急に聴きたくなった...2024/02/03 07:59

 学生の頃のバンドで演奏していた曲が急に聴きたくなって、amazonでポチッた。

 教授こと坂本龍一さんの”カクトウギ”のテーマ。収録されているのはサマー・ナーヴスっていうアルバムで、当時、若手のミュージシャンが六本木のPIT INNでカクトウギセッションなるライブを行っていてそこから派生したアルバムですね。キーボードに教授に矢野顕子さん、ギターが大村健司さんに渡辺香津美さん、ドラムスに高橋ユキヒロさんに村上"ポンタ"秀一さん、ベースの小原礼とパーカッションのペッカーさん、ここに当時のスタジオミュージシャンやジャズミュージシャンが参加していたって感じですね。このセッションから渡辺香津美さんのKYLYNバンドが派生してたりしたんですよね。当時の様子はYOUTUBEに投稿されてたりするのでググって見てくださいな(ちなみに、”カクトウギ”のテーマこちらね)。そんなこんなで、高校生のころからコピーしてバンドで演奏してたんだよね、ホーンも4人いたり、総勢10人以上のバンドだったんだけどね。
 ということで、YOUTUBEにもアップされてたりするのでそれでもいいんだけど、ネット環境が無くても聴きたいなと思ってダウンロード。
 いや、懐かしいな、で、45年前のアルバムだけど今聴いてもカッコいいし、全然古臭くないと思うんだよね。
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 当時、”カクトウギ”のテーマをコピーするためにLPを買って、メンバーをみてもっとフュージョンっぽい曲が収録されていると思ったんだけど、今回、改めてググったら、もともとレコード会社はボサノヴァのアルバムを作って欲しいって言ったらしいんだけど、教授がレゲエならいいよっていうことでこのラインアップになったらしいんだよね。そういわれてみれば、改めてよく聴けばレゲエでしたね、ロックっぽいレゲエって感じ、そういう意味ではフュージョンなのかなぁ...?
 収録されているのは以下の8曲。
 01 SUMMER NERVES
 かなりカワイイ、ポップなレゲエって、これリズムはレゲエだけどレゲエなんかなぁ。教授のボーカルもカワイのよ。
 02 YOU'RE FRIEND TO ME
  ギターのNile RodgersとベースのBenard Edwards、そうあのCHICの曲で、Sister Sledgeが歌っている曲ですね。当時、CHICもカッコ良かったよね~。
 03 SLEEP ON MY BABY
 アッコちゃんが歌う、これもカワイイレゲエ。
 04 THEME FOR "KAKUTOUGI" “カクトウギ”のテーマ
 ベースのイントロとホーンのアレンジがカッコいいんだよね~。
 05 GONNA GO TO I COLONY
 この曲も可愛いな。ダブっていうのこういう感じ。
 06 TIME TRIP
 全体的にこのアルバムの曲はカワイイくてPOPなんだな。これは、歌謡曲だね、作詞も安井かずみさんだからね。
 07 SWEET ILLUSION
 この曲が唯一フュージョンぽいかな。
 08 NEURONIAN NETWORK
 この曲はYMOだね。まぁ、作曲が細野さんだからね。
 
 そういえば、渡辺香津美さん大人の事情でアブドゥーラ・ザ・"ブッシャー" なる芸名?でクレジットされてたの、結構、有名な話だよね。

 で、今回、なんか、懐かしくなっちゃって教授の初期のアルバムをまとめてダウンロードした。
 まずは、1枚目のソロアルバムの千のナイフ。教授といえば、渡辺香津美さんの初期のアルバムや、達郎さんのIt's A Poppin'TimeGuitar Work Shopでの演奏は知ってたんだけど、YMOの1枚目がリリースされる前に発売されたアルバムで、当時200枚しか売れなかったらしい(ホントかな?)。
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 でもね、いい曲が収録されてるのよ。YMOのライブでお馴染みの千のナイフTHE END OF ASIAは、カッコいいよね。
 01 千のナイフ THOUSAND KNIVES
 香津美さんのギターソロがカッコいいんだよね。
 02 ISLAND OF WOODS
 この曲は、現代音楽ですな。ちょっと、難解かも...でも嫌いじゃない。
 03 GRASSHOPPERS
 高橋悠治さんとのピアノデュオ。
 04 新日本電子的民謡 DAS NEUE JAPANISCHE ELEKTRONISCHE VOLKSLIED
 これも現代音楽。タイトル通り、民謡っぽい旋律の曲。ご本には「まったくの西洋音楽」って言ってるそうだけどね。ちなみに、達郎さんがカスタネットで参加しているらしい。
 05 PLASTIC BAMBOO
 この曲も現代音楽だけど、メロディがカワイイと思う。
 06 THE END OF ASIA
 この曲もYMOの演奏でお馴染みですね。自分は、壮大な感じのするこの曲好き。8年後にリリースされた未来派野郎に収録の黄土高原に繋がる曲だと勝手に思ってる。この曲もギターソロは、香津美さん。

 今思うと、ZAPPA師匠のシンクラヴィア作品にも通ずるところがあるな...。

 YMOといえば、自分はこのアルバム(B-2 UNIT)に収録されているRiot in Lagosが好きなんだよね。イヤ、この曲、マジカッコいいよ。44年前の曲だからね...イヤ、ホント。 
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 YMOをやめさせないために好きに作っていいよって、それでこのアルバムを作った教授、なんか、凄いと思うんだよね。とにかくエキセントリックな曲が収録されてて、YMOの方向性とかなり異なっていると当時は思ってたけど、この後にリリースされたBGMのことを考えると繋がってるんだよね。思いっきり現代音楽だけど、その実、結構POPだと思うんだよね。
 01 Differencia
 02 Thatness and Thereness
 03 Participation Mystique
 04 E-3A
 05 Iconic Storage
 06 Riot in Lagos
 この曲、マジ好きっ!
 07 Not the 6 O'clock News
 08 The End of Europe

 で、ホントはここまでにしておこうと思ったんだけど、YMO散開後にリリースされた音楽図鑑を視聴したらすごく良かったので、これもダウンロードしちゃった。40年前にリリースされたアルバムで、10年前に未発表曲を追加したDXエディションがリリースされたのでその音源をダウンロード。
 イヤ、このアルバムはマジカッコいい。無茶苦茶POPなのにカッコいいってやっぱり教授は凄いんだな。ちなみに、この後にリリースされた未来派野郎よりこのアルバムの方が自分は好きかも。
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 DXエディションだけあって、27曲と結構なボリューム。
 01 TIBETAN DANCE(M-1)
 この曲はカッコいいし、無茶苦茶POP。ギターに大村健司さん、ベースが細野さん、ドラムスがユキヒロさんというラインアップ。細野さん以外、鬼籍に入られてこのメンバーでの生演奏ももう聴けないって思うとなんか、切ないな...。
メロディがカワイイくて、つい口ずさんじゃいたくなるようなPOOな曲だね。御本人は緊張感のある曲って言ってたらしいけど。ちなみに、裏でクラーベのリズムが刻まれてるので、この曲ラテンだよね?
 02 ETUDE(M-2)
 この曲も明るくてカワイくて、清水靖晃さんの分厚いサックスがカッコいい。2:28からの突然の4ビートJAZZもカッコいいんだな。その後主題に戻るときのいきなりな感じもかっこいいよね。
 03 PARADISE LOST(M-5)
 ゆったりとしたレゲエですな。現代音楽っぽいけど、実はPOPな曲、そしてカワイイし、優しいな。
 04 SELF PORTRAIT(M-6)
 この曲もカワイイし、メロディが優しい。無茶苦茶POPだよね。
 05 旅の極北(M-21)
 現代音楽だけど、優しいカワイらしいメロディの曲。清水さんのサックスがカッコいい。
 06 M.A.Y. IN THE BACKYARD(M-28)
 携帯の着信音みたいなイントロで始まるけど、それだけで終わらないんだな...展開がカッコ良すぎる。この曲は、ZAPPA師匠のシンクラヴィア作品に通ずるところがあるな。
 07 羽の林で(M-25)
 達郎さんのギターがカッコいい。現代音楽っぽいけど、以外にPOPでカワイイ曲。
 08 森の人(M-27)
 森の人=オランウータンの曲。
 09 A TRIBUTE TO N.J.P.(M-35)
 現代美術家のナム・ジュン・パイクさんに捧げた曲。中村哲さんのサックスがカッコいい。
 10 REPLICA(M-29)
 リズムが淡々と積み重ねられてる曲なんだけど、なんかカワイらしい曲。
 11 マ・メール・ロワ(M-26)
 この曲もZAPPA師匠のシンクラヴィア作品っぽい。
 12 きみについて……。
 一転、POPでカワイらしい曲。歌詞がいかにも糸井さんって感じだな、君の「寝言」に「歯ぎしり」に「寝相」だからね。
 13 夜のガスパール
 この曲もZAPPA師匠のシンクラヴィア作品味がありますな。1分過ぎからの展開はPOPでカッコいいけどね。
 14 青ペンキの中の僕の涙
 一転、カワイらしいメロディの曲。基本は優しくて、カワイらしい曲を書く方なんだと改めて認識しましたね。
 15 TIBETAN DANCE (VERSION)
 1曲目のミックス違い。ギターの憲司さんのコードカッティングがカッコいい。
 16 M2 BILL
 この曲の達郎さんのコーラス、カッコいい、唯一無二とはこのことですな。
 17 M4 TOD
 POPでカワイらしい曲、アイドルが歌ってもいいんじゃないかってくらいPOP。
 18 SELF PORTRAIT - 04A FEATURING MINAKO YOSHIDA
 4曲目のバージョン違い。吉田美奈子さんのコーラスが入ってる、コーラスが入るだけでイメージ変わるね。
 19 両眼微笑 - 0011-02
 この曲も明るくて、カワイらしくてPOPです。
 20 M11 BRUC
 コロコロとしたカワイらしい曲。清水さんの分厚い木管がいい感じです。
 21 M16 UNTITLED
 ベースとベードラの音で組み立てられた曲。正直、嫌いじゃない。
 22 旅の極北 - 0016-03
 5曲目の別バージョン。主題は同じだけど、まるで別の曲みたい。
 23 M23 BALLAD
 タイトルはバラードだけど、バラードじゃないよね...カワイらしいメロディの曲だけどね。
 24 羽の林で - 0013-04A
 7曲目の別バージョン。この曲も主題は一緒だけど、まるで別の曲みたいだよね。
25 マ・メール・ロワ - 0014-02-MAY16
 11曲目の別バージョン。
 26 M31 TOKYO MELODY
 サックスがカッコいいんだけど、吹いてるの清水さんかな?ポリリズムが心地良い曲。
 27 M33 UNTITLED
 音の洪水のようで、かつ幻想的な曲だね。

 やっぱり、初期のこの辺りまでの教授の曲が好きだなぁ。レコードで持ってるメディアバーン・ライブも買いなおしちゃおうかなぁ...。