キャンバスアート2022/11/07 07:22

 新宿の紀伊國屋書店で四畳半タイムマシンブルースのキャラクター原案を描かれてる中村佑介さんのキャンバスアートの展示がされてたので行ってみた。
キャンバスアート
 四畳半の森見さんといえば、キャラクターデザインは中村さんですよね。四畳半関係以外にも、アニメ映画になった恋せよ乙女のものも展示されてました。
キャンバスアート
 やっぱり、小津はピンでもいいね。彼の毒がこの物語を面白くしてるもんね。
キャンバスアート
 タイムマシンのデザインは1枚目と下の画の2種類、どちらも甲乙付け難いけど、やっぱ1枚目かな。
キャンバスアート
 どれも、いわゆるカラープリントなので2万円程度なので、欲しかったんだけど、家に飾る場所(画を飾って映える場所)が無くて断念。欲しいけど飾れないんじゃねぇ...。

九十九龍城2022/10/10 07:24

 「あんなに優しかったゴーレム」の会場物販で、発売になったばかりの「九十九龍城」のビデオが販売されていたので買っちゃいました。会場で観た劇がどんな感じで映像になっているのかと特典映像を観たくてね。
九十九龍城
 一度観てるからネタバレしてるけど、やっぱり面白かった。というか、二度目のほうが面白さが伝わったかな...。なぜ一人何役も演じていることが複線になってることとか、こうして繰り返し見ることによって意味がわかってきたりとかね。まぁ、劇場で観たときは設定わかってないからね、というか、その設定が物語のキモだからね。上田さんの脚本は本当によく練られてるというか、複線の張り方が憎いよね。

 ところで、劇場で見たときにオープニングのシーンでいまひとつ笑えなかったというか見入っちゃったんだけど、コメンタリー聞いたら、作ったご本人たちはここで笑いが来なかったのが不本意だったみたいですね、いやいや、観ているほうは情報を処理するのでめいっぱいだったんですよ。細かいシーンも多くて、上に書いたように、同じ役者さんが違う役を演じているのも最後の最後までちょっと意味わかってなかったと思うんだよね。これ、ゲームをやりこんでる若者はすぐ理解できたのかも知れないけど、自分のようなおじさん世代は何度も観てやっとわかったからね。たぶん、一緒に観た奥様はまだ理解できてないような機がする。ちなみに、セリフの設定だったり、細かい上田さんのこだわりもコメンタリー聞いてなるほどなって思ったもんね。
九十九龍城
 特典映像は、「特別番組 Road to 九十九龍城」「ヨーロッパ企画のVlog 出演者たち、九十九龍城を撮る Special Edition」「おまけトークショー」の3本、本編より長い134分というボリューム。トークショー以外は、既出の映像をまとめたもの(Vlogとかね)なので、観たことがあるものでしたが、こうやってまとめて観れるといいよね。一つの劇が生まれて、最終公演を迎えるまでのドキュメンタリーはやっぱ面白い。
 それにしても、今回の舞台の作りこみはすごいな...あれを、講演会場ごとに組み立てて、バラしてをやっていくんだもんね。演者さんも舞台が終わった後に、バラしを手伝うのすごいと思います。
九十九龍城
 ということで、何度観ても面白いぞ、ヨーロッパ企画。

 次は、先日観にいったゴーレムのビデオだな。これも待ち遠しいなぁ。

あんなに優しかったゴーレム2022/10/07 07:25

 「四畳半タイムマシンブル~ス」を観た翌日、ヨーロッパ企画さんの第41回公演の「あんなに優しかったゴーレム」を観に東池袋のあうるすぽっとへ行ってきた。
あんなに優しかったゴーレム
 前作の「九十九龍城」から約9ヶ月、こんなに早く生で公演を観ることができるとは思ってもみませんでした。
 ところで、会場のあうるすぽっと、池袋だけに施設のあちこちにふくろうさんが...トイレの案内表示もふくろうさんでした。
あんなに優しかったゴーレム
 「あんなに優しかったゴーレム」は、再演で前回は14年前、14年というと、様々なことが大きく様変わりしているはずなので、再演とはいえパワーアップしていると思います(とはいえ、前回公演を見てないけどねwww)。
 あうるすぽっとのロビーには、ポスターの撮影に使用したゴーレムのミニチュアが展示されてました。ゴーレムの下の台は、神崎選手役の酒井さんが作ったそうです。
あんなに優しかったゴーレム
 このゴーレムが今回の劇のキモですからね...。
あんなに優しかったゴーレム
 その横には、舞台のミニチュア。制作は美術スタッフの長田さん、この精巧さはすごいですね。脚本の上田さんが毎回持って帰りたいっていっても断られちゃってるそうですwww。これは欲しくなる気持ちがわかります。
あんなに優しかったゴーレム
 ちなみに表だけじゃなくて、裏もきちんと作られてます。
 これが上手側で、
あんなに優しかったゴーレム
 こちらが下手側。地下の裏側、こんな感じになってるんですね。
あんなに優しかったゴーレム
 お話は、プロ野球選手の故郷訪問のテレビクルーが、その選手が子供の頃にキャッチボールをしていたゴーレムと出会うところから始まります。想像上のゴーレムが実在するってところからの展開が、さすがヨーロッパ企画さんって感じでしたね。実際にゴーレムに育てられた少女がいたらすごいことなんだけどね...そんなことも受け入れられちゃうところがヨーロッパ企画さんならではですね。
あんなに優しかったゴーレム
 そして、とにかくゴーレムが優しいんだよね。ゴーレムの優しさのエピソードの一つ一つがちゃんと複線になってたりしてね。で、ゴーレムだけじゃない想像上の生き物がオチに繋がるなんてねぇ...思いもよりませんでしたね。
あんなに優しかったゴーレム
 今回、7列目と比較的見やすい席だったこともあって、セリフも良く聞こえたし、演者の細かい表情も良く見ることができたし、これでもかってくらい会話が続く会話劇ってことで、そのセリフの応酬も楽しむことができました。今回のべらんめえなセリフでキーとなる役の土佐さん、要所でストーリーの整理をするセリフを担当した石田さん、テレビクルーのリーダー役でとぼけた雰囲気の諏訪さん、大人なディレクター役の中川さんとそれぞれの演者さんの魅力も堪能できました。そういう意味でも、ギミックや小ネタが多かった九十九龍城も面白かったけど、自分はこの劇の方が面白かったですね。ホント、もう一回、観たいって思っちゃいましたよ。
あんなに優しかったゴーレム
 パンフレットの表はゴーレム(ちなみに、この画、初演のときと同じ構図なんだそうです)、裏表紙には想像上の生き物たち。裏表紙の生き物が重要な要素なんですよね...。
あんなに優しかったゴーレム
 ホント、面白かったので、次回公演も絶対観に行きたいと思います。

パタリロ!観劇!感激!2022/09/12 07:20

 以前から観たいと思っていた「パタリロ!」の舞台をやっと観ることができました。

 一作目二作目は、舞台をやっているのを知ったときにはすでに終演していて、三作目は、例のことがあってもう上演は無いって勝手に思っていて見落としてました。
 今回はたまたま、別の演劇のことを調べていたときにこの「連載開始45周年記念 祝いだ!祭りだ!パタリロだ!舞台パタリロ! ファントム」の上演を知って、チケットも手配できたので天王洲銀河劇場へ奥様と二人で行ってきました。
パタリロ!観劇!感激!
 席が3階席だったので舞台の見え方はこんな感じだったのですが、思ったより見やすくて、楽しく観劇(感激)することができました。
パタリロ!観劇!感激!
 自分にとってパタリロ!は、中学生の頃の友人に教えてもらって45年前の連載開始の頃からのお付き合い。当時はせっせとコミックスを揃えたりしてたもんです。一応、ギャグ漫画だけど、バンコランとマライヒの薔薇なくだりもあったりで、アニメ化とか映画化とか難しいと思ってたんだけど(もちろん実写の場合、パタリロを演じられる役者を探すのが一番難しいんじゃないかと思ってました)、1982年にはアニメ化もされて、上に書いたように2016年には舞台化、2019年には映画化もされちゃいましたからね。古くからのファンにとっては感無量の一言。で、実写化はやっぱり、今回もパタリロを演じている加藤諒さんの存在が大きかったですね。実際、舞台化のことを知ったときに、絶対パタリロは加藤諒さんって思ってたら、当たってましたからね。というか、加藤諒さんじゃないとパタリロなりたたんよね。

 ということで、その加藤諒さんのパタリロも良かったし、バンコランやマライヒたちも自分のイメージどおりの役者さんたちが演じられていて、パタリロの世界観に浸ることができて、感慨ひとしおでした。

 お話は、コミックスの14巻に収録されているファントム編をベースに、6巻に収録されている占い師のザカーリのエピソードも盛り込まれてました。今回、あまり情報を入れずに観にいったのですが、40数年前に読んだコミックスで読んだエピソードを思い出しましたね。そういえば、コミックス、まだ実家にあるのかなぁ...ちなみに、パンフレットをみたらコミックス、104巻まで出てるんですね...。
パタリロ!観劇!感激!
 ということで、約2時間の楽しいひと時でした。そうそう、そういえば、加藤諒さんの声がガラガラで、その熱の入り方が伝わってきて(まぁ、そもそも、パタリロ自体がテンションの高いキャラクターですからね)逆に好感持てましたね。

 で、次回作も観にいこうと思います。コミックスも新しく買っちゃおうかな...。

ヨーロッパ企画初生観劇2022/01/11 07:51

 念願のヨーロッパ企画さんの新作「九十九龍城」を下北沢の本多劇場に観に行ってきた。
ヨーロッパ企画初生観劇
 一昨年の夏、映画「ドロステのはてで僕ら」で再会して以来、劇場で彼らの演劇を生で観てみたかったんですよね。元々は、15年前に観た映画「サマータイムマシーン・ブルース」で出会って、「ドロステのはてで僕ら」で再会したって感じ。
 コロナウイルスのせいで公演が無かったため、ビデオ配信で楽しませてもらってたのけど、やっぱ「目の前で見たい!」って思ってたので、念願かなって嬉しかったですね。
ヨーロッパ企画初生観劇
 物語は、香港にあった「九龍城」をモチーフとした魔窟「九十九龍城」で営まれる住人の話。香港に2年ほど住んでいたこともあるし、実際の「九龍城」跡地にも行ったこともあるので、ちょっとした思い入れもありながらの観劇。
 「九龍城」があった頃の香港の猥雑な感じを感じられるエピソードが続いて、ヨーロッパ企画ならではの会話劇から物語りが始まります。で、ヨーロッパ企画さんといえばSFってことで、香港警察が開発した建物の中を監視できるシステムってのが出てくるんだけど、物語自体は人情物って感じの展開。いつもの、SF的な展開はどうなったんだろう?って思いながら観てたんだけど、最後の最後にそんな展開だったのねのオチ、さすがヨーロッパ企画さんです。ということで、オチは絶対に劇場に行くか(公演は、まだ、続きますからね)Blu-rayが発売されたら実際に観て楽しんで欲しいので、ここには書きません。いや、もう、観ながら「そうくるかぁ~」って思わず声を上げそうになっちゃいました。
ヨーロッパ企画初生観劇
 ヨーロッパ企画の皆さんはもちろんのこと、客演の早織さん、金丸慎太郎さん(最近のヨーロッパ企画さんの公演ではおなじみですね)のお二人の息もピッタリあっててよかったし、メンバーのみなさんがおなじみの早変わりで何役もこなされている(本多さんと永野さんの5役が一番多いのかな?)のも面白かったし、メンバーの酒井さんが作ったであろう小道具もポイントになってましたし、オープニングの映像やエンディングの生NGシーンも面白かったですね。あと、藤谷理子さんがヨーロッパ企画さんの正式メンバーになった最初の作品としても記念になる作品ですね。そうそう、よく考えたら40回っていう区切りのいい作品でもありました。
 
 とっても楽しくて盛りだくさんな、濃密な2時間でした。

 ということで、Blu-rayの発売も楽しみだし、もちろん、次の公演も絶対に観に行きたいと思います。

 ところで、本多劇場に行ったの初めてなんですが、あの座席の硬さはあれでいいのかな...皆さんどう対策してるの?自分は、結構きつかったんだけど...。