More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE2020/04/18 07:00

 昨日に続いて、1978年10月20日に収録された曲による2枚目「More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE」も買いました。
More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE
 オリジナルが2日目の10月21日の録音なので、それと比べると初日と言うこともあってか、ちょっと荒削りな感じがありますね。特に大村憲司さんのRhythm Roadは演奏の違いが顕著です...。

01 Rhythm Road
 大村憲司:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion
 特に、小原礼さんのベースが...フレーズが固まっていないというか、遊びがあるっていうか、特に短いベースソロの後のギターソロのバックのフレーズ、遊びまくってます。2日目のカチッとしたフレーズを延々弾くのも嫌いじゃないけど、どっちかと言うと自分はこっちのほうが好きかも。ちなみに、小原さんだけじゃなくて、全員このギターソロの裏で好き勝手やってます(特にポンタさんは...やりすぎじゃない?)www。これだけ、好き勝手やってても、まとまっちゃうんだからこのバック陣は最強ですね。ところで、初日は教授のエレピソロは無かったのかな?

02 Central Park
 秋山一将:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳:Keyboards、横山達治:Percussion
 メロウでおしゃれな曲です。ゆったりとしたリズムから始まって、ギターソロで一気に盛り上げるって感じで、ギターソロのバックの小原さんのベースがカッコいい。ちなみに、この曲もギターソロの裏でポンタさんは叩きまくってますwww。秋山さんのギターはこの4人の中では一番Jazzyだよね。7分からの笹路さんのピアノソロも大人な感じで、めっちゃおしゃれで美しい。

03 Day Dream
 森園勝敏:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、坂本龍一:Keyboards、ペッカー:Percussion、中村哲:T.Sax
 森園さんの曲は、このシリーズのVol.1にも収録されている曲。スタジオ版よりすごく跳ねたリズムになってて、皆、楽しげに演奏してます。中村さんがサックスでギターと一緒にテーマを吹いているので音の厚みがいい感じ。その中村さんのサックスソロもレイドバックした感じでカッコいいです。3分30秒からの、サックスとギターとエレピのソロの回しもカッコいい。よく考えるとロックしてるよね...憲司さんと山岸さんはブルース、秋山さんはジャズ、森園さんはロックとそれぞれのルーツが見て取れるのもこの企画の魅力かな。

04 Please Send Me Someone to Love
 山岸潤史:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、難波弘之:Keyboards、ペッカー:Percussion
 イントロからムッチャ、ブルース。オリジナルに収録されているCorkscrewとはまた違った味わいですね。どこを切ってもブルース...山岸さんのギターソロはもちろんのこと、難波さんのピアノソロもムチャクチャブルース。当時、Corkscrewの方向に行くもんだと思ってたんだけど、山岸さんブルース道まっしぐらになりましたよね。1995年にはニューオーリンズに移住しちゃったくらいだもんね。

05 Oki Dokie Stomp
 大村憲司、森園勝敏、山岸潤史、秋山一将:Guitar、村上"PONTA"秀一:Drums、小原礼:Bass、笹路正徳、坂本龍一、難波弘之:Keyboards、ペッカー:Percussion、中村哲:T.Sax
 この曲も明るくてご機嫌なシャッフル。冒頭のギターソロは憲司さん、ブルースフィーリング溢れるソロ、音は憲司さんだけどね。2人目は森園さん、ちょっととぼけた感じのソロです、弾きまくってる感はありませんwww。続くエレピソロは笹路さん、やっぱこの方はおしゃれだ...ブルースなのにメロウだもん。サックスソロは中村さん、さすが、つぼを押さえてるというか安定でおしゃれなソロだね。3人目のギターソロは山岸さん、やっぱブルースだよね、でも、憲司さんとは違うのね、時折、挟み込まれる早弾きは山岸さんならではだな。最後は秋山さん、秋山さんもとぼけてるな...もしかするとブルースあまり得意じゃないのかも、なんかジャズ風味でフィットしてないもん、途中から4ビートに切り替えるあたり、計算なのかアドリブなのか知りたいな。ピアノソロは教授ですね、何じゃこの前衛な感じ、ペッカーさんのアフリカンなパーカッションがいい感じだけどね。最後のシンセソロは難波さん、音はシンセだけどフレーズはブルース、難波さんといえばシンセのイメージだもんな、とにかくいろんな音で攻めまくってます...一応、シャッフルなんだけど...。
More Out-Takes GUITAR WORKSHOP Vol.2 LIVE
 42年前、こんな音が聴ける場所があったんだよね...そして、20代の若者が夜な夜なこんな音を出してたなんて日本の音楽シーンも捨てたもんじゃないよね。

 タイムマシーンがあったら、あのときに戻って同じ空間に行ってみたい...。