トップリーグ プレーオフトーナメント LIXIL CUP 2015 セミファイナル ― 2015/01/26 07:03
秩父宮に行ってきた。
一昨日のもうひとつのセミファイナル、神戸製鋼対ヤマハ発動機戦で4位通過のヤマハが、1位通過の神戸製鋼に大差をつけて勝ち進みました。
ということで、もう一方のプレーオフトーナメントセミファイナル、パナソニックワイルドナイツ対東芝ブレイブルーパス戦を観戦、レギュラーシーズンで2回対戦し、2回とも東芝が勝っています。
パナソニックとしては、いろんな意味で負けられない一戦です。
今年のプレーオフのスポンサーは、住宅設備関係の専門会社LIXILさんです。会場がLIXILさんのコーポレートカラーのオレンジ色になってました。
今日は、太田からもたくさんファンが来てるんでしょうね。いつもと同じくらいの時間に着いたのに、定位置を確保することができませんでした。とはいえ、そのパナソニックの応援団の皆さんの中で楽しく観戦してきました。
両チームの入場。
試合開始から、前回の試合とは打って変わって、パナソニックが東芝を追い詰めます。とにかく、パナソニックの仕掛けが早い、これに尽きます。開始一分で、ラインに参加していたフランカーの西原選手のトライ。ちなみに、その外側には、北川選手がきちんとフォローしてましたからね。
東芝は、フォワード周辺の力技でゴリゴリ行きたいところなのだと思いますが、パナソニックのタックルが早く、簡単には前進できません。本来であれば東芝は、ベイツ選手とリーチ選手のアタックで前に進みたいのだと思いますが、ベイツ選手の前進をパナソニックのヒーナン選手がことごとくつぶしていました。
さすがにリーチ選手は、何度か前進をすることができたのですが、常に単発になってしまってました。そのプレーは、さすが日本代表キャプテンって感じだったんですけどねぇ。そういえば、トップリーグのシーズンが終わったら、スーパーラグビーのチーフスに合流ですね。
あと、東芝は前回のようにステイン選手のキックで試合を組み立てようともしていましたが、パナソニックは、そのキック対策もしっかりしていてバーンズ選手、ホラニ選手、笹倉選手がきっちり対応していました。というか、パナソニックは、それぞれの選手がきちんと自分の仕事を行っていましたね。
バーンズ選手のキックもさえてました、10本蹴ってすべて成功でしたから。一方、東芝のステイン選手は4本蹴って2本成功。これも、東芝のリズムを崩していた原因になっていたかもしれません。
フォワードでは、今年、日本に帰化して、来年からは日本人として出場できるヒーナン選手がとにかく走ってました。今日はトライも一本決めましたからね。
ウイング陣のスピードも良かったですね。前半38分の北川選手のトライも、前を走っていた東芝の藤井選手を追い抜いてのトライでしたし、もう一人のウイングの山田選手も、前半にキックチェイスでベイツ選手に膝蹴りをかましてボールをキャッチしていましたし、16分のトライでは、バーンズ選手の技ありのパスをトップスピードで受け取って、そのまま相手に絡まれても抜群のボディバランスでトライまでもって行きましたからね。代表の練習で相当鍛えられたし、伸びたんじゃないでしょうか?
とにかく、パナソニックは、どこから攻撃を仕掛けてくるかわからない、しかも、それにすべての選手が対応していく、パナソニックの強さ爆発という試合でしたね。パナソニックは、上にあげた選手以外もしっかり仕事をこなしていました。
東芝で目立っていたのは、ステイン選手、ベイツ選手、リーチ選手、後半途中出場のカフイ選手でしたね。よく考えるとみんな外国人、しかも、国の代表選手ばかり。パナソニックの早い仕掛けに、チームとしての仕事ができなかったという感じで、良かったのは、ペナルティトライを取ったスクラムだけかな。
東芝ブレイブルーパス 15点 vs パナソニックワイルドナイツ 50点
ここまで、点差が開くとは思ってませんでした。東芝の皆さん、日本選手権でもう一度、がんばって欲しいですね。
来週は、いよいよファイナル、パナソニック対ヤマハ発動機。2ndステージ最終節では、負けている相手ですので、昨日同様、しっかりリベンジして2連覇して欲しいです。
ワイルドナイツ、ゴー!ゴー!ゴー!(これも、会場にいないと節がわかりませんね(笑)
ちなみに、ヤマハ発動機は初のファイナル。プロ化を止めて一時期戦力が落ちましたが、強くなりましたね。来週も楽しみです。
さて、この週末に行われた他の試合ですが、ワイルドカードは、サントリー以外は下位グループが次戦に進みました。1月31日の花園での試合は、リコーブラックラムズ対サントリーサンゴリアス、NECグリーンロケッツ対NTTドコモレッドハリケーンズとなりました。
トップチャレンジは、ホンダヒートが全勝で自動昇格。2位通過の三菱重工相模原ダイナボアーズが豊田自動織機シャトルズ、3位の九州電力キューデンヴォルテクスがコカコーラレッドスパークス、釜石シーウェイブスがクボタスピアーズとそれぞれ入れ替え戦を行います。日本選手権決勝の2月28日まであと一ヶ月あまり、まだまだ、熱い戦いが続きます。