人間たちの話2020/05/27 07:06

 先日、テレビの情熱大陸でショートショート作家の田丸雅智さんのエピソードを見て、自分、星新一世代なので、久しぶりになんだか急にショートショートとか短編SFを読んでみたくなってKindle本を探していたら、Twitterだったかな...で、紹介されていた柞刈湯葉(いすかりゆば)さんの本、ちょっと気になったので読んでみた。
 あっ、もちろん田丸さんの作品も読もうと思ってますよwww。
人間たちの話
 様々書かれている書評どおり、面白い作品でした。
 収録されている作品は、ディストピアになるのかな?未来の日本の旅日記の「冬の時代」、ジョージ・オーウェルの「1984年」をリスペクト?した、いまどきの社会を反映した未来社会を描いた「たのしい超監視社会」、SFなんだけど、ほろりと泣かせる「人間たちの話」、マンガのような「宇宙ラーメン重油味」、カフカの不条理小説のような「記念日」、ちなみに、この作品は画家のマグリットさんの「記念日」という作品をテーマにして書かれています(絵を観たい方はググってみてね)、透明人間の日常を描いた「No Reaction」の6作品。
 さすが、生物学の研究者だけあって、そういった部分の描写はさすがですね。で、文学的な描写も面白いときてるので、「天は二物」系のうらやましい方です。自分は、やっぱり、タイトルの「人間たちの話」が面白かったというか、グっと来ましたね。ん~単純と思われても、良いものは良いのだ。ということで、ネタばれになるようなことは書けないので、まずは読んでみてください、久しぶりに面白い短編集でした。
 ところで、本を読んだ後に表紙のマンガ家のあらゐけいいちさんの絵を見てみたら、それぞれのお話の登場人物たちだったのね...。

 あと、作者の柞刈さんのって漢字、恥ずかしながら自分は知らなかったので、ググってみたら、「コナラ・クヌギの類の総称」、「草木を切りはらう」って書いてあった。読み方は音読みが「サク、シャク、サ、ジャ、ザク」、訓読みが「ははそ」なんですって、ん?「いす」はどこいっちゃったの?そんでもって、自分の使ってるIMEでは漢字でてこない...。ちなみに、イスノキなる植物もいるんですね...しかもかなり一般的な植物みたいで...。
 世の中、まだまだ、知らないことがあるなぁ...。

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