龍三と七人の子分たち ― 2015/05/05 08:07
奥様と、世界の巨匠、北野武監督の新作を観に行ってきた。
「龍三と七人の子分たち」
元ヤクザのお爺ちゃんが詐欺集団の若者と戦うっていう話なのですが、シリアスなドラマではなく微妙なコメディで、監督の前作「アウトレイジビヨンド」とはまったく違った方向性の映画。このお爺ちゃんたちの性格というかその行動も含め設定が、底抜けに古いヤクザのステレオタイプで、それが、若い詐欺集団のメンバーとの対比になっていてこの映画の面白さを引き立たせています。
タイトルに「七人」と入っているように「七人の侍」のオマージュも入ってるかな?子分の一人がスティーブ・マックイーンにあこがれていて「早撃ちのマック」と呼ばれているとか、中尾彬扮する「はばかりのモキチ」の最後や(これ、ネタバレになるので詳しく書きませんが...)、「五寸釘のヒデさん」の攻撃がジェームス・コバーンのブリットのナイフ投げに通ずるよねって、これは「荒野の七人」か。
前日に「しゃべくりセブン」で監督本人がネタばらしをしたキャバクラのママとのエピソード、聞いてなければもう少し面白かったかな...。あと、エンディングにもう一ひねりあるのかなと思ったら、あっさり終わったので、ちょっと、肩透かし。
面白いシーンは書くとネタバレになっちゃうので書きませんが、映画自体は、面白かったですよ、お勧めの一本ですね。ところで、海外の監督のファンは、この映画の面白さ理解できるのかな?
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