九十九龍城2022/10/10 07:24

 「あんなに優しかったゴーレム」の会場物販で、発売になったばかりの「九十九龍城」のビデオが販売されていたので買っちゃいました。会場で観た劇がどんな感じで映像になっているのかと特典映像を観たくてね。
九十九龍城
 一度観てるからネタバレしてるけど、やっぱり面白かった。というか、二度目のほうが面白さが伝わったかな...。なぜ一人何役も演じていることが複線になってることとか、こうして繰り返し見ることによって意味がわかってきたりとかね。まぁ、劇場で観たときは設定わかってないからね、というか、その設定が物語のキモだからね。上田さんの脚本は本当によく練られてるというか、複線の張り方が憎いよね。

 ところで、劇場で見たときにオープニングのシーンでいまひとつ笑えなかったというか見入っちゃったんだけど、コメンタリー聞いたら、作ったご本人たちはここで笑いが来なかったのが不本意だったみたいですね、いやいや、観ているほうは情報を処理するのでめいっぱいだったんですよ。細かいシーンも多くて、上に書いたように、同じ役者さんが違う役を演じているのも最後の最後までちょっと意味わかってなかったと思うんだよね。これ、ゲームをやりこんでる若者はすぐ理解できたのかも知れないけど、自分のようなおじさん世代は何度も観てやっとわかったからね。たぶん、一緒に観た奥様はまだ理解できてないような機がする。ちなみに、セリフの設定だったり、細かい上田さんのこだわりもコメンタリー聞いてなるほどなって思ったもんね。
九十九龍城
 特典映像は、「特別番組 Road to 九十九龍城」「ヨーロッパ企画のVlog 出演者たち、九十九龍城を撮る Special Edition」「おまけトークショー」の3本、本編より長い134分というボリューム。トークショー以外は、既出の映像をまとめたもの(Vlogとかね)なので、観たことがあるものでしたが、こうやってまとめて観れるといいよね。一つの劇が生まれて、最終公演を迎えるまでのドキュメンタリーはやっぱ面白い。
 それにしても、今回の舞台の作りこみはすごいな...あれを、講演会場ごとに組み立てて、バラしてをやっていくんだもんね。演者さんも舞台が終わった後に、バラしを手伝うのすごいと思います。
九十九龍城
 ということで、何度観ても面白いぞ、ヨーロッパ企画。

 次は、先日観にいったゴーレムのビデオだな。これも待ち遠しいなぁ。

METAATEM / METAFIVE2022/09/21 07:55

 もう聴けないんじゃないかと思ってたよ...。

 ということで、例の件で発売が宙ぶらりんになってたMETAFIVEの新譜METAATEM。やっと発売になりました。で、2016年の年末に観に行ったZepp TokyoでのLIVE のBluray付きのデラックス版をポチりました。
 いや、ほんと待ってましたよ、で、あのカッコいいLIVE映像付きだからね、こりゃ買わない訳にいかんでしょ。それにしてもなぁ、帯に堂々と「ラストアルバム」って書いちゃう辺り、洒落がきいてるというか、なんつーかだねぇ。そりゃ、もうこのメンバーで作品を作るのは難しいからしようがないけど、なんだかね。なんて言っててもしょうがないので、とにかくまずは聴かないと。
METAATEM /  METAFIVE
 収録されてるのは以下の12曲、どれをとってもMETAFIVEでしたね、とにかくカッコいいのよ。
01 Full Metallisch
 テクノなリズムで始まって、LEOさんのボーカルが入ってMETAな世界が広がってく、ギターのカッティングも、遠くでなってるホルンも、なんもかもカッコいい。ひとつのリズムパターンでここまで広げられるのもMETAFIVEならではだね。
 この曲もLEOさんのボーカルがカッコいい。ちょっと、ドンムーっぽいけどね。ちょっと和っぽいキーボードのフレーズも面白い。YOUTUBEにアップされてるLIVE映像もカッコいいよ。
03 By The End Of The World / 世界の終わりまで
 タイトルの割にはカワイいサウンド。ちょっと、ビートルズっぽくもある。
04 Ain’t No Fun
 なんだろう、このPOPな感じ...というか、METAFIVEなPOPなんだよね。「ワカチコ、ワカチコ」で始まって、跳ねるビートにFunkyなギター、とにかく、カッコ良すぎでしょ。ところで、ゴンドウさんのソロ、カッコいい、あと、タイトなドラムスのビートもね。
05 Environmental / 環境と心理
 既出の曲だけど(あれから、丸2年経ったのね...)、今回、じっくり聴いたら、これは後期のYMOぽい。小山田さんのボーカルもいい感じで、LEOさん、幸宏さんと続くとこがマジおしゃれ。小山田さんのギターソロもカッコいいのね。
06 May Day
 この曲もYMOっぽいかな。無機質なリズムが逆にいい感じ。
 一転、明るい...幸宏さんのボーカルもカワイイ。TEIさんのソロアルバムに入っててもおかしくないな...。それにしても「wifiは飛んでるけど、My Wifeは飛んでないって」...。
08 The Haunted
 この曲の幸宏さん、カッコいい...LEOさんとのコンビネーションも完璧。この曲のゴンドウさんの味付けもいい感じ。
09 In Sorrow
 カッコいいの一言。ドラムはタイトでファンキーだし、幸宏さんのボーカルはカッコいいし、ん~、LIVEで観たい曲。
10 Snappy
 小山田さんのカッティングは、マジカッコいいと思う。これにLEOさんのボーカルがねベストマッチだねぇ。
11 Communicator
 イントロ、ダブっぽい。幸宏さんの語りはなんだろう..味があるってか...。
12 See You Again
 アコースティックギターのカッティングで始まるPOPな曲。この曲もむちゃくちゃPOP、ちょっと、ビートルズっぽいけどね。それにしても、「また会えるまで」って歌詞がせつない...。
METAATEM /  METAFIVE
 そういえば、LIVEで幸宏さんが「いつまでもあると思うなMETAFIVE」って自虐って言ってたけど、ホントにそうなっちゃったなぁ...。
METAATEM /  METAFIVE
 ライブ映像はまだ観れてないけど楽しみ、あの時マジカッコよかったもんね。

ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』2021/06/25 07:29

 昨年の夏、コロナ禍で劇場での公演が出来ないってことで、行われたヨーロッパ企画の生配信劇「京都妖気保安協会」のBlu-rayが発売されたので、即、ポチった。
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 全4回の配信で、うち3回はYOUTUBEで最後の1回は有料での配信でした。もちろん、全部、生で観劇させていただきました。
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 なんせ、当時、無職でしたからね...。
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 京福電鉄嵐山線での配信から始まって、西陣の銭湯、貴船の料理旅館と来て、最後は、京都府立文化芸術会館からの配信。パラレルワールド、妖怪?怪獣、宇宙人とカラス天狗、最後はパラレルワールドに安倍晴明とヨーロッパ企画のSFワールド全開の演劇。いや、面白かったですよ~。なので、これはやっぱり手に入れておかないとね。ヨーロッパ企画さんなので、もちろんオーディオコメンタリー入り、おまけのDVDには、おまけトークショーに、配信劇の裏側を追ったドキュメンタリーが収録されてます。
 ディスクの盤面にもちゃんと劇のモチーフが使われていたり、にくいですね。ライナーに書かれている作・演出の上田さんのコメントもグッとくるものがあります。コロナ禍でいろいろと制限のあったあの夏、あの夏だから出来たってことなんですよね。世の中、悪いことばかりじゃないよね。
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 で、今回、先着購入特典のイラストカードに、
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 ヨーロッパ企画の皆さんの直筆サインをもらっちゃいました。
ヨーロッパ企画の生配信劇『京都妖気保安協会』
 おなじみ理子ちゃんのカエルがかわいいですね。

 ということで、次は劇場での観劇だな。

4回目 and more...2021/04/29 07:18

 荷物届いた...。パッケージが破けてたので心配したけど、とりあえず、中までは響いてませんでした。ホント、頼むよクロネコさん。
4回目 and more...
 ということで、届いたのは、昨年3回、映画館で観たヨーロッパ企画さんの映画「ドロステのはてで僕ら」のBlu-ray。これで、4回でも100回でも何回でも観れちゃうね。
4回目 and more...
 パッケージはフライヤーと同じデザインなんだけど、コピーが違うね。フライヤーは「パズル的な構造」「群像による長回し」「時間のパズル、カフェで極まる。」「秒単位でテレビ画面と絡み続ける役者たち」だったけど、Blu-rayのパッケージには、【カフェで起こった時空のミルフィーユ】【時間に蹴られろ。】【ヨーロッパ企画がおくるエクストリーム時間SF】のコピー。「時間に蹴られろ」はこの映画を端的に表現してるよね。
 ちなみに、本編と、出演者の皆さんによる3種類のオーディオコメンタリーまではDVDと同じ、Blu-rayだけの特典としては、この映画の原型ともいえる短編「ハウリング」、酒井善史さん、諏訪雅さん、中川晴樹さん、本多力さんによるコメンタリー付きの「メイキング「ドロステのはてで僕ら」はこうして作られた 完全版!」と、5本の予告映像を含む68分の特典映像、あと、オリジナルサウンドトラックCD、舞台裏を暴露する「ドロステ辞典」なるブックレットが付いてます。
4回目 and more...
 そして今回、購入先着特典としてジャケットの別ポーズの写真の大型ポストカードに...
4回目 and more...
 出演者の皆さんの直筆のサイン、自分ミーハーだからこういうの嫌いじゃない。
4回目 and more...
 なんか、最近の情報では、海外の映画祭でも好評らしいので、ヨーロッパ企画の世界侵略も着々と進行してるみたいです...。

 ということで、緊急事態宣言下のゴールデンウィークはこのBlu-rayを楽しみます。

Live st Montreux Jazz Festival / Naoya Matsuoka & Wesing2020/05/18 09:29

 最近、Amazonやら、楽天やら、お届けものが多いな...
Live st Montreux Jazz Festival / Naoya Matsuoka & Wesing
 この日届いたのはこのBlu-ray Disc。
Live st Montreux Jazz Festival / Naoya Matsuoka & Wesing
 1980年、バンド仲間がこれコピーしようぜって2枚組みのアルバムを持ってきた。それが、このMontreux Jazz Festivalでの松岡直也&Weingのライブの模様を収録したアルバム。このアルバムに影響されてラテン音楽にバンドの舵を切った自分達にとって、記念すべき1枚となりました。その後、バンドを解散するまでの4年余り、このアルバムに収録されている曲をバンドのレパートリーとして数え切れないくらい演奏しました..ということで、思いで深いアルバムで、自分にとっては、青春の1ページを構成するアルバムの1枚です。
 で、このライブから40年、松岡さんが亡くなられて6年を経て当時の映像がリリースされました。これ、手にしないわけにいかないよね...。
Live st Montreux Jazz Festival / Naoya Matsuoka & Wesing
 1980年7月19日、スイスのCasino Montreuxで演奏された曲は、当時リリースされたばかりのSONからの曲を中心に構成されてました。メンバーは、バンドリーダーでピアノの松岡直也さんを筆頭に、ギターは当時マライアのメンバーだった土方隆之さん、ベースはこの後、松岡さんといえばベースはこの方の高橋ゲタ夫さん、ちなみに、このライブの前に高中さんのバンドで長髪に下駄っていういでたちでベースを弾いていたんですが、その後、その長髪をばっさり切って、テクノポップの流行に乗ってImitationというバンドにも在籍してました。もちろん、Orquesta Del Solにもね。で、その当時弾いていたベースがオベーションのマグナムベース、このベース今見ないよね...。ドラムスはザ・プレイヤーズに在籍していた渡嘉敷祐一さん。Wesingといえば、村上”ポンタ”秀一さんなんだけど、この頃、やんごとなき理由で参加できなかったと記憶してます。パーカッションは、ペッカーさんとマーティン・ウィルウェバーさん、このお二人もOrquesta Del Solに参加されてました。トランペットに武田和三さんと中沢健二さん、そういえば、当時のバンドメンバーに中沢さんのボーヤだったやつがいたな...。トロンボーンは粉川忠範さん、アルトサックスに山下達郎さんのバックでも吹いていた土岐英史さん。テナーサックスにギターの土方さんと同じくマライアに参加していた清水靖晃さんという11名。当時の日本のJAZZ、FUSION音楽シーンで活躍されていたそうそうたるメンバーですね。

 ビデオは、MCによるメンバー紹介から始まります。ほぼ、ライブ丸々収録されているって感じです。
 収録曲は以下の11曲
01 Theme(Stormy Weather)
 ( )にあるように、アルバムTHE WIND WHISPERSに収録されているStormy Weatherという曲のイントロのホーンのテーマ部分ですね。
02 Desafio
 WesingのファーストアルバムMAJORCAに収録されている曲。アルバムよりライブのほうが疾走感があってカッコいいです。ちなみに、DesafioってChallengeって意味のスペイン語です。
03 Penny Market
 このときの新曲です。土方さんのギターのメロディが美しい明るい曲です。この曲バンドで演ってたんだけど、自分の好きな曲でした。
04 Noche Corriend
 この曲から4曲は、SONに収録されている曲。この曲もスピード感あふれる曲で、ホーンのテーマのユニゾンがムチャクチャカッコよくて、清水さんのテナーサックスソロと土方さんのギターソロ、ロックしていてカッコいい。それにしても、テナーサックスソロのバックのベースのラインやっぱおかしいな...。
05 Mistica Latina
 ミドルテンポの曲。ギターのテーマがカッコいい。そんでもって、前の曲同様、清水さんのテナーサックスソロがカッコいいのだ。
06 Rap Out (Oye Baila Mi Son)
 パーカッションとドラムスのリズムで始まる、ヘビーな曲。この曲もギターとサックスがフューチャーされてます。松岡さんの魂のピアノソロ、土岐さんと清水さんのソロの応酬もカッコいい。
07 Adria
 アルバムでは、パイプオルガンがテーマを奏でる荘厳な曲なのですが、ライブでは、オリジナルの倍くらいのスピードでホーンがテーマを演奏します。ソロも確かアルバムではギターソロの後はオルガンソロでしたが、ここでは土岐さんのアルトサックスソロになっています。この曲もバンドで演奏してましたね、エンディングのホーンの高速ユニゾンがカッコいいのよ...難しかったけど。
08 Fall Forever
 ハーモニカのトゥーツ・シールマンさんとの競演アルバムKALEIDOSCOPEからの曲。もちろんトゥーツさんがスペシャルゲストで参加しています。松岡さんのピアノとトゥーツさんのデュオによるイントロから、全員が入ってのサンバのリズムに乗ってトゥーツさんがハーモニカを吹きまくるって曲ですね。もちろん、松岡さんもソロを弾いてます。この曲、自分が持ってるCDには入ってないんですよね...。ちなみに、ライナーノーツには当時、リハーサルなしのぶっつけ本番とのことだったんだけど、トゥーツさんとの息もぴったりでしたね。
09 Dried Flower & Dried Love
 この曲もトゥーツさんとの競演。ギターがテーマをとる曲なんだけど、ソロの途中からギターの音が出なくなっちゃうんだよね、それをすかさず松岡さんがフォローしてた。ちなみに、ホーンのメンバーは皆心配そうな顔してましたね。当時、アルバムに収録する際にオーバーダビングするかって話になったそうなんだけど、松岡さんがライブの臨場感を伝えるためにそのままでいくって判断したんだそう、それもカッコいいよね。
10 Fisherman's Break
 アルバムSONからの曲、この曲もトゥーツさんが参加しています。ゆったりとしたホーンのテーマのメロディが、綺麗で気持ちのいい曲です。テーマの後のブレイク部分のパーカッションとドラムスの絡みもカッコいい。
11 Que Pasa Amigo
 アンコールで、コンガのモンゴ・サンタマリアさんがゲスト参加の曲。ファーストアルバムに収録佐荒れている曲。モントゥーノのリズムがカッコいいムチャクチャラテンの曲です。モンゴさん最後、勢いあまって一音余計に叩いちゃったとずっと思っていましたが違いました...最後締めたんですね。

 あれから、40年経ってこの映像が見られるなんて本当に涙ものです。そうそう、KYLYNとか、カクトウギセッションのライブ映像なんて見られないかなぁ...。