またまた オンデマンド2019/10/17 07:49

 先日、台風で日産スタジアムにいけなかったので、朝から見ていなかったプール戦の試合をまとめ見しました。

 MATCH32 WALES vs FIJI
 初戦でAUSTRALIAと死闘を演じ、中3日でURUGAYにまさかの敗戦を喫したFIJI、プールで3位に入って次回の出場権を得るためにもWALESには勝てなかったとしても勝ち点は取りたいところ。本来であれば、WALES、AUSTRALIAとトーナメントを争うはずのチームだったんですけどね。
 この日のFIJIは動きが良かったです。前半のキックオフから良い攻めを繰り返してました。そして、開始3分でウイングのTUISOVA選手がパワーで先制トライ。実質3人振り切ってのトライですからね。この後も、フィジアンマジック炸裂で、8分にもペナルティからFIJIが切り返しフルバックのMULIMULIVALU選手がトライ。この二つのトライで、この試合が面白くなる予感を感じましたね。
 前半17分までは、FIJIの試合でした。ここから、WALESのペースに...WALESは前に出ると強いです。フォローも厚いし、あたりも強い。これに正確なプレーが着いてくるので、リズムに乗るととめるのは難しい。ウイングのADAMS選手へのキックパスでのトライも、前にプレッシャーを掛けているからこその成功でした。前半は、ほぼ互角でした。2枚のイエローカードで一人少ない時間が長い中、FIJIが二つのコンバージョン分の4点差を追う形でハーフタイムを迎えました。
 後半も、FIJIがアグレッシブに攻めます。ここまでの試合の中で一番、気合も入ってるし動きもいいんじゃないかな。後半17分には、ペナルティートライで逆転しました。それでも、WALESが試合巧者振りをみせ、ウィングのWILLIAMS選手がトライしてFIJIを突き放します。ポゼッションもテリトリーもFIJIのゲームだったのですが、結局、29対17でWALESが勝利しました。
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 この試合は面白かった、FIJIは日程に泣いたっ感じでしょうか、それにしても、良い試合だった。

 MATCH33 AUSTRALIA vs GEORGIA
 この時点で、予選敗退が確定しているGEORGIA、おそらくプール2位通過となるAUSTRALIA、GEORGIAの重量フォワードがどこまでAUSTRALIAに通用するのか、最後に維持を見せてくれるのかに注目。
 GEORGIA、気合入ってましたね。テリトリーもポゼッションもAUSTRALIAに押されていましたが、前半20分のWHITE選手のトライまで、AUSTRALIAの攻撃をとめてました。何度もダブルタックルでAUSTRALIAの前進を阻んでた、画面からその気迫が伝わってきましたね。
 とはいえ、試合巧者は、やっぱりAUSTRALIA。特に、フランカーのPOCOCK選手が攻守ともにいい動きをしてました。というか、二人いる?ってくらい、ポイントに何度も顔を出してましたね。
 10対3でハーフタイム、劣勢の中、GEORGIAが良く耐えていたと思います。
 後半20分まで、点数が動きませんでした。解説の元NTTコムで現在慶応大学のコーチの栗原さん曰く、AUSTRALIAはトーナメントのENGLAND戦を見据えて戦術の確認をしてるんじゃないか、そのため、キックを使わず、ボールをまわしているので、中々、得点に結びついていないと言ってましたけど、GEORGIAもがんばってたんじゃないかなぁ...。均衡を破ったのは、ルーズボールを拾って個人技でゴールラインを超えたKOROIBETE選手、このときの走りのスピードはすごかったなぁ。一方、後半30分のGEORGIA選手のウイングのTOUDA選手のトライになった走りもすごかったな。
 で、この試合の立役者は、後半10分に交代出場したハーフのGENIA選手ですね。彼が出てから明らかにAUSTRALIAの動きが良くなったし、試合終了2分前のボーナスポイントにつながる4本目のトライをあげたのも彼でしたからね。
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 27対8、GEORGIAもがんばったんですけどね、やっぱりAUSTRALIAは勝ち方がわかってるって感じでした。

 MATCH28 FRANCE vs TONGA
 ENGLAND、FRANCE、ARGENTINAと強豪が3チーム参加していたため、死のプールと呼ばれていたプールCだけど、ARGENTINAが早々にENGLANDとFRANCEに負けたため、以外にあっさりトーナメント進出チームが決まってしまいました。で、そのプールで、TONGAがその上位チームと良い試合をしてたってことが自分の印象ですね。
 特に、この試合は23対21とあわや、FRANCEにTONGAが土をつけるかという試合でした。序盤から試合を支配していたのはFRANCEだったんですけどね。FRANCEが立ち上がり8分までに1ペナルティーゴール、1トライ、1コンバージョンと10点リードしたところまでは、完璧にFRANCEペース。ここから、TONGAが意地をみせて一進一退の攻防に。31分に、フリーキックからの速攻でFRANCEのRAKA選手がトライするまでは、TONGAの時間といってもいいくらいでした。とはいえ、精度やプレー選択がいまひとつでとりきれないのが玉に瑕ですね。でも、このあと、TONGAが、あきらめないで攻め続けたのが良かったと思います。前半終了間際にトライとコンバージョンで、17対7と折り返すことができました。TONGAには、このトライが大きかったですね、後半立ち上がり、トライにはなりませんでしたが、シンプルな縦への攻撃は良かったし、後半6分のトライは、この勢いから奪ったトライといっても過言ではありませんね、とにかく、集中力といい、シンプルに前に出るという姿勢が思い切り出ていたと思います。
 残り2分まで2点差まで詰め寄ったTONGAすばらしかったと思います。この大会のベストの試合のひとつですね。
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 TONGA、カッコよかった。この大会の前のPNCで、資金が無くてジャージもそろえられないとかって話があったけど、強化資金が潤沢にあれば、もっと強くなるんじゃないかなぁ、そういう意味では、SAMOAやFIJIも同じだと思うな...。

 MATCH36 IRELAND vs SAMOA
 JAPANが破ったIRELAND、とはいえ現在ランキング4位でこのプールでは一番のチーム、一方、大会で試合を重ねるたびに強度を上げているSAMOA。SAMOAがどこまでIRELANDに肉薄できるかが見ものです。IRELANDは、トーナメントに向けて精度と強度をあげているでしょうから、その仕上がり具合も気になります。
 やっぱり、IRELAND強いや、SAMOAもフィジカルでは負けてなくて、タックルで相手を押し込むことがあったのですが、IRELANDのフォワードの強さは塊としての強さがあります。ペナルティー⇒タッチキック⇒ラインアウト⇒モール⇒トライっていう一連の攻撃の精度はさすが、しかも、アタックそのものはシンプルなだけにその強さが際立ちますな。
 まぁ、なかなか、アタックさせてもらえなかったSAMOAも前半25分に、IRELAND同様にペナルティーのラインアウトからトライを返しました。でも、ここまでボールを持っていくのが、少なすぎて厳しいですね。
 それにしてもIRELANDの強さが際立っちゃってますね、28分にIRELANDのAKI選手が頭部へのヒットでレッドカード、一人少ない状態で戦ってましたが、一人少ないと感じさせないほどでした。ということは、リロードが早くて、ポイントに人を掛けなくてもボールが出せるってことですよね。そして、攻撃は縦のシンプルなもの、これで、前半にトライを4つあげてボーナスポイントをとって、26対5で折り返し。残念ながら力の差を見せ付けられちゃいました。
 まぁ、後半もIRELANDは3トライを上げてますが、攻めあぐねる時間があって、少し中だるみしちゃいました。解説の大西さんが言ってましたが、SEXTON選手がいないと攻撃が単調になっちゃうんですね...。
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 47対5、IRELAND、むちゃくちゃ強いって感じでは無かったんですけどね、かなり点差が開いちゃいました。

 そういえば、この大会は、頭部へのアタックについての判定は厳しいですね。脳震盪に対する対応ってことなんでしょうけど、わざとでなくてもイエローカードがレッドカードというかなり厳しいもの。今後は、これがスタンダードになるってことなんですかね...。