トップリーグ 2015-2016 プレシーズンリーグプール戦第3節2015/09/21 10:04

 秩父宮に行ってきた。

 第一試合、NECグリーンロケッツ対パナソニックワイルドナイツ
 第二試合、サントリーサンゴリアス対コカ・コーラレッドスパークス
トップリーグ 2015-2016 プレシーズンリーグプール戦第3節
 NECは昨季10位、かつては上位に必ず顔を出す強豪だったのですが、2011-2012年シーズンに4強になった以降、成績は低迷しています。昨季のディフェンディングチャンピオンのパナソニックにどのように戦うのか今日のポイント。一方、パナソニックは主力が5名ワールドカップに取られているため、若手主体の布陣、こちらもどのようなプレーを見せてくれるのか興味がありました。
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 先制したのはNEC、11分、26分と2本のトライで試合をリード。パナソニックは序盤から攻め上がっては、ノッコンなどのミスでなかなか、トライまで持っていけませんでした。トライを献上したのもタックルミスから。この日のパナソニックの両センターは、梶選手(170cm 75kg)と野口選手(174cm 87kg)、一方NECは桜谷選手(181cm 91kg)とブリュー選手(182cm 96kg)、ラグビーは体格だけではありませんが、タックルをはずされたりと、かなり力負けしている感じがありました。
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 反撃の狼煙は、前半30分に快速ウイングの児玉選手のトライから、パナソニックの怒涛の攻撃が始まりました。いつもの厚いフォローが随所に見られるようになってきて、33分、36分とたて続けにトライをあげて、12対21とパナソニックがリードして前半を終えました。
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 後半になってもパナソニックがゲームをコントロールしていました。NECも後半の最初の20分くらいまではファイトしていたのですが、徐々に精度が落ちてきました。パナソニックはバックスリーの、酒井選手、児玉選手、三輪選手の3人が良かったですね。思い切りのいい走りで、大きくゲインを切ったり、効果的なキックでラインを押し上げてました。
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 そんな、若手をカバーしていたのは、SOのバーンズ選手でした。判断のいいランやパスで味方を上手くコントロールしていましたし、特にここ、というところでは縦に思い切り良く突っ込むところ、頼もしいしカッコ良かったです。あと、完璧なのはキック処理ですね、キックが続くときには、相手のボールがくるところが分かっているような完璧なフィールディングで相手のキックを封じていました。一緒に見ていた友人が、トニー・ブラウン選手も同じようにキック処理のフィールディングが良かったねって言ってました。世界で活躍する選手の凄さを垣間見たような気がしました。
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 ということで、後半はNECを0封に押さえ、12対41でパナソニックが勝利しました。NECは何度かいい攻撃も見られたのですが、こうしたら得点できるという形がまだ見られませんでした、昨年も同じように感じたのですが、まだ、抜け出せていないのかもしれません...。
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 ところで、今日の電光掲示板ですが、パナソニックのロックの谷田部選手の名前が、試合途中まで「田部」になってました。
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 秩父宮FMに観客がメールで知らせたので分かったようで、その後すぐ「田部」に変わりました。
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 こんな間違いもあるのね...。

 2戦目はサントリーサンゴリアス対コカ・コーラレッドスパークス。昨季サントリーはまさかの5位、コカ・コーラは14位と入れ替え戦を経験しています。
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 サントリーもワールドカップに主力を6名取られているのですが、若手が上手く育ってました。サントリーのチームカラーのスピードのある攻撃、主力が抜けても変わりませんでした。フォワードもバックスも、とにかく早い仕掛けによく反応しよく走る。今季見たチームの中では一番安定しているように思います。
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 とにかく、ボールが動き出すとなかなか止まりません。普通、フォワードの選手のトライというと、モールでゴリゴリ押してグチャグチャと塊になってというイメージがあるのですが、今日のサントリー、4つのトライのうち3つがフォワードのもの、しかも、ランでラインブレイクして奪ったトライでした。チームカラーが良く出てて、メンバーに浸透しているのが手に取るように分かりました。
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 コカ・コーラも、時折、スピードのある良い攻撃をするのですが、なかなかトライまで持って行くことができませんでした。ということもあってか、ペナルティはきっちりゴールキックで得点を重ねていました。コカ・コーラがPGで得点を重ねて、一発逆転を狙える点差の時間が続いたため、試合自体は緊張感がありました。
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 コカ・コーラは後半、サントリーの動きが悪くなって精度が下がっていたときに、交代出場したニック・カミンズ選手を上手く使って得点を重ねたかったのではないかと思います。相手22mライン付近に落とすキックオフのボールを追える選手ってなかなかいません。ただし、ちょっと、コンビネーションが合わなかったのか、ラインの中でカミンズ選手を飛ばしてパスしたり、カミンズ選手が出すぎてパスが後ろになったりと、ちょっとと思う場面が何度かありました。もっと、思い切ってボールを集めてしまっても良かったんじゃないかと思いました。本人も、「えっ、何で?」って顔を何度かしてましたから。
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 結果として、全後半2トライずつ、計4トライをあげたサントリーが、28対14で勝ちました。
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 ところでこの試合、観客席で見ていても明らかにノッコンと思われるプレーがスルーされたり、レフリングに腑に落ちない場面が何度かありました。
 今回のプレシーズンリーグですが、やっぱり、公式戦ではないという性格上、各チーム、テスト的な試合と捕らえているのが選手起用や作戦に見られたのですが、レフリーもそんなところがあったのかなぁ...。

 今日も、友人と話しをしたのですが、ワールドカップで戦力を抜かれているチームがあるとはいえ、結局、3節終わったプール戦の成績を見ると、昨年の順位とほとんど変わりませんでした。そういうことを考えると、通常の公式戦としても良かったんじゃないかと、そのほうが、面白い試合が見られたんじゃないかと感じざるを得ませんでした...トーナメントは面白い試合になるかな?

 協会の皆さんはどう感じてるのかなぁ?

ところで、今朝のNEW ZEALANDとARGENTINAのプール戦、面白かったですね。ARGENTINAが後半失速しなければ、もしかしてがあったかもしれません。やっぱり、後半、残り20分が本当の勝負なんですね。これまでのJAPANも同じでしたね。NEW ZEALAND 26 - 16 ARGENTINA、やっぱり、エディさんって凄いな、それを実践する選手たちもね。

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