トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝2021/05/10 07:36

 残念ながら先週末はチケットを入手できず(JRFUとラグビーIDと2つの先行抽選に落ち、一般チケットも瞬殺で買えませんでした)、ということで、テレビとJ-SPORTSオンデマンドで観戦。

 応援しているチームのリコーブラックラムズは、選手のコロナウイルスの感染でサントリーサンゴリアスとの試合を辞退...若い力がどこまでサントリーを追い詰められるか、本当に楽しみにしてたんだけどなぁ。
 ということで、先週末に行われた対戦は、トヨタ自動車ヴェルブリッツとNTTドコモレッドハリケーンズ、パナソニックワイルドナイツとキヤノンイーグルス、神戸製鋼コベルコスティーラーズとクボタスピアーズの3試合が行われました。ちなみに、自分お推しは、NTTドコモ、パナソニック、クボタなんですけどね。

 まず、最初は、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対NTTドコモレッドハリケーンズ。NTTドコモのTJペレナラ選手のゲームコントロールに注目していたんだけど、やっぱ、この方は凄いですな、ここってとこでボールに絡んでくる嗅覚が凄い。アンストラクチャーな状態のボールへの働きかけというか、反応が早すぎます。ドコモで自分がもう一人、この試合でよかったと思ったのは、フルバックのトム・マーシャル選手。今季新加入でクルセイダース、チーフス、そしてイングランドのグロスターと渡り歩いてきた選手。キックの処理が抜群で、自分の蹴ったハイパントを何度も自分で確保した場面があったし、それ以外にも人に強いプレーを何度も見せてくれました。あと、SUNWOLVESのスコッドでも活躍してたパエア ミフィポセチ選手もフィジカルを全面に出してがんばってました。
 トヨタは、フーパー選手ですね。ジャッカルのスピードが速すぎて、何が起こっているのかわからないくらいな感じ。あと、やっぱり、ウイングの高橋選手が良かったですね。
 トヨタは二回戦の日野戦より明らかに動きが良かったです。とはいえ、終始、ドコモがリードしていて、獲っては取り返すという展開。常に、1トライ、1ペナルティーゴールで試合がひっくり返るという接戦。結局、接戦を制したのはトヨタだったんだけど、ドコモもいけるんじゃない?って感じさせるそんな試合でした。現場で試合を観られた熊本の皆さんは幸せですね~...うらやましい。
トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝
 33対29、どっちが勝ってもおかしくない試合でした。後半、追いかける焦りと疲れからどこものプレーが若干雑になったのが敗因かな...それにしても、ドコモは強くなりました、常に入れ替え戦の常連って感じだったのにね(過去、7年間で最高位は16チーム中11位ですからね)。新任のHC、南アフリカのヨハン・アッカーマンさんのチーム作りの賜物って感じです。新リーグでの飛躍が楽しみですね。

 続いて、パナソニックワイルドナイツ対キヤノンイーグルス。両チームとも各国の代表がたくさん、JAPANは元も含めると、稲垣選手、ヴァルアサエリ選手、松田選手、福岡選手、布巻選手、野口選手、内田選手、堀江選手、田村選手、田中選手、庭井選手、小倉選手、マフィ選手、イングランド代表のジョージ・クルーズ選手、南アフリカ代表のジェシー・クリエル選手、ウエールズ代表のハドレー・バークス選手。そうそう、ベテランのヒーナン・ダニエル選手は元オーストラリア代表でしたね。これは、見ごたえありの試合です。
 
 案の定、序盤から激しい体のぶつけ合い、かつ、速い展開。とにかくボールの動きが速い、試合の時間に対し、ボールインプレーの状態が長かったんじゃないかな。前半はあっという間の40分でした。攻めるキヤノンが得点できず、少ないチャンスを形にするパナソニックが得点を重ねるという展開。20対3、点差を感じさせないほどキヤノンも良いアタックをしていたんですけどね、それ以上にパナソニックのディフェンスが良かったってことですね。
 後半も立ち上がりから激しい攻防、最初に得点したのはキヤノン。後半はキヤノンの動きが良かったですね。まさか、密集のボールを田村選手が持ち込んでトライをするとは思いませんでした。その後も、18分までキヤノンペースで試合が進み、パナソニックはちょっと、バタバタした感じだったんですけどね...ここで、もってる漢、福岡選手が流れを断ち切りました。押し込まれていた自陣ゴール前から個人技で約90mを独走してトライ、やっぱり持ってる漢は違いますな。
トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝
 今季何度かキヤノンのゲームを観たけど、このゲームのキヤノンが一番良かったかな...でも、さすがパナソニック、ボール支配率では圧倒的にキヤノンでしたが、32対17で勝利しました。
 リコー戦では気づかなかったけど、キヤノンのウイングのエスピー・マレー選手は、アグレッシブでかつ、スキルフルなプレイヤーですな。
 
 最後は、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対クボタスピアーズ。今季絶好調のクボタが、ディフェンディングチャンピオンの神戸製鋼にどこまで食らいつくかって思いながら試合を観始めたんだけど、クボタ凄すぎました。

 「痺れるな~」

 前半35分頃の、インゴールノッコンになった神戸製鋼のナエアタ・ルイ選手のプレーの後の戸田レフリーのつぶやき、まさしくこの試合を的確に表現してたと思います。
 まさか前半終了間際まで神戸製鋼が無得点とは、一方のクボタは、トライ2本にペナルティゴール1本の17点。前半28分にクボタのバーナード・フォーリー選手が危険なタックルでレッドカードの退場、これで14人になったクボタのディフェンスのギャップを付いて、終了間際に神戸製鋼がヘイデン・パーカー選手のトライで1本返して、17対7のクボタリードでハーフタイム。戸田レフリーじゃないけど、クボタのスピードのある攻撃と湧き出るようなディフェンスは、ホント痺れました。
 後半も、クボタの動きは止まることなくアグレッシブに攻め続けていました。14人と一人少ないことは感じさせないようなプレーの連続。一方、追いかける神戸製鋼は、なかなか自分達の得意なプレーに持ち込めない焦りもあってか、攻撃時のノッコンや、スローフォワードのミスを連発、あわせてディフェンス時の反則も目立ってました。戸田さんにキャプテンの日和佐選手が、「反則してるのは神戸だけ」って注意されるくらいでしたからね。でも、地力のある神戸製鋼は、後半30分の山下選手のトライで1点差の逆転。追うクボタは、後半になっても運動量が落ちることなく、36分には神戸製鋼陣内でペナルティゴールのチャンス、これをゲラード・ファンデンヒーファー選手が決めて、再度逆転。結局、残り4分を守りきったクボタが、23対21で、チーム初のベスト4を勝ち取りました。
トップリーグ2021プレーオフトーナメント 準々決勝
 クボタも応援しているチームなので嬉しいですね。14人で最後まで運動量を落とさず闘い続けたクボタに感動をもらいました。攻撃もディフェンスもすばらしい活躍だった立川選手、JAPANに呼ばれてもいいと思うんだけどなぁ...。

 それにしても、エコパスタジアムは歴史をつくるな...。

 ということで、準決勝の組み合わせは以下の様になりました。
 トヨタ自動車ヴェルブリッツ対パナソニックワイルドナイツ
 クボタスピアーズ対サントリーサンゴリアス
どちらも、面白くなりそうです。

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