我が家の小さな海

　昨日、マンガを読んで作品展で作品を観に行った木村きこりさんの個展を渋谷のRoom4412へ観に行ってきた。

　本名の木村有輝子さん名義の個展で、タイトルは「Identity Crisis」、日本語に約すと「自己喪失」と言う意味とのこと。Room412さんの個展のお知らせのページでご本人が「私は今その「自己喪失」の中にいる」と書かれていたので、気になったんだけど、コメントをよく読むと最後に「私の「生きる意味」について見つめ直した作品を見に来てほしい」とも書かれていたので、その目撃者に是非なりたいなと思い行ってきました。

　階段で4階まで上がるとRoom412の白い扉。

　会場には、11点の絵画と5点のオブジェ、計16点の作品が展示されていました。

　木村さんの作品はキャンバスだけではなく、様々な画材に描かれてます。

　今回、廃材を使った大きな作品があるのかと思っていたのですが（1点、壁1面を使用した「情念の塊となり空を飛ぶ」という作品がありますが...）、小さな作品が多かったので、最初はこじんまりとした印象を受けたんだけど...。

　全体のイメージはこじんまりとした印象だったのですが、ひとつひとつの作品を観てみると、そのサイズから溢れんばかりのパワーを自分は感じた。

　木村さんというと、ご自身の統合失調症の症状の幻覚や幻聴を具現化した作品だけを製作されているという勝手なイメージを持っていて、それを実際に見てみたいという、失礼だと思うけど興味本位な部分があったんだけど...

　というか、今回のテーマ、ご自身にとっても良かったんじゃないかなぁ。

　ところで、自分の好きな作品はこちら。

　「鋭利な攻撃」っていうちょっと尖った題名が付いてるんだけど、自分は「力強さ」とかその中にある「やさしさ」が見えたような気がした...。

　ということで、次回の個展もチェックしたいですね。

　なお、今回の個展は13日の日曜日まで開催されているので、興味をもたれた方は是非、渋谷まで行って観てくださいな。自分もまた観に行こうかなぁ...。