
それなのに...攻撃が今一なんですよね...トライを獲るのはこの形ってところがないんだよなぁ。確かに、バックスもスピードがある選手が揃っていて、相手の裏に出るところまでは良いんだけど、トライまでが続かない。2人目、3人目の選手のフォローが良くないのかなぁ...。何度も書いてるけど、今季のディフェンスに、攻撃力がプラスされれば、絶対に4強を狙えると思うんだけどなぁ。
あと、モールも良いんだよね。モールはディフェンスも攻撃も完璧。それを思うと、やっぱりライン攻撃のときの決定力のなさがやっぱり惜しいよね。
とはいえ、神戸製鋼もムチャクチャ良かったわけじゃない。開始早々のトライは良かったけど、そのあとはリコーの攻守に阻まれて中々、ゴールを割ることができなかったんですよね。
結局、後半、足が止まったからなのか、神戸製鋼の攻撃のリズムが良いのか、オフサイドの反則からリズムを崩したリコーの隙を突いてダメ押しのトライをあげた神戸製鋼が逃げ切りました。
19対10
実力が近い分、どちらが勝ってもおかしくない緊張感のある試合でした。ペナルティをいかに少なくできるかが、勝利のあやだったってことなのかな。
せっかく、5位を狙える位置にいたのに、ある意味自滅かな。7位は死守してもらいたいです。でも、この試合、勝てる試合だったなぁ...。
5位決定戦は好カードになりますね。今季、苦戦した分、この日の勝利はうれしそうでした。リーグ戦のリベンジも果たしましたしね。
2試合目の東芝とNEC。
リーグ戦の第1節で対戦したときは、NECが零封されました。NECは上位から中位のチームの試合を取りこぼすという安定しないシーズンだったのですが、シーズン後半で、少し持ち直してきたので期待していたのですが...
今季の東芝は、会社の状況もあってか、かつての輝きはありませんでした。この日も立ち上がりからいまひとつ動きが悪く、攻めてはノッコンを繰り返してリズムを作れていませんでした。
で、先制したのは、上に書いたようにリーグ戦の後半に調子を取り戻してきたNEC、28分までに快速バックスが2本のトライをあげました。ディフェンスから攻撃に転じるという、NECのお家芸が復活し、何度もビックタックルを繰り返しての切り替えしからのトライでした。
No.8のリサレ選手、センターのアマナキ・サヴィエティ選手、フッカーの臼井選手らがビックヒットを繰り出して、東芝の攻撃の芽を摘んでました。あの、リーチ選手さえも仰向けに倒すようなタックルが随所で見られました。
で、このまま、NECの流れのまま試合が終わるかと思いきや、元オールブラックスで、チームキャプテンのカフィ選手が流れを変えました。2011年のRWCのチームメイトのSOのスティーブン・ドナルド選手とのコンビネーションと個人技で前半残り5分というところから2本のトライを決めて3点差まで詰め寄って前半を折り返しました。ホント、この2本のトライがなかったら、このまま、ズルズルとNECリードのまま試合が終わっていたと思います。
後半は、1試合目と同じように緊張感のある締まった試合になりました。ジリジリと追いつく東芝、突き放すNECと僅差のまま試合が進みました。試合が動いたのは後半30分、NECゴール前の攻防で、ペナルティでリズムを崩すNECとそれに漬け込んで、有利に攻撃を進める東芝、最後は、フォワード周辺にディフェンスを引き付けてから、大外にボールを動かして東芝がトライを決めて逆転しました。最後に、やっぱりペナルティからフルバックのコンラッド・バンワイク選手がきっちりとペナルティゴールを決めてNECを突き放しました。
29対22
結果、1試合目と同じように緊迫したいい試合でした。
この日は、両チームとも若手のウイングがいいプレーを見せてくれました。東芝の石井選手は、後半4分にいい角度からの走りでトライを上げ、NECの飯山選手も、トライはあげられなかったものの、何度もタッチライン際を抜群のスピードで駆け抜けてビッグゲインをしてました。飯山選手、自分の見ていた試合にも出場していたのですが、注目するようなプレーはなくノーマークだったのですが、この日のプレーはキレキレで目立ってましたね。
リコーもNECも好きなチームなので複雑ですが、7位決定戦頑張って欲しいです。
東芝は、リーグ戦の後半からやっといつものチームになったという感じでした。来季に向けてという意味でも、5位決定戦は勝って欲しいです。
この日の試合の結果、決勝戦はパナソニックとサントリー、3位決定戦はヤマハ発動機とトヨタ自動車、5位決定戦は東芝と神戸製鋼、7位決定戦はリコーとNEC、9位決定戦はNTTコミュニケーションとキヤノン、11位決定戦は豊田自動織機とクボタ、13位決定戦はコカ・コーラと宗像サニックス、負けると自動降格となる15位決定戦は近鉄とNTTドコモということになりました。
ということで、来週は、決勝戦を観にいきます。
<おまけ>
FES Watch-Uをブラックラムズのロゴ仕様にしたんですけどね...力及ばずでした。
朝、秩父宮に着いて座席の水滴を拭こうとしたけど拭けない!?よく見たら水滴じゃなくて氷でした!
で、ピッチを見ると、影になっているところに霜が降りて真っ白になってました。
朝、寒かったもんなぁ...長いことラグビー観戦してるけど、ピッチに霜が降りてるの初めてみた。