ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2019 JAPAN vs USA ― 2019/08/14 07:02
パシフィックネーションズカップの3試合目、USA戦です。これまでの戦績は9勝13敗1分、なんだ...負け越してたんだね...。一番最近の試合は、前回のワールドカップのプール戦でした、28対18でしたけど、快勝って感じではなかったですね、この日もフィジカル勝負になったら厳しいかなぁ...。ちなみに、その前は、2014年6月、このときも勝利しました。その前は、2011年のワールドカップの壮行試合、このときも勝利でしたね...ということは、ここのところは勝ち越してるってことなのかな。
世界ランキングは、USA13位、JAPAN11位と順位が近いので、厳しい試合になりそうです。
ということで、この日のラインアップは以下。
01 稲垣 啓太 Keita INAGAKI パナソニック ワイルドナイツ
02 堀江 翔太 Shota HORIE パナソニック ワイルドナイツ
03 ヴァル アサエリ愛 Asaeli Ai VALU パナソニック ワイルドナイツ
04 ジェームス・ムーア James MOORE 宗像サニックスブルース
05 ヘル ウヴェ Uwe HELU ヤマハ発動機ジュビロ
06 リーチ マイケル ◎ Michael LEITCH 東芝ブレイブルーパス
07 ピーター・ラブスカフニ Pieter LABUSCHAGNE クボタスピアーズ
08 ツイ ヘンドリック Hendrik TUI サントリーサンゴリアス
09 田中 史朗 Fumiaki TANAKA キヤノンイーグルス
10 田村 優 Yu TAMURA キヤノンイーグルス
11 福岡 堅樹 Kenki FUKUOKA
12 ラファエレ ティモシー Timothy LAFAELE 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
13 ウィリアム・トゥポウ William TUPOU コカ・コーラレッドスパークス
14 松島 幸太朗 Kotaro MATSUSHIMA サントリーサンゴリアス
15 山中 亮平 Ryohei YAMANAKA 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
16 坂手 淳史 Atsushi SAKATE パナソニック ワイルドナイツ
17 山本 幸輝 Koki YAMAMOTO ヤマハ発動機ジュビロ
18 木津 悠輔 Yusuke KIZU トヨタ自動車ヴェルブリッツ
19 ヴィンピー・ファンデルヴァルト Wimpie VAN DER WALT NTTドコモレッドハリケーンズ
20 姫野 和樹 Kazuki HIMENO トヨタ自動車ヴェルブリッツ
21 流 大 Yutaka NAGARE サントリーサンゴリアス
22 松田 力也 Rikiya MATSUDA パナソニック ワイルドナイツ
23 レメキ ロマノ ラヴァ Lomano Lava LEMEKI ホンダヒート
ラピース選手の先発、嬉しいですね。リーチ選手、ラピース選手、ツイ選手のバックローは強力だと思います。フィジカルでガツガツ来るであろうUSA対策ってことかな。バックスは史さんと山中選手の先発が嬉しいですね。特に山中選手は、春のSUNWOLVESでいいプレーを見せてくれていたので期待大です。
序盤からJAPANが攻めますね、USAも速い出足でディフェンスをしていたので、JAPANもテンポ良く速い球出しをしていたのですが、なかなか前に出られない感じでした。ここで、USAがオフサイドの反則をしてくれたので、JAPANは大きく前に出ることができ、ラインアウトからのモールでリーチ選手の先制トライをあげることができました。ゴールも決まって、7対0。
それにしてもフィジカルでゴリゴリ来るので、その部分では、JAPANは、ちょっと押され気味かな。でも、USAもここというところで反則があったので、JAPANも助けられてた感じがします。9分に、USAが自陣ゴール前でオーバー・ザ・トップの反則、これを田村選手がきっちり決めて、10対0とリード。
USAは、細かいところでミスが目立ちますね。ダイレクトタッチが2度ほどありましたから、この、ラインアウトからJAPANが細かく繋ぎ、松島選手がUSAのラインの裏に出たところで、フォローしていた福岡選手にパス。福岡選手ですからね、そのままゴールポスト真下にトライ、田村選手がコンバージョンも決めて17対0と前半12分で大きくリードしました。
さすが、福岡選手ですな、
ところが、このあとUSAはフィジカルでガツガツ体を当ててくるようになりました。こうなると、JAPANは後手になりがち、案の定、タックルを一人で入らなければならないシーンが続いて、前半16分、ゴール前で細かく繋がれてトライを返されてしまいました。17対7、ここのディフェンスを修正できないとこのあとの試合展開が厳しくなりますね。
その後も、JAPANは反則でなかなかリズムが作れません。ディフェンスは修正されてダブルタックルでUSAの前進を阻めるようになってきたのですが、やっぱり、フィジカルで押されちゃってるのかなぁ...。結局、30分頃にペナルティゴールで得点を追加されてしまいました、17対10。
この後、USAゴール前でペナルティを得てJAPANは3点追加、でも、その後がよくなかったなぁ...自陣10m付近のラックで、ウヴェ選手がボールをオフサイドの位置から拾い上げてペナルティに、これでUSAに3点追加されて、結局1トライ1ゴール差の7点リードの20対13で折り返すことになりました。もうちょっと楽勝かなと思ったんですが、意外に厳しい前半になってしまいました。USAのプレッシャーもあったと思いますが、JAPAN、前半で6個の反則...これ多すぎですね...後半、修正できるのかなぁ。
後半頭から、JAPANはテンポのいいプレーができていたと思います。USAに止められてはいましたが、確実にフェイズを重ねボールを前に運び、最後は、山中選手がいいタイミングと角度で入ってきて、田村選手からのパスを受けノーマークでゴールポスト中央にトライを決めました。ここも、コンバージョンも決まって27対13とリードをさらに広げました。
JAPANは攻撃のテンポはいいんだけど、ペナルティが多すぎ...USA相手にこのペナルティ数だと、Tier1のチームには厳しいよね。とはいえ、USAもフィジカルメインで、ボールを大きく動かして攻撃を継続するというところがなくて、JAPAN、守りやすかったと思うのですが、ちょっと、苦戦してたんじゃないかなぁ。まぁ、その中でも、福岡選手のカウンターから山中選手のロングゲイン、流選手、堀江選手、リーチ選手と繋いだトライはJAPANの良さが出てたんじゃないですかね。34対13、コンバージョンももちろん決まりました。
このあと、選手の入れ替えがあって、またテンポが上がって、ボールの継続も良かったんですけどね。もう一本を取ることができませんでした...。っていうか、USAに合わせちゃったって感じですかね。フィジカルでゴリゴリ来るのを正面から受けちゃいましたね。で、この試合、ラインアウトはJAPANが有利だったのですが、スクラムはかなり受けちゃってた様に見えました。後半30分、自陣ゴールを背負ってのスクラムでマイボールをコントロールできなくて、こぼれたボールでトライ取られちゃいましたから、これで、34対20、ここからの10分間が厳しかったですね。タックルで止めてるのに、ボールは殺せていない。一方のUSAは攻め手が無いのに自ら試合を苦しくしちゃってましたね。
とはいえ、今年のパシフィックネーションズカップは3戦全勝で優勝ということになりました。2011年から8年ぶりの優勝、前回はこの後のワールドカップで振るわなかったので、今年はこれを払拭して、ワールドカップでも嵐を巻き起こして欲しいです。おっと、その前に9月6日の熊谷での南アフリカ戦があるので、もうワンランクアップしたJAPANを魅せてほしいですね。
そういえば、今季のSUNWOLVESで、いいプレーを見せてくれていた山中選手が泥臭いプレーで魅せてくれました。天才と言われながらワールドカップでは、まだ結果がみせられていないので期待したいなぁ。前半のこぼれ球へのセービングなんて、いいプレーだったもんね。
もちろん、トライに繋がったロングゲインもね。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。