リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL2021/11/16 07:44

 ポルトガルって対戦したことあるのかな...?

 POTUGALは現在ランキング19位、JAPANは10位、普通で考えれば、勝てない相手ではありませんが、先週のIRELANDの大量失点での敗戦もあるので、JAPANらしく闘って快勝と行きたいところです。あと、経験の浅いメンバーに経験を積んでもらうってのありますよね。

 ということで、JAPANのメンバーは以下。
01 Craig MILLAR 埼玉パナソニックワイルドナイツ(4)
02 堀越 康介 東京サントリーサンゴリアス(3)
03 Asaeli Ai VALU 埼玉パナソニックワイルドナイツ(18)
04 Jack CORNELSEN 埼玉パナソニックワイルドナイツ(4)
05 小瀧 尚弘 コベルコ神戸スティーラーズ(10)
06 Michael LEITCH 東芝ブレイブルーパス東京(70)
07 姫野 和樹 トヨタヴェルブリッツ(20)
08 德永 祥尭 東芝ブレイブルーパス東京(14)
09 茂野 海人 トヨタヴェルブリッツ(12)
10 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(27)
11 Siosaia FIFITA 花園近鉄ライナーズ(4)
12 中村 亮土 ◎ 東京サントリーサンゴリアス(28)
13 中野 将伍 東京サントリーサンゴリアス(-)
14 Dylan RILEY 埼玉パナソニックワイルドナイツ(2)
15 山中 亮平 コベルコ神戸スティーラーズ(20)

16 坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(25)
17 Isileli NAKAJIMA コベルコ神戸スティーラーズ(8)
18 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(17)
19 Warner DEARNS 東芝ブレイブルーパス東京(–)
20 Faulua MAKISI クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2)
21 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(4)
22 松島 幸太朗 ASM Clermont Auvergne(42)
23 Tevita TATAFU 東京サントリーサンゴリアス(7)
 23人全員のキャップ数の合計が341、2023年のフランスでのワールドカップまで、数少ないTEST MATCHの中で如何に経験を積んでもらうかが肝ですからね。中野選手の初キャップでの先発、高卒ルーキーのDEARNS選手、リザーブだけど初キャップ目指して欲しいし、活躍に期待したいですね。

 一方のPORTUGALは、正直良く分かりません。日本協会のホームページの紹介によると、2007年のフランスワールドカップの前に当時のカーワンJAPANがトレーニングマッチをしてるみたいです。今年のヨーロピアン・ネーションズ・カップでは3勝2敗で2位だったそうです。プロとアマチュアで構成されたチームで、フランスリーグでプロとして活躍している選手もいるみたいです、ちなみに、キャプテンのAPPLETON選手は歯医者さんが本職とのこと、どんなラグビーをしてくるのか、ちょっと楽しみです。
01 Francisco FERNANDES
02 Mike TADJER
03 Anthony ALVES
04 Jean SOUSA
05 Jose MADEIRAA
06 Joao GRANATE
07 David WALLIS
08 Rafael SIMOES
09 Samuel MARQUES
10 Jeronimo PORTELA
11 Rodrigo MARTA
12 Tomas APPLETON ◎
13 Jose LIMA
14 Raffaele STORTI
15 Nuno Sousa GUEDES

16 Geoffrey MOISE
17 Duarto DINIZ
18 Diogo FERREIRA
19 Duarte TORGAL
20 Thibault FREITAS
21 Theo ENTRAYGUES
22 Pedro BETTENCOURT
23 MAnuel Cardoso PINTO
 ということで、若いJAPANのメンバーがどこまで闘えるか、注目したいと思います。

 ん~結果として観ていてストレスがたまる試合でした。
 PORTUGALは、試合序盤からボールを良く動かしてましたし、JAPANのハイパントのキャッチはほぼ完璧でした(後半は疲れから精度が落ちたのか、JAPANのプレッシャーが良かったのかノッコンが増えましたけどね)。JAPANはラインでボールを動かすより、キックで競る戦術をゲームプランとして徹底していたようですが、ほとんどのボールを確保できず、相手にチャンスを与えてしまう場面が多くみられました。
 そんな中でも4分にラインアウトから松田選手がラインの裏に小さなキック、これを中野選手がダイレクトでキャッチして最後はフィフィタ選手がトライ。コンバージョンキックは、ポールに当たってはじかれてしまいましたが、5対0とJAPANが先制しました。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL
 それにしても、JAPANは細かいミスが多くて、逆にPORTUGALは、JAPANのミスに上手く反応してました。あと、ミスだけじゃなくてJAPANはディシプリンもいまひとつでした。16分には自陣でのオフサイドの反則で、ペナルティゴールを決められて5対3となってしまいました。結局、この日は、反則でリズムを崩して苦戦するって展開になるんですけどね...。
 セットプレーも圧倒するのかと思いきや、ラインアウトは良かったんだけど、スクラムは受けちゃってて、JAPANが押し込むという場面は、最後まで残念ながらみられませんでした。あと、JAPANは、J-Sportsの解説の沢木さんが言ってましたが、サポートも甘かったですね、というか、全体的に反応が遅かったですかね。そんなので、23分には自陣で犯したペナルティからのPORTUGALの速攻で、トライを奪われてしまい5対8と逆点されてしまいました。
 JAPANは、ちょっと動きが悪いと言うか気迫が感じられないプレーも多かったです。タックルで一発で止められない、ルーズボールへの反応も遅い、ハイパントへの働きかけも悪い。ロックが練習で故障するくらいなので、練習もきつくて、あわせて遠征ってこともあって疲れが溜まってるんですかね...。一方、格上相手にチャレンジしているPORTUGALのほうは勢いがありました。
 一応、このあと、松田選手が3本のペナルティーゴールを決めて、14対8と再度逆点したんだけど、3本目のペナルティゴールのあとのリスタートのキックオフのポイントで姫野選手がネックロールの反則、1本ペナルティゴールを決められて14対11と点差を詰められちゃいました。
 前半終了間際にやっと、JAPANらしいいいプレーがみられました。敵陣でのラインアウトからポイントを一つ作って、この日、初キャップの中野選手がアングルを変えた鋭いランで裏に抜けてそのままトライ、松田選手のコンバージョンも決まって21対11と点差を広げて折り返しました。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL
 J-Sportsの解説の村上さんと沢木さんが言ってましたけど、もどかしい前半でした。後半は、ガツガツいって欲しいですね。

 でも、この日のJAPANは、今一つでしたね。後半立ち上がりからJAPANが立て続けに反則、最後は、なんとLEITCH選手がハイタックルの反則でイエローカード。2019年のワールドカップから厳しくなった肩から上へのヒット、これは絶対に避けたい反則なんですけどね...シンビンで下がったLEITCH選手の顔、なんともいえない顔してました。
 PORTUGALは、ラインアウトからのモールが良かったです、JAPANは何度も受けてしまって反則を繰り返し、ゴール前のPORTUGALのラインアウトからモールでトライを奪われてしまいました。コンバージョンキックも決められて21対18と3点差まで詰められてしまいました。本来であれば、後半最初の得点はJAPANが獲りたかったところなんですけどね...反則の繰り返し、これは自滅パターンですね。
 個人技ではいいプレーもあったんですけどね...53分にはPORTUGALのラインアウトから切り返し、堀越選手が縦に抜けてゴール前に、最後は、姫野選手がトライを決めました。コンバージョンキックも決まって28対18と突き放しました。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL
 とはいえ、後半も反則は多いし、チームで連携して崩して獲るってところは、みることが出来ませんでしたね。
 それにしても、JAPANは反則が多い...60分には、ゴール前で反則を重ねてPORTUGALにトライを奪われて28対25、再び3点差まで詰め寄られてしまいました。。
 JAPANは、リスタートのキックオフのボールでペナルティをもらって、松田選手がペナルティゴールを決めて31対25と点差を広げました。といっても、1トライ、1ゴールで逆転されてしまう得点差、PORTUGALは、勢いもあるし、先週のCANADA戦で逆転勝利を収めているので侮れません。
 JAPANはこのあともピッとしてなくて、76分にはNAKAJIMA選手がハイタックルのペナルティでイエローカード。一試合で2枚のイエローカード、しかも相手はランキングでは格下ですからね。ゲームプランで、自ら厳しい状況にするっていうのも分かるのですが、ディシプリンまで崩してしまうようではダメですね。
 JAPANは、試合終了間際に山中選手が意地を見せてトライ。相手ボールをインターセプトして、独走のトライだったんだけど、このプレーもボールが取れなかったらペナルティというギリギリのプレー。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL
 コンバージョンゴールを松田選手が決めて38対25と点差を広げて勝利しました。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs PORTUGAL
 ん~、最初にも書いたけど、スッキリしない試合でした。スタッツをみたらアタックは、メーターがJAPANは530に対し、PORTUGALは345、ディフェンスブレイクがJAPAN24に対し、PORTUGALは14と上をいってるんですけどね...ディシプリンが悪すぎました。ペナルティの数が、PORTUGALの8に対し、JAPANは15と約倍、で、やっぱり2枚のイエローカードがね...。

 ということで、切り替えて、今週末のSCOTLAND戦に向かって欲しいですね。

 ところで、同じ日に行われたIRELANDとNEW ZEALANDの試合、観てないのですが、凄かったみたいですね。29対20でIRELANDの勝利JAPANがIRELANDにボコボコにされたのも分かるような気がします。この域にならないとTier 1のチームと本当に互角に戦えるようになりませんな。