TATOO YOU 40th Anniversary Edition / The Rolling Stones2021/10/30 07:44

 買っちゃった。
TATOO YOU 40th Anniversary Edition / The Rolling Stones
 1981年リリースのTATOO YOUの40周年記念盤、どうしようか迷ってたんだけど、9曲の未発表曲が収録されたCDとの2枚組みっていうので、ついつい...ポチっと。
 40年前のあの日、Start Me Upのあのキースさんのギターのフレーズ、衝撃的だったなぁ。キースさんとミックさんの仲がいまひとつで新しい曲作りが進まなかったので、アウトテイクを寄せ集めたアルバムってことで、ご本人たち、特にミックさんは「統一感がなくていまひとつ」って言ってるみたいだけど、いい曲がたくさん入ってるので自分は好きなアルバム(ちなみに、ロンさんは「音楽はワインと一緒で熟成させたほうが良い」って言ってるらしいけどね)。というか「寄せ集め」って自分達で入っちゃうのに、これだけのアルバムが作れちゃうところがストーンズなんだと思う。ということで、1972年から1980年までの間に録音された曲で構成されてるんだけど、8年もの時の流れがあるようには感じないんだけどね。そういうわけで、ミック・テイラーさんが弾いている曲が入ってて、ギャラの件で訴訟起こされたりとか、チャーリーさんは来るわけが無いと思ってたのに、ミックさんに「サックスはソニー・ロリンズ」って言ったら、数日後にスタジオに本人がいたりとかとにかく曰くつきの1枚。
TATOO YOU 40th Anniversary Edition / The Rolling Stones
 ということで、DISC1の収録曲は以下。
01 Start Me Up
 やっぱ、このイントロだよね、キースさんのギター、ムッチャカッコいい。ストーンズで最も有名な曲かもね。
 1976年リリースの「ブラック&ブルー」の録音時には曲の原型が出来上がっていたそう。最初レゲエぽい曲だったそうなんだけど、1978年リリースの「女たち」の録音時に、キースさんがレゲエじゃなくて、もっとロックにするって言って今の形になったんだって。
02 Hang Fire
 音は「女たち」の録音時に出来上がってて、歌詞はあとから作ったそうです。
03 Slave
 この曲も「ブラック&ブルー」の録音時に出来た曲。ビリー・プレストンさんがキーボードで参加してます。で、ソニー・ロリンズさんのサックスソロ、カッコいいや。そういえば、The WHOのピート・タウンジェントさんがボーカルで参加してます。
04 Little T&A
 元々は「女たち」の録音時に作り初めて、1980年の「エモーショナル・レスキュー」の録音時に完成した曲。キースさんのボーカルがカッコいい。
05 Black Limousine
 ブルースだね。この曲も「女たち」録音時に作った曲、原型は1973年頃にはでいてたみたいだけどね。
06 Neighbours
 これは、ロックだね。「エモーショナル・レスキュー」の録音時には原型が出来上がってて、このアルバムで完成した作品。いや、ホント、ロックだわ。この曲のロリンズさんのソロもカッコいい。
07 Worried About You
 「ブラック&ブルー」録音時の曲、そういわれれば「ブラック&ブルー」に収録されていても違和感無いな。ギターはウェイン・パーキンスさんですね。
08 Tops
 1973年リリースの「山羊の頭のスープ」録音時の曲、ギターはミック・テイラーさんですね。スローなバラードロックですね。
09 Heaven
 「エモーショナル・レスキュー」録音時には原型が出来てて、このアルバム用に収録された曲。ギターはミックさん、あとは、ビルさんとチャーリーさんの2人とエレピをレコーディング・エンジニアのクリス・キムゼイさんが弾いてます。ということで、キースさんとロンさんは参加してません。自分は、この曲好き。
10 No Use In Crying
 「エモーショナル・レスキュー」録音時に作られた曲。この曲もスローなバラードロックだね。良く考えると、このアルバム、A面は派手目でB面はしっとりした曲が並んでる。レコードならではの曲順かも...。
11 Waiting On A Friend
 この曲も名曲だね、ソニーさんのサックスソロもいい感じです。「友を待つ」って邦題もいいやね。この曲も「山羊の頭のスープ」録音時の曲、ということで、ギターはミック・テイラーさんですね。

 ということで、やっぱ名盤だよ、このアルバムは。
TATOO YOU 40th Anniversary Edition / The Rolling Stones
 Lost & Found: Raritiesと題した9曲の未発表曲は以下。
01 Living In The Heart Of Love
 今年の8月24日に逝去されたチャーリー・ワッツさんに捧ぐとして9月23日にYOUTUBEにMVが公開された曲。チャーリーさんのドラムスも主張するご機嫌なロックナンバーです。MVのラストの”Charlie is my darling"が泣かすな...。
 これはブギウギですね。スライドギターとハーモニカの掛け合いがカッコいい。1978年の録音のようです。
 この曲は、シカゴのソウル・グループ、シャイ・ライツの曲のカバーなんだけど、サウンドがいかにもストーンズらしいソウルフルなロックンロールです。
 ブルースシンガーのジミー・リードさんの曲のカバー。思いっきりブルースしてます。1978年の録音かな。
 メンター・ウィリアムスさんのオリジナル曲。カントリーロックですね。1974年リリースの「イッツ・オンリー・ロックンロール」録音時の録音みたいです。
 「女たち」録音時に作った曲。ご機嫌なロックンロールですね。シュガー・ブルーさんのハーモニカがカッコいいです。
07 Come To The Ball
 ミック・テイラーさんがギターを弾いているので、「山羊の頭のスープ」の頃の録音かな。アップテンポのロックナンバーです。
 この曲もミック・テイラーさんが参加してます。ミックさんのボーカルがちょっといつもと違うかな...丸いと言うか温かみのある感じだね。スローなロックバラードです。後半部の盛り上がりがいい感じですよ。
 先にリリースされたバージョンが無ければ、これはこれでありだと思うけどね。でもキースさんの言うようにレゲエよりロックのほうが断然カッコいいと思う。ちなみに、「ブラック&ブルー」収録のチェリー・オー・ベイビーみたいな感じ。ちなみに、サビは普通のロック、ちょっとバランス悪いかな。

 ということで、コロナ始まった頃から新しいアルバムの話題ばかりでなかなかリリースされないので、この未発表曲はうれしいやね(ブートレグ聞いてる人はすでに聞いてると思うけどね、やっぱ、正式リリースされたほうがいいよね)。