Chapter One: Shredemption / Jack & Owane2021/08/25 07:43

 Norway出身のマルチ・インストゥルメンタリストOwaneさんの新作がリリースされました。今回は、ソロじゃなくて英国出身のギタリストとのコラボアルバム。

 そのお相手のJack Gardinerさん、下のジャケットの絵を見るとオッさんですが(左のストレートヘアーのひげのおじさんね)1993年生まれなので今28歳、英国のリバプールとスイスのツェルマットで活動してるとのこと。Jackさんは今年、Ibamezと契約したそうで、2020年にリリースした「1993」という曲をIbenezのAZ2204Bで弾いているMVをYOUTUBEで公開したんだけど、その曲をプロデュースしたのがOwaneさんという関係。Bandcampのこのアルバムのコメントで、「3月に一緒にアルバムを作ろうって話しになって、4月に曲を書いて、6月に完成しました。僕たちは、この製作過程ががとても楽しかった。そして、今回はすべてのことをオンラインで行いました。僕たちは、リアルでは会ったことはないけど、いつか一緒にコップ一杯の水を飲むことができるようになることを願ってる。」って書いてあったから、このIbanezのPVの制作でアルバム作ろうって話になったのかもね。
 それにしても、オンラインでアルバムを作っちゃうってのもいまどきだけど、コロナ禍の今、国境を越えて作られるこんなアルバムがたくさん出てくるんじゃないかなぁ。日本でもichikaさんとかそんな場所に一番近い位置にいると思う(そういえば、ichikaさんは、Polyphiaとコラボ曲発表してるか...)。
Chapter One: Shredemption / Jack & Owane
 アルバムのジャケットはなんか、アメリカのB級アクション映画(昔のランボーとか、コブラとかね)のポスターみたいだけど、中に詰まってる曲はご機嫌なFUSIONです。Jackさんのギターがちょっとメタルの香りがするので、Hard FUSIONって感じで、80年代に流行った日本のFUSIONが好きな人にはお勧めです。

01 A Very Promising Intro
 オープニング曲って感じの短い作品だけど、映画音楽のような荘厳な感じの曲。
02 U.T.F.F. feat Henrik Linder
 先行リリースされた曲で、ゲストにSwedenのバンドのDirty LoopsのベースにのHenrik Linderさんが参加してます。初っぱなから細かくて速いリフとユニゾンが連続する曲。Henrik Linderさんのスラップもカッコいい、それに続くベースソロもね(ちなみに、Henrickさん日本のFusionバンドのカシオペアのことも知ってるみたい)。Jackさんのソロも弾きまくりって感じでカッコいい。MVもリリースされてるので観てみてね。Norwayと、Swissと、Swedenてことで、三人が別々に撮った動画を編集してます、これもいまどきですね。
03 Megadrive
 シンセのシーケンサーの音に、深みと温かみのあるギターがのって来る曲。ちょっと、Pliniさんっぽいとこもあるな。
04 Intergalactic Drive-by
 高速リフとファンキーなギターのカッティングがカッコいい。かなりFunkなFusionって感じの曲。そして、ちょっとスペーシーな感じに、こりゃプログレだね。
05 The Forging of Jim's Multigalaxy Sword of Flame and Death 9.0 (Beta)
 一転、ちょっと明るい弾んだリズムの曲。この曲もPliniさんっぽいな。小技的に複雑なユニゾン入れてくるとこもカッコいいよね。
06 Mirage
 タイトル通り幻想的なスローバラード。ギターのアルペジオがいい感じだね。バックのストリングスっぽいシンセも好きな感じだな。
07 Shred is Dead (Live at Budokan)
 カシオペアの曲みたいなイントロで始まる曲。しかも、明るいFunkだ、Coryさんっぽいぞ。まぁ、多少ニュアンスが違うけどね。ところで、ライブ・アット・武道館って日本に来てないよね。武道館、ディープ・パープル以降海外でも有名みたいだからね。ということでライブっぽいミキシングがされた曲。このミキシングはOwaneさんの趣味かな。

 さて、Owaneさんのコメントに「楽しんで聴いていただければ幸いです。楽しんでいただければ、またやるよ!」って書いてあったから。つぎの作品も期待したいですね。

 今朝、悲しいお知らせが...ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさんがお亡くなりになったそうです。新しいアルバムの制作も進んでるって話だったのに、本当に残念、心からご冥福をお祈りします。好きなドラマーの一人、氏の残した音は残っているので、いつでもあいに行きたいと思います。

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