トップリーグ 2020 第4節 ― 2020/02/07 07:52
横浜のニッパツ三ツ沢球技場に行ってきた。
この日の前日に、東芝ブレイブルーパスと三菱重工ダイナボアーズの試合を見に行った友人から送られてきた写真をみたら、たくさんの人。
この日は、リコーブラックラムズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの試合。
正直、中位のチームの対戦だし、ワールドカップに出場したJAPAN戦士はマフィ選手くらいなので(といっても、優勝したSOUTH AFRICAのマルコム・マークス選手や、AUSTRALIAのリアリーファノ選手が出てるんですけどね)、観客の入りはどうかなって思ってたんだけど、メインスタンドも、バックスタンドもほぼ満席の状態。前日の9,400人には届かなかったものの、7,000人の入場、一年前だったら、3,000人くらいのカード(決してディスってる訳じゃないですよ)なのに、ワールドカップ効果、すごいね。
試合の方は、NTTコムがキックオフ3分後のトライで先制しました。このあと7分に、リコーの今季加入のマット・マッガーン選手が、不思議なフォームのキックでペナルティゴールを決めて、得点差を詰めます。
このあとも、一進一退の攻防が続いたのですが、14分にNTTコムの石井選手が抜群のスピードとアングルで、リコーのディフェンスを引き裂きトライをあげました。これで、NTTコムが9点差をつけてリードしました。リコーも果敢に攻めるんですけどね...なかなか、スカっとNTTコムのディフェンスを抜くことができませんでした。その中でも、この日の試合で気を吐いてたのは、ロビロビことロビー・ロビンソン選手でした。キック処理、カウンター、味方のミスのカバーと八面六臂の活躍でした。
そのロビー選手が、19分にファイブポインターとなりました。NTTコムゴール前のラックからペナルティーのアドバンテージをもらいながらのマット選手のキックパス、これをしっかりキャッチし、ゴールポスト真下へトライ、ホントにこの日は活躍してました。
そして、もう一人、インド人でニュージーランド出身のキーガン・ファリア選手も前半はいいプレーを見せてくれていました。線は細いのですが、スピードと体幹が強くてボールタッチも多かったですね。で、リコーこの日2本目のトライもこのキーガン選手。このトライも、ロビー選手の突進から生まれたものでした。
フォワードでは、体は小さい(170cm、105kg)のですが、スクラムの強い眞壁選手が何度もいいボールキャリーを見せてました。でもね...ここまでだったんですよ。個々には良いプレーがあったんですけどね...。サントリーから移籍したスクラムハーフのマット・ルーカス選手とかね、大東文化大学から加入したファカタヴァツインズとかね...、でも、なんか、チームとしてのまとまりというか、意思の統一がされていないって感じでした。
スクラムも今ひとつだったな...スクラムが弱いといえば、自分の中ではNTTコムだったんですけどね、マルコム選手が入ったことによって変わったのかな...。何度も書くけど、リコーは個々はいいけどチームとしてはまだまだでしたね。共同キャプテンの松橋選手がいまひとつ活躍できない中、濱野選手がプレーで鼓舞してたんですけどね、3節目までで2勝1敗、これ、チームとしての完成度ってことなんだと思います。ペナルティーが前季同様少なかったのが、唯一の救いかな。
そういえば、前半、シンビンで一人少ないNTTコムに対し、得点できなかったのが痛かったですね。NTTコムゴール前のラインアウトからのモール、これで取れなかったのがね...この攻撃が、試合を決めてしまったと思います。シンビンに入っていたのは小倉選手、バックスが一人少ない相手に対し、フォワードで取りきれなかったのがね...あまつさえ、その間に逆にトライ取られちゃいましたからね。
一方のNTTコムもそうはいっても、あまり強さを感じられませんでした。いや、後半無得点に押さえて、計5トライ、ボーナスポイントも獲っての勝利ですからね、言うことないんですけどね、なんかね。確かにスクラムは圧倒してたし、前節からスタンドオフにポジションを変更したリアリーファノ選手が機能していたり、シルヴィアン・マフーザ選手がセンターとしていい働きをしていたり、悪くなかったんですけどね、なんかね。
ラインアウトが良くなかったり、相変わらず小倉選手のキックにムラがあったり、そして極めつけは、反則の多さですかね。結局、いいところで、ラインオフサイドやハイタックルでリズムを作れなかったというのがありました。いい試合だったのに、なんかまったりとした感じだったのは、規律の部分だったような気がします。フォワードも強くなって、バックスのスピードも申し分ないんですけどね...。
ということで、17対33、普通で言ったらNTTコムの快勝なんでしょうけど、ホント、ピッとしてなかったんだよな...。
チームとしての目標、意識を統一するところからですね。選手が同じ絵を見ながらプレーしているようには、見えませんでしたね。選手は補強してよくなったけど、チームとしては、昨季の規律の高いリコーの方が上のような気がしました。
この日は、勝てなかったけど、まだまだ、シーズンは終わっていないので最後まで頑張ってほしいな、応援してますからね。
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