トップリーグ 2017-2018 5~8位決定トーナメント 2日目 ― 2018/01/16 07:01
秩父宮に行ってきた。
一日前の決勝戦に引き続き、5位から8位を決める試合。一週間前の1日目の結果から、5位決定戦は東芝ブレイブルーパスと神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合、7位決定戦はリコーブラックラムズとNECグリーンロケッツの試合。
ということで、1試合目はNECとリコーの試合。
試合序盤からパンチの打ち合いって感じでした。どちらもディフェンスに定評のあるチーム、取っては取り返すという展開。
リコーは元オールブラックスのタマティ・エリソン選手とコリン・ボーク選手を軸に攻撃を組み立てて、点数をあげました。ボーク選手は前半2つのトライの内、1本は自らトライし、もう1本は中村選手のトライのお膳立て、とにかく、こんなNo.8はイヤだなって敵に思わせるプレーでチームを引っ張ってました。後半も2トライをあげて、この日はハットトリックを達成しました。
タマティ選手は、この日の試合で目立ってましたね。これぞオールブラックスというプレーでチームに貢献してました。SOで出場することもあったのですが、やっぱりセンターでのプレーがいいですね。力強い走りで何度もラインブレイクしてました。
NECはジョージ・リサレ選手ですね。前半32分にはトライも挙げましたが、何度もアタック、ディフェンスともにビッグヒットを繰り返し、チャンスを作ってました。前半37分にはオフサイドでノートライの判定になっちゃいましたが、キックに反応したそのチェイスは良かったですね。流通経済大学出身なので、JAPANも狙える位置にいます。まだ、加入2年目の24歳、これからが楽しみです。
前半、NECはセブンズ代表の後藤選手が快速を飛ばしてトライをあげ、両チームともトライ2本、それぞれコンバージョンも成功させ、ペナルティゴールがNEC1本、リコー2本ということで、17対20でリコーの3点リードで前半を折り返しました。
後半もこのまま、競った内容で行くのかと思ったんですけどね...。
後半10分にペナルティでNECが同点に追いついたところまでは良かったんだけど、中盤からNECの足が止まってきて、リコーの独壇場になってしまいました。
リコーの両ウイング、渡邊選手と長谷川選手の快速も良かったですし、最後の砦の中澤選手の力強いプレーも良かったです。そうそう、木上選手もセンターとしても、後半のSOでのプレーもキレキレで良かったです。あとはやっぱり、アマナキ・ロトアヘア選手、この日も人に強い力あふれるプレーで後半に勢いをつけてました。
20対44
前半だけみたら、ここまで差がつくとは思えなかったんですけどね、結果6トライでリコーの快勝、リコーは来季に繋げられるいい形で終わることができました。
NECは、今季の序盤、調子を上げられなかったのですが、ディフェンスから切り返す伝統が戻ってきました。この調子を来季に繋げて欲しいですね...好きなチームの一つなので、これからも応援します。
やっぱ、うれしいですね~。本来であればこの日の2試合目に進んで欲しかったんですけどね...でも、今季は課題のディフェンスを克服して1段階上のステージにいけたので、次はアタックです。アタックの強度を上げて、4強を狙って欲しいです。毎年書いてるけど、このままを維持して強度を上げられれば来季は手が届くと思います。期待してます!
2試合目は、東芝と神戸製鋼の試合。両チームともファーストジャージが赤なので、神戸製鋼は水色のセカンドジャージでした。
こんな試合になると思わなかったんですけどね...前半、東芝は無得点。ペナルティーゴールもなく「0」、こんな、結果になるなんて思いもよりませんでした。決して、悪くなかったと思うんですけどね、どこか微妙にずれていたんだと思います。
リーチ選手がいなかったくらいなんだけどな...ピンチのときにチームの雰囲気を切り替えられるそんなプレーヤーがいなかったってことなのかな?攻めても、神戸製鋼の厚い壁に阻まれミスを繰り返すという感じでした。
前半3トライ差、ペナルティゴールもあって22点での折り返し。東芝は声も出てなくてなんかちぐはぐでした。
ポゼッションだけみたら、たぶん東芝の方が勝ってたと思います。特に後半はほとんどの時間、神戸製鋼陣内で試合が行われていたはずなのに、なかなか、東芝は得点をあげることができませんでした。
東芝が最初に得点を挙げたのは後半33分、5トライで34点と神戸製鋼が勝利をほぼ手中に納めてから。その後も、神戸製鋼にはトライを追加され、東芝も2本のトライを追加しましたが追いつくことはかないませんでした。東芝の追加のトライも、明らかに、後半、神戸製鋼が手を抜いていたというか、運動量が落ちてからでしたからね。ちょっと、複雑です。
神戸は、誰がってことはなかったのですが、身長208cmの巨漢ロックのアンドリュー・ベッカーが仕事してました。というか、ムチャクチャ目だってました。デカいってだけで、目立つのに、アタック、ディフェンスともに、この日は本当に仕事していました。
ボールを持って走ってはフォワードとは思えないスピードで、守っては、ボールを上手くコントロールできないように絡んで、何度も、モールでのボールアンプレイアブルで相手ボールを奪ってました。ベッカー選手だけってことは無いと思いますが、ベッカー選手の好調さが、東芝がリズムを崩した原因の一つではあったと思います。
17対41
後半の得点だけ見たら、あまり差がないように見えますが、東芝の完敗ですね...。
神戸製鋼は来季に繋げられたんじゃないですかね...ペナルティが少なくなれば、上位にまた戻れるんじゃないかなぁ...。
ミスで自滅しちゃったって感じでした。やっぱり、東芝は強くないとね。来季に向けての頑張りに期待します。
ということで、トップリーグはこの日でレギュラーシーズン終了。で、今季の順位は、以下となりました。
01位 サントリーサンゴリアス -
02位 パナソニックワイルドナイツ ↑
03位 ヤマハ発動機ジュビロ ↓
04位 トヨタ自動車ヴェルブリッツ ↑
05位 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ↓
06位 東芝ブレイブルーパス ↑
07位 リコーブラックラムズ ↓
08位 NECグリーンロケッツ ↑
09位 NTTコミュニケーションシャイニングアークス ↓
10位 キヤノンイーグルス ↓
11位 クボタスピアーズ ↑
12位 豊田自動織機シャトルズ ↑
13位 宗像サニックスブルース ↓
14位 コカ・コーラレッドスパークス -
15位 NTTドコモレッドハリケーンズ
16位 近鉄ライナーズ ↓
※右の矢印は昨季の順位との変化
そして、今週末の入れ替え戦ですべての試合が終了します。
来季は、来年のワールドカップに向けて変則的なシーズンになります。試合が減っちゃうので残念ですが、一つ一つの試合に集中して強度の高い試合を見せてくれることに期待したいと思います。
次は1ヵ月後、2月24日のSuper Rugbyの開幕戦のSUNWOLVESとBRUNBIESの試合。いまから楽しみです。