「売る」から「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義2016/07/13 07:01

 またまた、会社の社長から薦められた...。
 NTTドコモの「iD」、中川政七商店、東京ミッドタウン、UNIQLOのUTなどのブランディングを手がけたグッド・デザイン・カンパニー代表の水野学さんが、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで、2014年9月から2015年1月にかけて行われた講義の内容をもとに書かれた本。
「売る」から「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義
 内容としては、ものあまりの時代、デザイン視点でこれを武器にしてブランドをプロデュースして「選ばれるもの」が重要ってことが書かれています。講義をもとにしているのと、文章も口語で書かれているので、読みやすく分かりやすい内容でした。
 ポイントは3つ、「センスは感覚ではなく、知識をもとにし最適化する能力」、「世の中をあっと驚かせてはいけない」、「ブランドは細部に宿る」一つ目のセンスのことは、なんとなく分かりますよね?センスは「ある」「ない」ということではなく、知識を集積し整理することで身につけることができる、要するに訓練で習得することができるものだというのが著者の考え。そうは思うけど、そういわれてもね、なかなか、デザインの仕事をしている人、勉強してきた人と渡り合うのは難しいですね。
 残りの二つは、この文章だけではピンと来ないと思います。本を読むとなるほどねと腑に落ちるんですけどね。
 まぁ、ものあまりの時代、ものが売れない時代のなかで、いかにものを売っていくか?それにはブランドが大事ってとこ、自分もその通りだと思います。

 ところで、今年の5月6日発行なんだけど、AMAZONで売り切れてて中古ショップからの購入で定価より高かった...。書いてあることはいいこと書いてあるんだけど、あっという間に読めちゃうので、コストパフォーマンスとしては...かな。