トップリーグ 2011-2012 プレーオフセミファイナル2012/02/19 17:32

 秩父宮にいってきました。

 昨日とうって変わって、今日は日差しが暑いくらいの観戦日よりでした。今日の対戦は、最終節と同じ「パナソニックワイルドナイツ」対「東芝ブレイブルーパス」と「サントリーサンゴリアス」対「NECグリーンロケッツ」でした。
対戦チームのジャージです。
 第一試合は開始から激しい攻防が繰り広げられ、見ているこちらが緊張するようなタフな試合でした。最初に攻め込んだのは東芝、パナソニックゴール前まで一気に攻め込みました。ところが、ミスでチャンスをつぶしてしまいます。一方、パナソニックは敵陣に攻め込むと相手のペナルティを確実に得点に結び付けていきます。最終戦ではあたりの悪かった田邊選手も今日は確実にゴールを決めていました。今日は、ラインアウト、スクラムのセットプレーは東芝が押してましたが、東芝は、攻めてもノッコンなどのミスが多く攻めきれない感じ。
 前半は両チームPGのみでの折り返し、今日はトライをとるのが難しいかなと思えるような緊張感あふれる試合内容でした。後半、先にトライをあげたのは東芝、ゴール前のラインアウトから綺麗なモールでフッカーの湯原選手がトライをあげました。でも、今日の東芝はハンドリングミスやパスミスが多かったのですが、それを逃さないのが今日のパナソニック。パスミスのインターセプトからフーリー選手が抜け出し、ウイングの北川選手が技ありのトライ。この後、このフーリー選手と北川選手の2人でそれぞれ相手のミスからトライを奪い突き放します。
 後半28分に、パナソニックゴール前の攻防で反則の繰り返しで、ツイ選手がシンビンの間に東芝が同じトライ数まで返したのですが、結局、ゴールキックの差でパナソニックが逃げ切りました。
 パナソニックは、昨年までに比べると反則が多いのが気になりますが、チャンスに必ず得点するというところは昨年までと変わっていないと思います。東芝は、試合ごとにちょっとムラがあるように思います。この後、日本選手権もあるので、がんばってもらいたいですね。


パナソニックワイルドナイツ 37点 VS 東芝ブレイブルーパス 25点

 今日、見ていて思ったのですが、パナソニックの個人技はすごいですね。ニュージーランドのキャップを持つデラーニ選手、現役の南アフリカ代表のフーリー選手は、もう、思わず「上手い」と声が出てしまうような個人技を見せてくれましたし、北川選手もさすがウイングというプレーでトライをあげてました。北川選手はレギュラーシーズンのサントリー戦でも技ありのトライを決めてましたっけ...。


 さて、第二試合はレギュラーシーズン1位通過のサントリーと、4位に滑り込んだ形のNECの試合です。NECは起爆剤のナドロ選手を控えにしての試合開始でした。
 案の定、試合開始からサントリーは全力です。NECは受けに回る一方。NECもキャプテンのラトゥ選手を軸に攻め込むのですが、単調な攻撃はサントリーのディフェンスを崩すまで行きません。PGで先制したのはNECでしたが、その後はサントリーの独壇場、5トライで前半折り返しです。
 後半、ナドロ選手を投入し、1トライを返しましたが、反撃もそこまで。もう、ボコボコにやられちゃったという感じです。えらそうなことはいえませんが、ナドロ選手を先発にして、ラトゥ選手の立て突破を基点として、ナドロ選手でフィニッシュというレギュラーシーズンの勝ちパターンをなぜ選択しなかったのか、ちょっと不思議に思いました。単調な攻撃では、サントリーの運動量豊富なディフェンスを崩せるわけが無いと思います。
 一方、サントリーは磐石ですね。ディフェンスもオフェンスも完璧です。運動量も半端無いと思います。一緒に見ていた友人が「どこかのナショナルチームより強いかも」といってましたが、本当にそんな感じです。

サントリーサンゴリアス 56点 VS NECグリーンロケッツ 8点

 今日は、オーストラリア代表のジョージ・スミス選手のすごさを垣間見た感じがします。ディフェンスでのジャッカル、オフェンスでの前へ出る身のこなし。代表選手の違いを見せ付けられたような気がしました。

 というわけで、プレーオフファイナルは昨年と同じ、サントリー、パナソニック戦になりました。来週も面白い試合が見られそうです。

<おまけ1> パナソニックのジャック・フーリー選手
 今、南アフリカ代表で一番価値が高い選手といわれています。ボールへの嗅覚とボールを持ってからの身のこなしは完璧ですね。今日は、相手のミスから2トライ、来期は神戸製鋼に移籍することが決まっています。なんかもったいない...。

<おまけ2> パナソニックの若松大志選手
 33歳のベテランです。体はあまり大きくありませんが、職人ですね。よく走りますし、タックルにもよくいっています。今日も、渋い仕事を黙々としていました。

<おまけ3> パナソニックのキャプテン、霜村誠一選手
 この人のタックルはもう完璧です。代表経験もありますが、サイズだけで、召集されないのはどうかと思います。日本の貴重な選手だと思います。

<おまけ4> パナソニックの田中史朗選手
 日本代表のスクラムハーフ。サイズは小さいですが、その闘士あふれるプレーは感動すら覚えます。こんな、虫も殺さないようなにこやかな顔をしていますが、2m近い外国人も低いタックルで確実にしとめますからね。でも、応対は柔らかでしたよ。

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