RWC2023 開幕戦 FRANCE vs NEW ZEALAND2023/09/09 07:06

 あれから4年、ワールドカップが開幕しました。

 開幕戦は地元FRANCEとNEW ZEALANDという強豪の対決。NEW ZEALAND は全大会で優勝を逃したので、優勝常連国として復活を目指していると思います。一方のFRANCEは、地元開催で悲願の初優勝を狙っているって感じかな。ランキングでは、FRANCEが3位、NEW ZEALANDが4位と拮抗した状況、まぁ、どちらも負けられない試合って感じかな。

 それぞれのメンバーは、
 FRANCE
 01 REDA WARDI
 02 JULIEN MARCHAND
 03 UINI ATONIO
 04 CAMERON WOKI
 05 THIBAUD FLAMENT
 06 FRANCOIS CROS
 07 CHARLES OLLIVON
 08 GREGORY ALLDRITT
 09 ANTOINE DUPONT ◎
 10 MATTHIEU JALIBERT
 11 GABIN VILLIÈRE
 12 YORAM MOEFANA
 13 GAEL FICKOU
 14 DAMIAN PENAUD
 15 THOMAS RAMOS

 16 PEATO MAUVAKA
 17 JEAN-BAPTISTE GROS
 18 DORIAN ALDEGHERI
 19 ROMAIN TAOFIFENUA
 20 PAUL BOUDEHENT
 21 MAXIME LUCU
 22 ARTHUR VINCENT
 23 MELVYN JAMINET

 NEW ZEALAND
 01 ETHAN DE GROOT
 02 CODIE TAYLOR
 03 NEPO LAULALA
 04 SAMUEL WHITELOCK
 05 SCOTT BARRETT
 06 TUPOU VAA'I
 07 DALTON PAPALI'I
 08 ARDIE SAVEA ◎
 09 AARON SMITH
 10 RICHIE MO'UNGA
 11 MARK TELEA
 12 ANTON LIENERT-BROWN
 13 RIEKO IOANE
 14 WILL JORDAN
 15 BEAUDEN BARRETT

 16 SAMISONI TAUKEI'AHO
 17 OFA TUUNGAFASI
 18 FLETCHER NEWELL
 19 BRODIE RETALLICK
 20 LUKE JACOBSON
 21 FINLAY CHRISTIE
 22 DAVID HAVILI
 23 LEICESTER FAINGA'ANUKU
 FRANCEは、開幕前にスタンドオフのNtamack選手が怪我で出場できず、NEW ZEALANDもキャプテンのCANE選手が当初出場予定だったのに欠場と、両チームともキーになる選手を欠いたチーム編成、といっても選手層の厚い両チームですからね、強度の高いラグビーを魅せてくれると信じてます。

 40分があっという間でした。展開が早くて目が離せない、そんな前半でしたね。先制したのはNEW ZEALAND、前半2分にIOANE選手が抜けて大きくゲインをして、最後はBARRETT選手のキックパスを取ったTELEA選手が5ポインターとなりました。このトライまでの一連のプレーは、さすがNEW ZEALANDって感じでした。
RWC2023 開幕戦 FRANCE vs NEW ZEALAND
 で、このまま、NEW ZEALAND優位で試合が進むと思いきや、ここから拮抗した試合展開に、キックを多用して前に出るFRANCEと、ランとキックを絡めて前進するNEW ZEALAND、どちらも一歩も引かない展開でした。キャリーメーターは圧倒的にNEW ZEALANDだったんですけどね、ペナルティゴールで着実に得点を積み上げるFRANCEが9対8と1点のリードで折り返しました。
 スクラムは圧倒的にFRANCEでしたね、後半もFRANCEはこれを起点に得点を重ねていくのかなと、一方、細かいパスでメーターを稼ぐNEW ZEALANDはボールを動かすことで前に出るって感じかな。

 後半仕掛けたのはFRANCE、NEW ZEALANDゴール前まで攻め込んだのですがトライまではいけませんでした。一方、NEW ZEALANDは前半と同様に後半2分にTELEA選手がトライを獲りました。これで、9対13と再びNEW ZEALANDがリード。このままNEW ZEALANDが試合をものにするのかと思ったんですけどね...。
 後半、ポゼッションを取っていたのはFRANCE、NEW ZEALAND陣で試合を継続する時間が長かったと思います。そんな中で後半15分にJALIBERT選手の技ありのパスでPENAUD選手がトライ、コンバージョンも決まって16対13とFRANCEが逆転しました。
RWC2023 開幕戦 FRANCE vs NEW ZEALAND
 この後、ハイパントの競り合いでNEW ZEALANDにイエローカード、この間にFRANCEがペナルティゴールで加点、その後もNEW ZEALANDにペナルティが続いて、その10分後にFRANCEが再びペナルティゴールで加点、この時点で22対13と大きく突き放しました。残り7分、NEW ZEALANDは7点差以内のポイントが欲しいところですが、FRANCEの好守にはばまれて加点できず、残り時間2分の所で、NEW ZEALAND陣内でのFRANCEのLUCU選手のボックスキックをキャッチしたJAMINET選手がトライし得点、27対13として、これまで、10大会のプール戦で負けなしのNEW ZEALANDからFRANCEが勝利を奪いました。
RWC2023 開幕戦 FRANCE vs NEW ZEALAND
 NEW ZEALANDは、後半、反則でリズムを作れなかった感じで、NEW ZEALANDはいつもの強さや、巧さが出てないように見えちゃいました。そんな中でも、ロックで出場したSCOTT BARRETT選手が豊富な運動量で活躍していたと思います。
 一方、FRANCEは自分たちの意図したRUGBYができたって感じかな、前半手堅く戦い、後半一段ギアをあげてきて、接点でNEW ZEALANDを圧を掛けていましたからね。NEW ZEALANDは球出しが遅れてテンポが作れなかったって感じでした。FRANCEは、現時点で最高のチームで優勝を狙える位置にいると思います。
RWC2023 開幕戦 FRANCE vs NEW ZEALAND
 ということで、開幕戦から面白い試合を見ることができました。明日の夜は、JAPANの初戦、思いっきり応援したいと思います。

リポビタンDツアー2023 JAPAN vs ITALY2023/08/30 07:16

 ワールドカップもうすぐですねぇ...。

 ということで、本番前の最後のテストマッチです。相手は、5年ぶりの対戦となるITALY、ちなみに、前回は2試合して1勝1敗、ランキングはJAPANが14,ITALYが13、ポイント差が0.34ポイントとほぼ互角。夏の日本でのテストマッチの戦績が今一つだったJAPAN、ここで勝利して弾みを付けたいですね。

 この日のJAPANのメンバーは以下。
 01 クレイグ・ミラー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(12)
 02 堀江 翔太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(71)☆
 03 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(24)☆
 04 ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(15)
 05 ヘル ウヴェ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(18)☆
 06 リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス東京(79)☆
 07 福井 翔大 埼玉パナソニックワイルドナイツ(1)
 08 姫野 和樹 ◎ トヨタヴェルブリッツ(28)☆
 09 流 大 東京サントリーサンゴリアス(33)☆
 10 李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(9)
 11 ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブルーパス東京(3)
 12 長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ(3)
 13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(13)
 14 セミシ・マシレワ 花園近鉄ライナーズ(4)
 15 松島 幸太朗 東京サントリーサンゴリアス(50)☆

 16 坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(36)
 17 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(48)☆
 18 ヴァル アサエリ愛 埼玉パナソニックワイルドナイツ(25)
 19 サウマキ アマナキ コベルコ神戸スティーラーズ(-)
 20 ベン・ガンター 埼玉パナソニックワイルドナイツ(7)
 21 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(14)
 22 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(32)☆
 23 中村 亮土 東京サントリーサンゴリアス(34)☆
 やっぱり、福井選手と長田選手の若い力の活躍に期待しちゃいますよね。ロックとフランカー陣にけが人が多く出てて、期待のワーナー選手の復帰が本番になるのが不安材料かな、あとは、両ウイングが夏の試合からナイカブラ選手とマシレワ選手で固定されちゃってるので、こちらもフィフィタ選手、レメキ選手がぶっつけ本番なのが気になります。

 ITALYのメンバーは以下。
 01 Ivan NEMER  Benetton Rugby(12)
 02 Giacomo NICOTERA  Benetton Rugby(14)
 03 Simone FERRARI  Benetton Rugby(46)☆
 04 Niccolò CANNONE  Benetton Rugby(32)
 05 Federico RUZZA  Benetton Rugby(44)
 06 Sebastian NEGRI  Benetton Rugby(47)☆
 07 Michele LAMARO  ◎  Benetton Rugby(28) 
 08 Lorenzo CANNONE  Benetton Rugby(11)
 09 Stephen VARNEY  Gloucester Rugby(20)
 10 Paolo GARBISI  Montpellier(26)
 11 Montanna IOANE  Lione(20)
 12 Luca MORISI  svincolato(46)
 13 Juan Ignacio BREX  Benetton Rugby(25)
 14 Ange CAPUOZZO  Stade Toulousain(11)
 15 Tommaso ALLAN  Perpignan(74)☆

 16 Luca BIGI  Zebre Parma(47)☆
 17 Danilo FISCHETTI  Zebre Parma(32)
 18 Pietro CECCARELLI  Perpignan(28)
 19 Dino LAMB  Harlequins(2)
 20 Giovanni PETTINELLI  Benetton Rugby(13)
 21 Manuel ZULIANI  Benetton Rugby(12)
 22 Martin PAGE-RELO  Lione(1)
 23 Paolo ODOGWU  Benetton Rugby(2)
 ランキングが近いとはいえ、6ネイションズで毎年、強豪と試合を行っているので、試合勘という意味ではリードしてるんじゃないかなぁ。ちなみに、JAPAN、ITALYとも☆の選手が前回も対戦しているメンバー、そういう意味では、ITALYの方が新陳代謝が進んでるってことなのかな...。いずれにしても、JAPANとしては弾みを付けたい試合ですからね頑張ってもらわないとね。

 フィジカルで押されてる感じかなぁ...自陣ゴール前のラインアウトは何とか耐えたけど、敵陣でのマイボールラインアウトを確保できなかったところからの連続攻撃で、ディフェンスラインの裏に出られてゴールポスト付近にトライをされてしまいました。コンバージョンも決まって7点、ITALYに先制されてしまいました。渡欧前の日本での試合に比べると動きが良いと思いますが、まだ固いかなぁ...。
 なんて思ってみてたら、15分にペナルティ後のラインアウトからサインプレーで、堀江選手、ナイカブラ選手とつないでトライを奪い返しました。コンバージョンは決まらず7対5。
リポビタンDツアー2023 JAPAN vs ITALY
 でもなぁ、ディフェンスが今一つ。スピードのあるITALYの両ウイングにかき回されちゃってる感じかなぁ...。JAPANの浅いディフェンス、一つ抜かれて裏に出られるとトライまでもっていかれちゃいますね。
 前半は17対11で折り返し。25分頃のターンオーバーからのJAPANの一連の素早い攻撃は、最後はゴール前でノッコンで終わっちゃいましたが良かったと思います。あと、そういう意味でいうとプレーの精度を上げられればもう少し楽に試合を進められるんじゃないかなぁ。李選手のゴールキックも決まっていればってところも同じですね。

 後半も五分かなぁ...でも、決めたいところでミスがあって簡単に得点を重ねることができませんでした。後半10分、JAPANの連続攻撃で最後は松島選手が5ポインターとなりました。
リポビタンDツアー2023 JAPAN vs ITALY
 それにしても、ITALYのディフェンスは固いですね。トライを奪われたとはいえ、かなりフェイズを重ねたのにも関わらず、反則することなく対応していたのは素晴らしいの一言でした。一方、JAPANはディフェンスが甘いかなぁ...この後、ITALYにトライを奪われてしまうのですが、その時もITALYの方がフォローが厚かったですもんね。
 まぁ、この後、JAPANの連続攻撃でライリー選手がトライを奪うのですが、もう少し早くこの形にもっていけてればね...。
リポビタンDツアー2023 JAPAN vs ITALY
 あと、やっぱりゴールキックですね、ここが決まっていればもう少し楽に行けたんじゃないかなぁ...。試合終盤に、ギャンブル的なプレーでミスが出て2本立て続けにトライを獲られてリードを大きく広げられてノーサイドとなりました。
リポビタンDツアー2023 JAPAN vs ITALY
 42対21、ここまでの点差になるとはね...。

 ということで、ワールドカップ前の最後の試合、勝利することができませんでした。実力差はそれほどないと思うんですけどねぇ、チャンスを確実にものにしたITALYとの差が出たって感じかなぁ。
 ワールドカップ初戦まであと2週間、夏からの試合で良くなかった点を修正してほしいですね。それにしても、観ていてフラストレーションの溜まる試合でした。

リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs FIJI2023/08/08 07:09

 秩父宮に行ってきた...はずなんだけどねぇ。

 体調を崩して家でテレビ観戦となりました。フランスへの出発直前の日本国内での最後のTEST MATCH、これは、やっぱり現地で応援しないとって思ってたんだけどなぁ。

 前週、久しぶりにTEST MATCHで勝利を収めたJAPAN、ここは勝利で勢いをつけてフランスに旅立ちたいですよね。このあと、ヨーロッパに渡ってITALYとTEST MATCHを行って、ワールドカップ本番に臨みます。JAPANのプールには、前大会で準優勝のENGLAND、南半球4カ国対抗の最終戦でSOUTH AFRICAに22対21で惜敗と力をつけているARGENTINA、今回のパシフィックネーションズで敗戦を喫したSAMOAがいるので、プール戦を突破するのは簡単ではないと思います。そういう意味でも、この試合が重要な試合になりますね。

 ということで、JAPANのメンバーは以下。
 01 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(47)
 02 坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(35)
 03 ヴァル アサエリ愛 埼玉パナソニックワイルドナイツ(24)
 04 ジェームス・ムーア 浦安D-Rocks(15)
 05 アマト・ファカタヴァ リコーブラックラムズ東京(2)
 06 ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(14)
 07 ピーター・ラブスカフニ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(15)
 08 姫野 和樹  ◎ トヨタヴェルブリッツ(27)
 09 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(13)
 10 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(31)
 11 ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブルーパス東京(2)
 12 長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ(2)
 13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(12)
 14 セミシ・マシレワ 花園近鉄ライナーズ(3)
 15 松島 幸太朗 東京サントリーサンゴリアス(49)

 16 堀江 翔太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(70)
 17 クレイグ・ミラー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(11)
 18 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(23)
 19 下川 甲嗣 東京サントリーサンゴリアス(1)
 20 ベン・ガンター 埼玉パナソニックワイルドナイツ(6)
 21 流 大  ◎ 東京サントリーサンゴリアス(32)
 22 李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(8)
 23 中村 亮土 東京サントリーサンゴリアス(33)
 ラピース選手が帰ってきました。これは強力な布陣ですよ...ファカタヴァ選手の活躍で、フォワードの2列以降が充実してきましたからねぇって、ムーア選手、ファカタヴァ選手、コーネルセン選手、ラピース選手、姫野選手の5人は、よく考えたら全員バックローできるじゃない。機動力のあるタイトファイブを揃えたってことですね。控えの二人(下川選手、ガンター選手)もバックローですからね。ジョセフ監督、思い切りましたね。でも、こういう布陣が組めるってことも選手層の厚みが出てきたってことなんじゃないかと思います。
 あと、バックスの長田選手に注目ですね。TONGA戦でもアピールできてましたからね。あわせて、フィジー出身の両ウイングにも期待ですね。
 
 一方、FIJIのメンバーは以下。
 01 ERONI MAWI Saracens(20)
 02 SAMUEL MATAVESI Northampton Saints(22)
 03 LUKE TAGI Provence Rugby(4)
 04 ALBERT TUISUE Gloucester Rugby(15)
 05 TEMO MAYANAVANUA Northampton Saints(8)
 06 LEKIMA TAGITAGIVALU Section Paloise(1)
 07 KITIONE KAMIKAMICA Racing 92(4)
 08 MELI DERENALAGI Fijian Drua(-)
 09 SIMIONE KURUVOLI Fijian Drua(3)
 10 BEN VOLAVOLA Racing 92(43)
 11 SELESITINO RAVUTAUMADA Fijian Drua(2)
 12 VILIMONI BOTITU Caster Olympique(7)
 13 WAISEA NAYACALEVU ◎ Toulon Rugby(36)
 14 JIUTA WAINIQOLO Toulon Rugby(4)
 15 SIRELI MAQALA Bayone(1)

 16 TEVITA IKANIVERE Fijian Drua(4)
 17 PENI RAVAI Queensland Reds(2)
 18 MESAKE DOGE Fijian Drua(7)
 19 TE AHIWARU CIRIKIDAVETA Fijian Drua(2)
 20 JOSEVA TAMANI Fijian Drua(1)
 21 FRANK LOMANI Fijian Drua(22)
 22 TETI TELA Fijian Drua(4)
 23 ILAISA DROASESE Fijian Drua(1)
 スターティングフィフティーンはヨーロッパで活動しているメンバーが主でした(15人中12人)。リザーブは、8人中7人がスーパーラグビーに参戦しているFijian Drua所属、FIJIも試行錯誤してるって感じなのかなぁ...いずれにしても、前週JAPANが敗れたSAMOAに33対19で勝利してますからね。簡単には勝てないですよね...でも、JAPANは勝って弾みを付けたいですな。

 マジか...ミスからつなげられて前半4分に先制トライ、7分には先日のSAMOA戦と同じくラピース選手が危険な頭部へのヒットでレッドカード、これで、1人少なくなったJAPAN、これは正直厳しい状況ですよね。FUJIはボールハンドリングとランのスピードは脅威だけど、フィジカルはちょっと強くないってイメージだったんだけどな...フィジカルでもガツガツ来るじゃない。で、スクラムもフランカーの位置に本職じゃないナイカブラ選手が入っていたとはいえ、押されちゃってましたからねぇ...。
 JAPANも果敢に攻めるし、守ってるんですけどね。15人フルでも拮抗している力関係の中、14人少ない不利な状況はやっぱり痛いです。で、結局、前半、3本のトライを奪われ、0対21で折り返し。

 後半、1列を入れ替えてスクラムは安定したし、前半同様にアグレッシブに攻めてたんですけどね。小さなミスで18分にトライを追加されてしまいました。それでも要所でいいプレーはありました、長田選手のロングゲインとかね。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs FIJI
 で、この日、ウイングとフォワードの両方に大活躍だったナイカブラ選手、同じくフィジー出身のマシレワ選手が技ありのトライを奪って12対35で試合終了。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs FIJI
 放送でピッチレポートをしていた元JAPANの山本選手が言ってましたが、やっぱりこのレベルの試合でレッドカードを出してしまうと厳しいですね。いずれにしても、今回のワールドカップはこのレギュレーションで行われるので、低いタックルを徹底するかというところがキモになると思います。

 さて、この後15日にはワールドカップのスコッドの発表、その後ヨーロッパに渡り、26日にワールドカップ前最後のTEST MATCHのITALY戦、そして、来月10日の初戦のチリ戦と続きます。この夏のシリーズ、結果は今一つでしたが、フランスでは前回大会以上の結果を出せるように頑張って欲しいですね。

リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA2023/08/04 07:30

 前回の試合に負けたため、世界ランキングも12位に下がったJAPAN、ランキングだけがすべてじゃないけど、ワールドカップまでこれ以上ランキングを下げたくないですよね。TONGAに負けるようなことがあると一気に15位までランキングが下がる可能性がありますからねぇ...。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA
 TONGAも例の新しい代表基準を活用して元NEW ZEALAND代表のGeorge Moala選手、Vaea Fifita選手や、元AUSTRALIA代表の浦安D-RocksのIsrael Folau選手(この試合には登録されていませんが...そうそう、日野レッドドルフィンズのAugustine Pulu選手も元NEW ZEALAND代表でしたね、彼も登録されていませんが...)、Lopeti Timani選手と補強をしてきています。これまでの対戦成績は五分、手ごわい相手であることは確かです。
 ちなみに、ヴァル アサエリ愛選手、アマト・ファカタヴァ選手、ヘル ウヴェ選手の三人はTONGA出身ですね。ちなみに、マシレワ選手とナイカブラ選手はFIJI、タタフ選手はTONGA出身になってるけど生まれはアメリカ領サモアでした。

 ということで、この日のJAPANのメンバーは以下。
 01 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(46)
 02 坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(34)
 03 ヴァル アサエリ愛 埼玉パナソニックワイルドナイツ(23)
 04 アマト・ファカタヴァ リコーブラックラムズ東京(1)
 05 ヘル ウヴェ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(17)
 06 ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(13)
 07 ベン・ガンター 埼玉パナソニックワイルドナイツ(5)
 08 姫野 和樹 ◎ トヨタヴェルブリッツ(26)
 09 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(12)
 10 李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(7)
 11 セミシ・マシレワ 花園近鉄ライナーズ(2)
 12 長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ(1)
 13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(11)
 14 ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブルーパス東京(1)
 15 山中 亮平 コベルコ神戸スティーラーズ(28)

 16 堀江 翔太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(69)
 17 クレイグ・ミラー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(10)
 18 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(22)
 19 ジェームス・ムーア 浦安D-Rocks(14)
 20 テビタ・タタフ 東京サントリーサンゴリアス(15)
 21 流 大 ◎ 東京サントリーサンゴリアス(31)
 22 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(30)
 23 松島 幸太朗 東京サントリーサンゴリアス(48)
 やっぱり、ファカタヴァ選手の4試合連続メンバー入りがうれしいですねぇ、このままフランスまで行ってほしいと思います。あと、先発出場になった長田選手にも注目です。そうそう、リーチ選手がSAMOA戦のレッドカードで3試合の出場停止になって出場できていないので、残されたメンバーがどう戦うのかも見てみたいところです。
 
 対するTONGAのメンバーは以下。
 01 Siegfried Fisi'ihoi Pau
 02 Samiuela Moli Moana Pasifika
 03 Ben Tameifuna Bordeaux
 04 Halaleva Fifita Connacht
 05 Sitiveni Mafi Oyonnax
 06 Vaea Fifita Scarlets
 07 Sione Havili Talitui Crusaders
 08 Lopeti Timani Cardiff
 09 Sonatane Takulua ◎ Agen
 10 William Havili Moana Pasifika
 11 Kyren Taumoefolau Moana Pasifika
 13 Pita AhKi Toulouse
 14 Afusipa Taumoepeau Perpignan
 15 Solomone Kata Exeter

 16 Salesi Piutau Bristol Bears
 17 Paula Ngauamo Castres
 18 Feao Fotuaika Reds
 19 David Lolohea Provence Rugby
 20 Tanginoa Halaifonua Grenoble
 21 Solomone Funaki Moana Pasifika
 22 Manu Paea Moana Pasifika
 23 Otumaka Mausia Western 2 Blues
 24 George Moala Clermont
 4年前の対戦は47対7とJAPANが圧勝したのですが、今回は拮抗するんじゃないかなぁ、ちなみに、名前が太字の選手は前回もメンバー入りしてました。元NEW ZEALAND、元AUSTRALIAの選手がどこまで魅せてくれるか期待ですね。

 キックオフのキックミスから始まって、立ち上がり、多少硬さの見えるJAPANという感じでした...アタックをしてもフォローが遅くてペナルティを取られたり、リズムが作れていませんでした。まぁ、TONGAの選手の細かいミスに助けられていたって感じかな。良かったところはセットプレーが安定していたところかな。
 ということで、19分のナイカブラ選手のトライは、マイボールスクラムからの攻撃で得たものでした。スクラムの安定、マシレワ選手の1対1の強さ、ナイカブラ選手のスピードで獲ったトライでした。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA
 でもね...その後、すぐTakulua選手にトライを奪われて同点にされてしまったのはいただけませんでした。やっぱり、ディフェンスのコンビネーションに少しズレがある感じでしたね。
 前半終了間際、抜群のワークレートを魅せたファカタヴァ選手のトライでリードして終われたのが唯一の救いかな...それにしても、ファカタヴァ選手は、いい仕事してます。この時間帯であのスピードでフォローができるセカンドローはJAPANにとって強みになっていると思います。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA
 13対5、とりあえずリードして折り返せたのは良かったと思います。

 後半立ち上がりもいまひとつでしたね。キックオフからのミスでペナルティゴールで得点されてしまいました。その後も、自陣のディフェンスでノットロールアウェイの反則で追加点をあげられ、点差を詰められてしまいました。ちょっと、フィジカルで差し込まれて受けちゃってるって感じかな。
 とはいえ、前半同様、セットプレーが安定していて、TONGA陣内でのラインアウトからの攻撃で、マシレワ選手までボールを回してトライを獲れたのは良かったかな。一次攻撃でのトライなので、ちょっとイージーな感じではあったけどね。 
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA
 この後、ゴール前ラインアウトから1本トライを返されちゃいましたけど、松田選手のペナルティゴールで追加点を得て、最後は攻められながらもディフェンスで耐えて試合終了、久しぶりの勝利(TEST MATCHとしては、昨年の6月25日のURGUAY戦以来、7試合ぶりの勝利でした)をつかむことができました。最後は試合終盤に課題のあったファカタヴァ選手のタックルから、ラスボス堀江選手のジャッカルで試合を決めました。ファカタヴァ選手はレギュラーに一歩も二歩も近づいたと思います。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs TONGA
 21対16、JAPANは3本、TONGAは2本のトライ、もう少し得点差をつけられると思ったのですが、これからかなぁ。まだまだ伸びしろがあると思うのでワールドカップに向けて力をつけてもらいたいですね。
 そうそう、長田選手はフル出場。ミスもあったけど、十分ワールドクラスで通用するプレーを魅せてくれたと思います。センター陣もポジション争いが難しくなってきちゃいますねぇ(ファンとしては嬉しいですよ)。

 明日は、JAPANが敗れたSAMOAを倒したFIJIと秩父宮で対戦、現地観戦の予定なので、勝利でフランスへ旅立ってもらいたいと思います。

リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs SAMOA2023/07/27 07:03

 ワールドカップ前の日本国内の3連戦、リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズの1戦目のSAMOA戦をテレビで観戦、パシフィックネーションズカップって定期戦をやっていたのが今は昔ですねぇ...。

 で、ワールドラグビーのレギュレーションが変わって、代表経験者もルーツ国の代表に再度なれる制度ができたので、アイランダーでオールブラックスやワラビーズの代表経験者が加入してきているので、これまでヨーロッパリーグ等で活躍している選手の寄せ集め(ちょっと言い方悪いですけどね)のパシフィックネーション3か国とは違って強敵になってきているので、TEST MATCHなのであたりまえだけど、これまで以上に厳しい試合になってくると思います。

 ということで、この日のJAPANのメンバーは以下。
 01 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(45)
 02 坂手 淳史 ◎ 埼玉パナソニックワイルドナイツ(33)
 03 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(21)
 04 ジェームス・ムーア 浦安D-Rocks(13)
 05 アマト・ファカタヴァ リコーブラックラムズ東京(-)
 06 ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(12)
 07 姫野 和樹 ◎ トヨタヴェルブリッツ(25)
 08 リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス東京(78)
 09  流 大 東京サントリーサンゴリアス(30)
 10 李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(6)
 11 ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブルーパス東京(-)
 12 中野 将伍 東京サントリーサンゴリアス(6)
 13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(10)
 14 松島 幸太朗 東京サントリーサンゴリアス(47)
 15 山中 亮平 コベルコ神戸スティーラーズ(27)

 16 堀江 翔太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(68)
 17 クレイグ・ミラー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(9)
 18 垣永 真之介 東京サントリーサンゴリアス(11)
 19 ヘル ウヴェ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(16)
 20 福井 翔大 埼玉パナソニックワイルドナイツ(-)
 21 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(11)
 22 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(29)
 23 長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ(-)
 今回は、キャプ対象試合なので、ファカタヴァ選手、ナイカブラ選手、福井選手、長田選手が初キャップとなりました。やっぱり応援しているファカタヴァ選手がキャップを獲得できたのがうれしいですねぇ。このまま、フランスまで行ってほしいなぁ、あとは、同世代コンビの福井選手と長田選手かな、この二人は次の日本代表を引っ張っていくリーダーとなりうる存在だと思います。 

 対するSAMOAのメンバーは以下。
 01 Jordan Lay Blues
 02 Luteru Tolai Moana Pasifika
 03 Paul Alo-Emile ◎ Stade Francais
 04 Brian Alainuuese Toulon Rugby Club
 05 Michael Curry Moana Pasifika
 06 Taleni Seu NSW Waratahs
 07 Alamanda Motuga Moana Pasifika
 08 So'otala FA'ASO'O London Irish
 09 Jonathan Taumateine Moana Pasifika
 10 Christian Lealiifano Moana Pasifika
 11 Tumua Manu Section Paloise Rugby Club
 12 Duncan Paia'aua Toulon Rugby Club
 13 Ulupano Junior Seuteni Stade Rochelais
 14 Neria Fomai Moana Pasifika
 15 Danny Toala Moana Pasifika

 16 Ray Niuia Moana Pasifika
 17 Tietie Tuimauga US Montauban
 18 Charlie Faumuina Stade Toulousain
 19 Genesis Mamea Lemalu USAP Perpignan
 20 Miracle Faiilagi Moana Pasifika
 21 Ereatara Enari Moana Pasifika
 22 Martini Talapusi Rugby ATL
 23 Ed Fidow Rugby United New York
 JAPANもSUNWOLVESで強化できたように、スーパーラグビーに参戦しているMoana Pasifikaの効果は確実にあるんじゃないかなぁ、今回もメンバーに10人入ってますからね。あとはヨーロッパ組とスーパーラグビーの他チーム所属って感じですね。で、やっぱりLealiifano選手と、元NEW ZEALAND代表のFaumuina選手をはじめとする、各国代表経験者がカギとなりそうです。今回のツアーには参加していない、元代表経験者がたくさんいるのでワールドカップで対戦するときは、また違ったチームになっていると思います(もちろん、もっと手ごわくなっているという意味です)、

 それにしても、SAMOAのフォワードはでかいなぁ、で、重い。スクラムでJAPANへ終始プレッシャーを掛けてました。で、2か月後のワールドカップで当たるときにどこまでJAPANのフォワードが対抗できるのかがカギですね、しかも、相手は今回参加していないメンバーも含めてワールドカップで1段ギアを挙げてくるはずですからね、前回前々回大会よりも厳しい対戦になるんじゃないかと思います。
 なんて、書いてたら、なんとこの日初キャップのファカタヴァ選手が先制トライ!これは、ラムズファンとしては嬉しいの一言ですね。初キャップの試合で先制トライですからねぇ、幸先いい感じじゃないですか。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs SAMOA
 その後のキックオフからの攻撃でも、走力を魅せつけてくれました。バックス並みの機動力、これが、ファカタヴァ選手の真骨頂ですよね。
 ところで、前半2分のSAMOAボールスクラムからの攻撃でのLealiifano選手への中野選手のタックルよかったですねぇ。前の試合でもそうでしたが、中野選手は、ワールドクラスの試合でも十分通用するフィジカルがあると思います。
 それにしても、前半29分のリーチ選手のレッドカードは痛かったなぁ...。頭へのコンタクトが厳しくなっているのはわかってたけど、ダブルタックルでこれ取られちゃうと痛いよなぁ...これで、フォワードのセットプレーが安定しなくなったのが、正直一番痛かったですね。SAMOAはフィジカルは強いけど、相変わらずプレーの精度の部分では脅威は感じなかったんだけどなぁ。
 で、結局、JAPANが1人少ない中、フィジカルで押し切られトライを奪われ、10対10の同点で折り返しました。
 
 後半、李選手のペナルティゴールでじわじわと点差を広げていったんですけどね。山中選手のキックをチャージされてトライ、フォワードを優先した交代でバックスが一人少ない中でとられたトライ。結局、22対24と2点差で勝利を逃してしまいました。
リポビタンDチャレンジカップ 2023 パシフィックネーションズシリーズ JAPAN vs SAMOA
 まぁ、レッドカードがなければ勝てた相手でしたね。フォワードのフィジカル以外は正直脅威は感じませんでしたからね。とはいえ、14人で2点差で終われたことは収穫でしたかね。あとは、この日初キャップを手にした4人、ファカタヴァ選手、ナイカブラ選手、福井選手、長田選手がいいプレーを魅せてくれたので、ワールドカップに向けて活躍に期待したいです。

 今週末はトンガとのテストマッチ、ここは、一つ勝利が欲しいところですな、ということで、現場には行けませんが応援はしたいと思います。