トップリーグ 2017-2018 5~8位決定トーナメント 1日目 ― 2018/01/08 07:03
秩父宮に行ってきた。
今季のトップリーグは、レッドとホワイトの2つのカンファレンスに別れ、そのカンファレンスの順位ごとに順位決定トーナメントが行われます。
ということでこの日の試合は、ホワイトカンファレンス3位のリコーブラックラムズとレッドカンファレンス4位の神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合と、レッドカンファレンス3位の東芝ブレイブルーパスとホワイトカンファレンス4位のNECグリーンロケッツの試合の2試合が行われました。ちなみに、勝ち点の順位で言うとリコーが9勝4敗の勝ち点43、東芝が8勝5敗の勝ち点39、神戸製鋼が7勝5敗1分の勝ち点37、NECが6勝7敗の勝ち点26という順番。昨季までの順位で言うとリコーが5位、東芝が6位、神戸製鋼が7位、NECは9位ってことになります。昨季までの順位だとNTTコムが8位なんですよね...まぁ、こんな感じになるのはリーグ開始時から分かっていたので、それを踏まえたうえで努力するってことなんでしょうけど、ファンとしてはちょっと腑に落ちない感じがしますね。
ということで、1試合目のリコーと神戸製鋼の試合。
序盤から、試合が途切れず、攻防が入れ替わる緊迫した試合。実力が近いためかヒリヒリとした緊張感が伝わってきます。最初に得点をあげたのは神戸製鋼、やっぱり神戸製鋼の攻撃力は良いですね~。攻め込まれた自陣からのターンオーバーで、一気にリコーゴール前までボールを運び、ロックの張選手がトライをあげました。
リコーはディフェンスは良いんですけどね...特に、タックルの後のジャッカル。神戸製鋼のクセもあるのかもしれませんが、神戸製鋼のペナルティは、ほぼノットリリース・ザ・ボール。リコーの選手が絡んでいてボールを離せないというのがほとんどでした。
それなのに...攻撃が今一なんですよね...トライを獲るのはこの形ってところがないんだよなぁ。確かに、バックスもスピードがある選手が揃っていて、相手の裏に出るところまでは良いんだけど、トライまでが続かない。2人目、3人目の選手のフォローが良くないのかなぁ...。何度も書いてるけど、今季のディフェンスに、攻撃力がプラスされれば、絶対に4強を狙えると思うんだけどなぁ。
あと、モールも良いんだよね。モールはディフェンスも攻撃も完璧。それを思うと、やっぱりライン攻撃のときの決定力のなさがやっぱり惜しいよね。
とはいえ、神戸製鋼もムチャクチャ良かったわけじゃない。開始早々のトライは良かったけど、そのあとはリコーの攻守に阻まれて中々、ゴールを割ることができなかったんですよね。
結局、後半、足が止まったからなのか、神戸製鋼の攻撃のリズムが良いのか、オフサイドの反則からリズムを崩したリコーの隙を突いてダメ押しのトライをあげた神戸製鋼が逃げ切りました。
19対10
実力が近い分、どちらが勝ってもおかしくない緊張感のある試合でした。ペナルティをいかに少なくできるかが、勝利のあやだったってことなのかな。
せっかく、5位を狙える位置にいたのに、ある意味自滅かな。7位は死守してもらいたいです。でも、この試合、勝てる試合だったなぁ...。
5位決定戦は好カードになりますね。今季、苦戦した分、この日の勝利はうれしそうでした。リーグ戦のリベンジも果たしましたしね。
2試合目の東芝とNEC。
リーグ戦の第1節で対戦したときは、NECが零封されました。NECは上位から中位のチームの試合を取りこぼすという安定しないシーズンだったのですが、シーズン後半で、少し持ち直してきたので期待していたのですが...
今季の東芝は、会社の状況もあってか、かつての輝きはありませんでした。この日も立ち上がりからいまひとつ動きが悪く、攻めてはノッコンを繰り返してリズムを作れていませんでした。
で、先制したのは、上に書いたようにリーグ戦の後半に調子を取り戻してきたNEC、28分までに快速バックスが2本のトライをあげました。ディフェンスから攻撃に転じるという、NECのお家芸が復活し、何度もビックタックルを繰り返しての切り替えしからのトライでした。
No.8のリサレ選手、センターのアマナキ・サヴィエティ選手、フッカーの臼井選手らがビックヒットを繰り出して、東芝の攻撃の芽を摘んでました。あの、リーチ選手さえも仰向けに倒すようなタックルが随所で見られました。
で、このまま、NECの流れのまま試合が終わるかと思いきや、元オールブラックスで、チームキャプテンのカフィ選手が流れを変えました。2011年のRWCのチームメイトのSOのスティーブン・ドナルド選手とのコンビネーションと個人技で前半残り5分というところから2本のトライを決めて3点差まで詰め寄って前半を折り返しました。ホント、この2本のトライがなかったら、このまま、ズルズルとNECリードのまま試合が終わっていたと思います。
後半は、1試合目と同じように緊張感のある締まった試合になりました。ジリジリと追いつく東芝、突き放すNECと僅差のまま試合が進みました。試合が動いたのは後半30分、NECゴール前の攻防で、ペナルティでリズムを崩すNECとそれに漬け込んで、有利に攻撃を進める東芝、最後は、フォワード周辺にディフェンスを引き付けてから、大外にボールを動かして東芝がトライを決めて逆転しました。最後に、やっぱりペナルティからフルバックのコンラッド・バンワイク選手がきっちりとペナルティゴールを決めてNECを突き放しました。
29対22
結果、1試合目と同じように緊迫したいい試合でした。
この日は、両チームとも若手のウイングがいいプレーを見せてくれました。東芝の石井選手は、後半4分にいい角度からの走りでトライを上げ、NECの飯山選手も、トライはあげられなかったものの、何度もタッチライン際を抜群のスピードで駆け抜けてビッグゲインをしてました。飯山選手、自分の見ていた試合にも出場していたのですが、注目するようなプレーはなくノーマークだったのですが、この日のプレーはキレキレで目立ってましたね。
リコーもNECも好きなチームなので複雑ですが、7位決定戦頑張って欲しいです。
東芝は、リーグ戦の後半からやっといつものチームになったという感じでした。来季に向けてという意味でも、5位決定戦は勝って欲しいです。
この日の試合の結果、決勝戦はパナソニックとサントリー、3位決定戦はヤマハ発動機とトヨタ自動車、5位決定戦は東芝と神戸製鋼、7位決定戦はリコーとNEC、9位決定戦はNTTコミュニケーションとキヤノン、11位決定戦は豊田自動織機とクボタ、13位決定戦はコカ・コーラと宗像サニックス、負けると自動降格となる15位決定戦は近鉄とNTTドコモということになりました。
ということで、来週は、決勝戦を観にいきます。
<おまけ>
FES Watch-Uをブラックラムズのロゴ仕様にしたんですけどね...力及ばずでした。
朝、秩父宮に着いて座席の水滴を拭こうとしたけど拭けない!?よく見たら水滴じゃなくて氷でした!
で、ピッチを見ると、影になっているところに霜が降りて真っ白になってました。
朝、寒かったもんなぁ...長いことラグビー観戦してるけど、ピッチに霜が降りてるの初めてみた。
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